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長島昭久のリアリズム 国家と安全保障を考える(その七)

2015.07.13 Vol.646

 靖国問題の話を続けます。なぜ、心ならずも戦場に斃れた兵士の魂が招かれる静謐な場所に、彼らを送りだした戦争指導者たる「A級戦犯」の魂が合祀され、内外からの喧騒に晒されることになってしまったのでしょうか。これは、靖国の祭神名票を作成する厚生省引揚援護局(終戦後、1954年4月に陸海軍省から第一・第二復員省を経て業務を引き継ぎ。後に援護局に改名)に勤務していた旧帝国軍人による「努力」の結果といえます。彼らは東京裁判について、事後法によって戦勝国が一方的に敗戦国を断罪したもので到底受け入れることはできないと主張。その不当な裁判で闘って獄死または刑死した指導者たちはこぞって「昭和殉難者」としてその名誉を回復すべきとして、遂には靖国合祀の祭神名票にその氏名を記載させることに成功したのです。

 そして、1961年、厚生省援護局と靖国神社はA級戦犯を合祀する(が、外部発表は避ける)ことに合意したのです。それでも、実際の合祀判断を委ねられた旧皇族の筑波藤麿宮司は、容易に合祀を認めませんでした。ところが、78年3月、筑波宮司の急逝にともない就任した旧軍人(で陸上自衛官)の松平永芳宮司は、「東京裁判は占領中に行われたものであり、まさしく戦死と同じだ」として、就任わずか半年の10月17日、A級戦犯14柱を秘密裡に合祀しました。私は、ここから靖国神社は本来の性格を変質させてしまったと考えています。

 もちろん、この合祀が明らかになった翌79年4月以降も、鈴木善幸首相までは終戦直後の吉田茂首相以来毎年行われてきた靖国参拝は続けられました。しかも、同年12月に大平正芳首相が靖国参拝後に中国を訪問した際も熱烈歓迎を受けており、80年代半ばからにわかに批判を始めた中国や韓国の姿勢はきわめて(国際)政治的な色彩を帯びていることは間違いありません。一方、終戦の年を皮切りに数年おきに8たび靖国神社御親拝を続けられた昭和天皇は、75年11月21日を最後に御親拝を中止されました。これをもって昭和天皇のご心中を推し量ることは困難ですが、2−7年おきに御親拝をなさって来られた経緯に照らすと、(「富田メモ」の真偽に拘わらず)79年4月にA級戦犯合祀が報じられた以降に何らかの異変が生じたと考えるのが自然だと思います。

 本来、国のために命を捧げた兵士たちのための静かな招魂の場だったはずの靖国神社が、内外の批判と喧騒の中に放り込まれ、天皇陛下の御親拝をも阻んでしまったことは余りにも残念なことです。次回は、保守政治家としての私なりの解決策について明らかにしたいと思います。

(衆議院議員 長島昭久)

格闘家イケメンファイル Vol.28 SEKAI NO HAJIMARI 澤田龍人(さわだりゅうと)

2015.07.12 Vol.646

 中学生のころから、突出した強さで注目を集めていた澤田。その圧倒的な強さゆえ、アマチュア修斗全日本選手権を経てという従来の流れを経験せずに、いきなりプロデビューを飾った。そのきっかっけを作ったのは、格闘技好きの父。

「格闘技を始めたきっかけは、父にPRIDEを見に連れて行ってもらったことです。桜庭選手とホイス・グレイシー選手の試合を見て、かっこいいって思って、自分の意思で4歳の時に高田道場でレスリングを習い始めました。本格的に総合格闘技を始めたのは約3年前ですが、小学生の時には総合格闘家になろうと決めていました。父は、僕が格闘家になって、喜んでいますね。格闘技が好きなので、試合に毎回来てくれるのはもちろん、計量まで付いてきます(笑)。来てくれるのはありがたい反面、ちょっと恥ずかしい気持ちにもなります(笑)」

 プロ6戦で早くも因縁のライバルがいるとか?

