港社長の隠ぺい疑惑に切り込んだフジテレビ社会部記者。3つ目の質問は司会に打ち切られる

日枝久相談役の出席はなし
 フジテレビが1月27日、東京・台場の同社内で元タレントの中居正広氏の女性トラブルにフジテレビの社員が関与したと報じられた問題についての会見を行った。会見は午後4時から始まり、日付をまたぎ28日の午前2時23分までの約10時間半にわたって行われた。
 
 会見にはフジ・メディア・ホールディングス、フジテレビジョン代表取締役会長の嘉納修治氏、フジテレビジョン代表取締役社長の港浩一氏、フジテレビジョン取締役副会長の遠藤龍之介氏、フジ・メディア・ホールディングス代表取締役社長の金光修氏、そして28日付でフジテレビジョン代表取締役社長に就任する清水賢治氏が出席した。
 
 開始10分前になり壇上を4人参加から5人参加にレイアウトを変更。5人目の名札は白いままで、同社の労組が強く求めたフジサンケイグループ代表で、フジテレビ取締役相談役の日枝久氏が出席するのかと思われたのだが、5人目は清水氏で日枝氏の出席は実現しなかった。
 
 この日の会見のポイントとしては「中居氏のトラブルの経緯」「中居氏を起用し続けた理由」「女性への対応に問題はなかったか」「当該の食事会へのフジテレビ社員の関与」「第三者委員会の調査の詳細」「経営責任」「信頼回復への道筋」など多岐にわたった。
 
 質疑応答では「女性と中居氏が交際していないのなら、女性が中居氏の家に行ったのは仕事の一環ではないのか?」「なぜ社員Aが関係ないと言えるのか?」「なぜ日枝氏は出席しないのか?」「日枝氏は責任を取らないのか?」「第三者委員会は中立性を欠いているのでは?」「フジテレビの風土とは?」「なぜ港社長はコンプライアンス推進室と事案を共有しなかったのか?」といった厳しい質問が続いた。
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