別所哲也の映画祭マネジメント術 3.11、リーマンショック、コロナも乗り越え27年目

撮影・上岸卓史
斎藤工、山田孝之、磯村勇斗…後輩たちも“映画祭を継続させる力”に熱視線
「相談に乗るというほどのことでもないのですが(笑) “映画祭をどうやって作るか”より“どうやって続けていくか”を聞かれることが多いですね。それには僕自身、一番大切なのは“仲間づくり”だと思っています。作品作りと同じく、共感してもらえる仲間を作ること。実際に、過去に僕らの映画祭を通してつながった方々がどんどん自ら企画を立ち上げていて、映画祭作りの仲間が広がっているなと頼もしく感じます。斎藤工さんは映画館のない地域に映画を届ける活動を立ち上げたり、山田孝之さんは若手育成を目指してMIRRORLIAR FILMSに参画したり、MEGUMIさんも映像プロデューサーとして活躍されていますし、静岡では佐津川愛美さんや磯村勇斗さん、高知では安藤桃子監督が、それぞれゆかりの地で映画祭を立ち上げていらっしゃいますね」。
「30周年に向けて1年1年、積み重ねたい」。ショートフィルムの可能性をこれからも信じ続ける。
『SSFF & ASIA 2025』は都内各会場にて6月11日まで、オンライン会場は6月30日まで開催中。6月3日、4日には赤坂インターシティコンファレンスにて〈BRANDED SHORTS〉を開催。ブランデッドムービーの現在地と未来を探るセミナーや企業と映画祭に集まるクリエイターとのビジネスマッチングを目的としたラウンジ、授賞式などが行われる。オンライングランドシアターでも出品作を配信中。
(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)