「ライバルというわけではありませんが、飛鳥拳選手とは何かと比べられることが多いです。僕はデビュー戦から連勝して、3戦目が引き分け。それもすごく悔しかったのに、4戦目に飛鳥選手に負けて、かなりヘコみました。飛鳥選手はアマチュア修斗、プロデビュー、新人王トーナメントと一つひとつ段階を踏んで、ずっと無敗で新人王になった選手。だからそういうのを飛ばしてデビューした僕に対して思うところもあったみたいです。もちろんこちらも唯一負けている相手ですし、空手の間合いでくるとてもやりづらい選手なので、当然意識はしています。次回対戦することがあれば、絶対に負けたくないと思いますし、そういう意味でライバルと言われているんだと思います」

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 千早振る(ちはやふる)

2015.07.11 Vol.646

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

脱こじらせへの道第2回 頭でっかちは「こじらせ」のもと!?

2015.07.10 Vol.646

 こんにちは、田口桃子です。
 6月26日から始まったこのコラム、いったいなんなんだ?と思われている方も多いと思いますが、細かいことは前回の頭の部分を読んでくださればと思います。
 そしてすっかり言い忘れていたのですが、このコラムは毎月第2、第4金曜日に更新しますのでよろしくお願いします。

 さて、今回は「AVを見るとき、どこを見てる?」というアンケートをもとに「こじらせ」からの脱却の道を探ってみたいと思います。

 昨今、女性向けのアダルト動画が多くなったことで、女性も男性と同じように、AVに対し主導権を握り始めています。かつては男性のAVファンに混じってわずかにいた女性ファンでしたが、女性向けAVが一般の人にも広まってきて多くの人が見るようになり、「こういう行為が好き」「こういうシチュエーションが好き」ということに気づき始め、声を上げるようになってきたのがここ1〜2年の状況なんですね。

 それを踏まえて、まずはグラフをご覧下さい。
 男性の方の中には「ん!?」と思う方も多いかもしれませんね。
 だいたい男性にこういうアンケートをする場合は「どんなジャンルのAVが好き?」とか「どの女優さんが好き?」といった聞き方になります。回答もJKとか痴漢とか、紗倉まなちゃんとか明日花キララさんとかになりますね。

 アンケートを取るにあたって私は男優→シチュエーション→女優→結合部→その他の順番じゃないかと予想したのですが、蓋を開けてみるとシチュエーションが一番。見事に裏切られました。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第44回 カミさんは「知らない」

2015.07.08 Vol.645

 骨折しました。先日、豊洲にあるフットボールパーク「MIFA」の1周年を記念したフェスにDJで呼んでもらったんですが、自分がDJをしているときに、Mr.Childrenの桜井さんが出てきてくれて一緒に『innocent world』を歌ったんですよ。それに興奮しちゃってジャンプしたら、着地に失敗。みんな心配してくれます。『キキマス!』でニッポン放送に来てもね、「足、大丈夫ですか〜」って声をかけてくれる。痛みでいうと、痛風のほうがずっと痛いですけどね。

 骨折したことを笑ったカミさんですけど、動けないこともあって、いろいろやってくれるんですが、がく然としたこともあってね。…連れ添って10年になるけど、この10年ってなんだったんだって。7日の放送を聞いてくれた方は思い出してください。僕、怒りをぶちまけてたでしょ。

 なぜそうなったかというときっかけは、SUBWAYのサンドウィッチの話でした。カミさんはSUBWAYの新作が出ると買ってきてくれるんですけど、そのサンドイッチにオリーブとピクルスが入っていたんです。僕はいつもオリーブとピクルスは抜いて作ってもらっているっていうことに、カミさんは気づいてなかったんです。男の勝手かもしれないけどさ、10年も一緒にいるんですよ。理解してくれてるって思ってたのに。そしたら「知らねえよ、黙って食べろ」だって。

 どん兵衛もそうです。骨折した僕にカミさんが作ってくれた、どん兵衛。アゲが上にありました。僕はずっと、アゲを底に潜らせて麺を5回転ぐらいしてすべて行き届かせたうえで、どん兵衛を食べてきたんです。でも、カミさんはそれも知っていてくれなかった。このショックたるや…。それならリクエストしようって思ったら、今度は、後のせサクサクの天ぷらを沈めようとしてました。これは、暴挙ですよ。

 この問題について言えば、番組でも言った、みかんの缶詰のシロップ問題もありますよ。冬場はね、みかんを食べ終わったあと、みかんをむいて入れるんだけど、そのみかんを取りに行っているわずかの間に捨てられてました。これは戦いですよ。この話をしたら番組の男性スタッフには、炭酸水を入れてジュースにするなんて人もいましたよ。うれしかったですね。ここにも侍がいるって。

 ところで僕はどうかって? もちろんカミさんが何をどう食べるのが好きか、把握しているつもりですし、理解しているつもりですよ。10年一緒にいますから。まあ、1人で立ち飲みに行っている時は僕の知らない顔なんだろうけどね。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第43回 マンガみたいな野球が見たい!

2015.07.01 Vol.645

 マンガみたいな野球が見たい! この連載でも言ったと思いますけど、僕はそういう野球が見たいんですよ。12連敗、交流戦史上最低勝率の横浜DeNAベイスターズが6月23、24日の対巨人戦に連勝。その後の対阪神戦ではまた嫌なムードが漂ってきましたが、30日には沖縄連戦の初戦を取り、3位につけてます。僕は言いたい。中畑清監督に期待するのはマンガみたいな展開です。もうフリは済みました、状況は十分整いました。ここから優勝です。これができれば、もう異例も異例、初めて尽くしの記録尽くしになりますよ。「交流戦史上最低の勝率から駆け抜けた!」。そんなスポーツ紙の紙面が…浮かんできます。

 そんなことが見え始めたのはやっぱり、育成から上がってきた砂田毅樹投手の存在ですね。24日の対巨人戦で登板。残念ながら勝ちはつかなかったですけど、彼は救世主になりうると思っています。

 僕が砂田投手を初めて見たのは沖縄キャンプに行った時。当時はまだ3ケタの背番号「111」をつけていました。育成の選手が投げるんだなあ、なんて見ていたんですが、彼があれよあれよって感じで投げる。左が弱いとベイスターズが言われるなかで、あの砂田投手の投球。三浦大輔投手に彼のことを聞いたら、「シーズンの途中で絶対に出てくるから、注目していてください」って言ってました。その時がいよいよ来たって感じです。そういえば、交流戦対日ハム戦で登板したときには、大谷翔平投手と投げ合ったんだけど、相手が大谷投手で注目されるから良かった、かましてやろうと思ったみたいなこと言ってましたね……いいじゃないですか。彼が後半戦活躍すれば、さらに上、優勝だって行けますよ。
 

 もう一つ、砂田投手に注目してほしいポイントがあります。それが、登録された背番号「68」ですよ。6と8、6月8日は僕の誕生日なんです。分かります? こういうことなんですよ! ここのところ、なかなか球場には行けてないですけれど、今度スタジアムに行った時には、投げる砂田をノブ彦が見守ります。

 今の状況で行けば、昨年の「来年はクライマックスシリーズに行きます」という目標は、確実に優勝に変わってくると思いますね。ファンのなかには、負け続けて焦っていつもの定位置だよって、いつも通り言い始めている人もいるけど、何言ってるの! 始まりでしょう! いい状況になってきてるでしょうって。大谷は一切あきらめていません。

脱こじらせへの道 第1回 「こじらせ」からの脱却を目指すコラム始めます

2015.06.26 Vol.645

 はじめまして、田口桃子です。
 といわれても、「なんだこの女?」と思われる方も多いと思います。
 いや、そんな人ばかりでしょう。

 というわけで、自己紹介から。
 最近、女性向けのAVっていうものがあるんです。よく聞きません? シルクラボとか一徹さんという男優さんの名前とか。
 そういう女性向けの「GIRL’S CH」という動画サイトがありまして、そこの運営をしているのが私、田口なんです。
 ひょんなことからTOKYO HEADLINEさんから「女性向けのコラムをやりませんか」というお話をいただきまして、「少しでもこのサイトが世間に認知されるのなら」ということで始めさせていただくことになりました。
 

 堅苦しい話はさておき。
 GIRL’S CHでは毎週木曜日に「ヒミツのガールズトーク」というアンケートを募集していまして、多くのご意見が寄せられています。このコラムではそんなアンケートから見える女の生態? みたいなものから最近の傾向を探り出して、少しでも「こじらせている」女性をそこから脱却させてあげようと思っています。
 「大きなお世話」という声も聞こえてきますが…。
 違うんです! 私がその「こじらせ」なので、私が脱却するためのリハビリみたいな企画なんです!!

 と、まあ前フリはこのくらいにして、早速本題に。
 次回からはこの前段のくだりはありませんので、ご安心ください。

 さて先日とったアンケートで「あなたのロストバージンはいつ?」というものがありました。

 結果は円グラフをご覧下さい。
 GIRL’S CHユーザーの平均は18.9歳。2012年にSODで調査したときが19歳、平均的な結果でした。

 そしてその中で、約1割が処女。

vol01-IMG_9347.jpg さまざまなご意見が寄せられているんですが、それをみると「処女には2種類いる」ようです。
ひとつは、本当に恋愛やセックスに興味がない場合。
 こういうパターンは、本人に「脱処女したい」という気持ちがありません。
 本人が望んでいないのだから、仕方ありませんよね。
 いつか恋をして、自然な流れで幸せな処女喪失を迎えることを勝手に祈らせていただきます。

 もうひとつは、興味があるのにその機会を逃している場合。つまり脱処女したいのにできない…というパターン。
 このパターンの処女は、「相手が受け入れてくれるかどうか」であったり外見のコンプレックスを気にする人が多いようです。

 実際に社会生活を送るにあたっては、自分から相手に合わせていくことが必要なんですが、そこから逃げてしまう。試す前に逃げてしまっては、できるものもできません。

 確かに「ありのままの自分を好きになってほしい」とは誰もが思うもの。
 特に、男性とくらべて甘やかされ、可愛がられて育ってきた女性はその思いが強いでしょう。

 でも
「ありのままの自分を好きになってほしい」=「自分を変えたくない」と言い換えることができると思うんです。
「自分を変える」ということが怖い、だから「自分を変えたくない」と意固地になってしまう。その「意固地さ」を、私は「こじらせ」だと考えています。

 さて、どうです? 今回は処女を題材にしましたが、処女に限らず、あらゆる場面で「意固地さ」が顔を出す時ってありません?
 

 たまには相手に合わせてみるのもいいかもしれませんね。

友香の素 vol.152 ハーブより団子?

2015.06.22 Vol.645

 日射しが強い日はもちろん、曇りの日でも日焼けが気になる今日このごろ。今年はアウトドア用に、UVカット素材のつばが広い帽子と、アームカバー、そして手袋を揃えました。私の休みの日のお楽しみ、ガーデニングをする時はこの3点が欠かせません。

 ガーデンなので、もちろん1日中、日当たりバッチリの場所。植物にはとても良い環境ですが、私が1日中そこにいたらやっぱり日焼けしちゃう!?

 だから、作業する時間帯は朝方と、夕方から陽が落ちて、手元が見えにくくなるまでギリギリまでにしています。雑草抜き、花殻摘み、掃き掃除などを頑張ります。汗をかきかき作業して、その日の終わりにガーデンを見るのが楽しみ。お手入れしたぶん、風通しも良くなって、ハーブたちもそれぞれがイキイキとしているような気がします。

 そんな風景に見入っていると、いつの間にか日中の疲れも癒されていくようですが、その夜にもう1つお楽しみが。そう、ハーブバスです! ラベンダー、ローズマリー、ミント、カモミール、フェンネル などのハーブをお風呂に入れるのです。ハーブにはそれぞれに香りがあるので、ガーデンのハーブを摘みながら香りのバランスをみます。例えばミントが他のハーブより多いと、シャキッと爽やかな感じに。でも今回はリラックスしたかったので、ラベンダーとカモミールをメインに、全体的に「あ〜良い香り」っとなるようにして、他のハーブを足しました。

 早速、帰ってお風呂に入れました。お湯の中でハーブを入れた袋を揉むと良い香りがさらに広がります。思わず深呼吸……。疲れも癒されるわ〜と思っていつもより長めにお湯に浸かっていましたが、そのうちにフェンネルの香りが気になり始め……。フェンネルは魚料理やサラダなどに入れる美味しいハーブです。途中からリラックスより、お腹が空き始めるという始末。花より団子な私です。

大谷ノブ彦 カタリマス! 第14回 10月は清水港でマグロック&フジソニック

2015.06.22 Vol.645

『キキマス!』でもお知らせしていますが、ダイノジ、再び、野外フェスをやります。10月3、4日に静岡の清水港の清水マリンパークで。1日目は「マグロック」、2日目は「フジソニック」と日替わりのタイトルがついていて、それぞれ違うテーマを掲げて。タイトルを発表してから、SNS上でたくさんの人がザワザワしてくれて、本当にうれしいですね。

 つい先日、出演アーティスト第2弾を発表しました。ライブハウスで元気のいいバンドを中心としたラインアップの「マグロック」は、でんぱ組.incとTOTALFATが加わって5組に。静岡に関わりのあるアーティストを軸にしたちょっと大人のフェス「フジソニック」には、森高千里さんと斉藤和義さん、静岡出身のさくらももこさんのユニットであるイエローパープルが追加されて6組になりました。これ、どっちもすごいでしょ。

「フジロック」については、吉井和哉さんと斉藤和義さんが同じステージに立つってことがすごいし、そこに森高さんがいる。さらに電気グルーヴにさくらももこさんもいるわけだから、静岡が生んだサブカルチャーのおいしいところ、2組が揃っちゃうという。さくらさんについては、ビートたけしチルドレンでもあるし、お会いできるっていうのがもう楽しみですよね。

「マグロック」のラインアップは、DJダイノジがやっていることの延長線上で、どのバンドもアイドルもDJでかけまくってるメンバーです。第2弾で発表したTOTALFATはすごく真面目な子たちでメッセージ性も強いパンクバンドなんだけど、一点突破するパーティーバンドっていう側面もあって、それがいいなって。でんぱ組.incについては説明いらないよね。他にはない存在であり、音楽。出自もいいじゃない。秋葉原でオタクでっていうカウンター側にいたところがね。

 さて、フェスまで4カ月を切りました。今後もラインアップは追加される予定だけど、いいですよ。あとは、SNSでザワザワしてくれている人たちがどれだけ当日来てくれるか。8年前、同じ場所でマグロックをやった時、自分としては完璧なラインアップで、ライブも最高だったのに、多大な借金だけが残りましたから……。あれからいろんな経験もしたうえでの復活です。音楽ライブを楽しむことはもちろんですけど、清水という町を好きになってもらえるようなフェス、子どもも大人も、誰でも楽しめるフェス、全体的にふわっと楽しいみたいなフェスにできたらなと思って、準備を進めています。

 DJダイノジは両日とも出演しますよ! 10月、一緒に清水で楽しみましょう!

格闘家イケメンファイル Vol.27 修斗の赤猿 猿丸ジュンジ(さるまる)

2015.06.22 Vol.645

 現在、3連続KOで連勝中の猿丸ジュンジ。5月に行われた試合でもデビュー以来無敗の相手を1R2分でKO勝ちし、会場を沸かせた。
「前回の試合はスッキリしました(笑)。1Rで決めてやるって思っていたので。相手は無敗の新人王ですし、皆さんが思っているようにとても強かった。でも僕自身はあまり相手のこととかを考えず、とにかく自分のパフォーマンスを最大限に出そうと考えています。自分の力さえ出せれば、どんな相手でも倒せると思うので。そんなに相手を研究して、分析するタイプではないですね」
 高校時代は野球少年だった猿丸。格闘技に導いてくれたのは…。

「テレビで見て格闘技は知っていたんですけど、たまたま高校3年生の時にTSUTAYAで修斗のDVDを借りたんです。その時に軽量級の試合にマモル(修斗史上初2階級制覇をした所属ジムの先輩。特徴はアフロヘアー)さんが出ていて、小さい人でも格闘技ってできるんだと思って。当時は小さい人は習うのもダメだと思ってましたもん(笑)。だって、当時はPRIDEやK-1でヘビー級の人がいっぱい出ていたので、絶対自分にはできないと思っていたんです。でも軽量級のマモルさんがすごく格好よくて。今でこそちんちくりんのアフロですが、そうなる前の話です(笑)。いや、当時は坊主に近い茶髪で格好よかったんです、本当に当時は(笑)。で、軽い階級でも格闘技は習えるんだと思って、すぐにネットで調べたら、現在所属しているシューティングジム横浜が家の近くにあることを知って、次の日に入会しに行きました。実は入会しに行った日にジムにマモルさんいたんですよ。でも気がつかなかった(笑)。このアフロの人誰だろうって。あの茶髪坊主のかっこいいマモルさんはどこにいるんだろうってずっと思っていて、3日後ぐらいに気がつきました。あれがマモルさんだって(笑)。たまたま見たDVDにマモルさんが出ていたおかげで今の自分があるので感謝しています」

 マモルはアフロがトレードマークだが、猿丸のトレードマークは真っ赤な髪の毛。

「デビューした時は金髪でしたが、デビューして割とすぐに赤にしました。それ以来ずっと赤です。理由? それはもちろん目立つため。最初は全然赤くならなかったんですけど、試行錯誤の結果、この色に落ち着きました。それに、強い奴は赤コーナーから入場するじゃないですか。だから赤なんです」

 5月の試合前からの怪我もあり、次戦の日程は未定だが、3度目の世界王座挑戦が濃厚。

「自分自身の試合の日程は決まっていませんが、7月に行われるチャンピオン(内藤)のび太選手と澤田(龍人)選手の試合の勝者とやることになると思います。とにかくチャンピオンになりたいんです。というか、ならなきゃいけない。ほんと、それだけしかないですね。チャンピオンにならなきゃ死んでも死にきれないので、なるまでやります(笑)。僕はチャンピオンシップで2回負けているんです。今度やったら3度目。世界戦を3回やる人なんてそうそういないと思います。ですから、次のチャンスは絶対にものにしなきゃならないんです」

 チャンピオンになることしか考えていないという猿丸。格闘技が彼に与えたものは何なのか。

「格闘技って人を育ててくれると思うんです。少なくとも僕は18歳の時からシューティングジム横浜に入って、ちゃんとした大人になれました。ってなれていますよね(笑)? もし格闘技をやっていなかったら、とんでもない人間になっていたと思う。殴り合いが怖いと思う人はいるかもしれませんが、格闘技はそれだけじゃなくて、夢がある。かっこいい選手もいっぱいいるし、喧嘩ではなく、そこには夢もあるので、ぜひ生で試合を見てほしいですね。特に僕の試合はKOで決めるので、それまで味わったことがないような興奮が味わえると思うので期待して下さい。僕自身格闘技はずっと続けたい。多分、おじいちゃんになっても続けていると思います。それだけ魅力のあるものなので、たくさんの人に会場に足を運んでもらいたいです」

小池百合子のMOTTAINAI
「オンカロ(フィンランド)に行ってきました」

2015.06.22 Vol.645

 日本フィンランド友好議員連盟の会長として、久々にフィンランドの首都・ヘルシンキに行ってきました。フィンランド・日本友好議員連盟のスキナリー会長はじめ議員の皆さんと懇談。スキナリー会長は日本で商社勤めの経験がある若手議員で、両親の時代から日本大好き家族の一員です。

 日露戦争時の東郷平八郎海軍大将の肖像画をラベルに掲げたいわゆる「東郷提督ビール」の話で、大盛り上がりでした。

 フィンランドは冷戦時代には隣国ロシアと微妙な間合いのなかで森林立国として静かに生きてきましたが、冷戦終了とともに一大変化を遂げ、大化けした国です。過疎の村々をつなぐ手段として通信技術が発達し、かつては林業専門企業だったNOKIA社が世界的な携帯電話へと変革し、世界をリードしてきました。500万人ほどの国内市場ではなく、最初から世界戦略を描いて成功した例です。 

 同様にSKYPEや無料OSのLINUXなど、すべてフィンランド生まれです。少子化対策、女性政策、高い教育水準、成長戦略など、親日国フィンランドから学ぶ点は山ほどあります。

 フィンランド訪問のもうひとつの目的は、原発の使用済み燃料、つまり放射性廃棄物の最終処分場を視察することです。ヘルシンキから約250㎞、車でおよそ4時間かけ、オルキオト島へ。 

 
 既存の原子力発電所2基に加え、3号基が建設中で、国内6基分の原発から排出される低~高レベル放射性廃棄物を放射能が自然減衰によって無害化される10万年後も視野に地中深くに埋める作業が行われています。高レベル廃棄物は2020年の完成をめざし、まさに建設中のため、低・中レベル用の施設を視察しました。

 オンカロ(洞窟)と呼ばれ、なだらかな坂となっている地下トンネルを案内者の説明を聞きながら、徒歩で下ること30分。地下400mの深さへと続く地点に設けられた展示場へと向かいます。

 トンネルはトラックがゆうに通行できる広さと高さを有し、自転車競技選手の練習場に最適だとか。年間5000人もの人が訪問し、その多くが小学生などのこどもたちで、教育現場にもなっています。

 説明では、オルキオトの住民による誘致によって処分場建設が始まったとのこと。今も54基の原発が存在しながら、廃棄物対策がほとんど行われていないわが国の現状とは大違いです。きちんとリスクを説明し、現場は透明性を確保。何よりも信頼を勝ち得ることが重要であるとあらためて痛感しました。

 オンカロのような堅固な岩盤がわが国で確保できるのかを含め、課題山積ですが、再稼働しようが、しまいが、すでに存在する原発の管理と放射性廃棄物の処理からは逃げてはいけません。
(自民党衆議院議員)

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