SearchSearch

重岡大毅「テレビで見ると面白いのに現場で会うと…」シソンヌ長谷川「重岡くんを祓いたい」

2023.09.08 Vol.web original

 

 映画『禁じられた遊び』初日舞台挨拶が8日、都内にて行われ、W主演を務めた橋本環奈、重岡大毅(ジャニーズWEST)らキャスト陣と中田秀夫監督が登壇。重岡のイジりにシソンヌ長谷川忍が白旗を上げ会場の笑いをさそった。

 父親が幼い息子に冗談半分で教えた小さな“嘘”が発端となって巻き起こる恐怖を描く話題作。

 重岡は「本作は体感型ホラーエンターテインメントです。大事なことなのでもう1回言います、体感型ホラーエンターテインメントです!怖いですけど大丈夫」と、怖いだけでなく“笑い”の要素もあるとアピール。その「“オモコワ(面白くて怖い)”の“オモ”の部分」と言われた長谷川はオモシロ担当扱いに憤慨していたが、本作が世界58カ国で配給されると知ると「まずいですね…。だってやっぱオレ変じゃん」と自信喪失。

 橋本が「めちゃくちゃインチキ臭くてよかった」、重岡が「コワインチキクサイでした」とフォローしようとしたが、長谷川は「全部悪口じゃん」。そこに中田監督が「(長谷川のキャラは)大ウケします。海外のホラーは笑いと恐怖の紙一重を楽しみに来る人も多いので、自信を持って世界に羽ばたいて」と太鼓判を押すと、長谷川もおずおずと「世界目指します」。

 長谷川は「私生活で祓いたいものは」と聞かれると「光熱費を…」とボケたが、重岡に「“払う”と“支払う”と…」とわざわざ説明され「より面白くなくなるから!」。さっぱり笑いがとれない状況に長谷川は「ここ最近、重岡くんと仕事一緒だったんですけど、一緒にいるとマジで調子が悪いんですよ。重岡くんを祓いたい」。
 
 すると重岡も「確かにテレビで見るといつも面白いのに、現場で会うと面白くないなって」と切り返し、会場も大爆笑。

 劇中で行った“九字切り”を求められ、弟子役の猪塚健太に助けられつつ「臨・兵・闘・者…」と披露した長谷川。橋本から「今日、けっこうしゃべっているけど打率悪い(笑)。でも今ので祓えたから」と言われたが、重岡のイジリに「今日、何なの。嫌だ、もう帰りたい!」と音を上げていた。

 この日の登壇者は橋本環奈、重岡大毅、堀田真由、倉悠貴、猪塚健太、長谷川忍、ファーストサマーウイカ、中田秀夫監督。

『禁じられた遊び』は公開中。

『シティーハンター』冴羽獠軍団が「Get Wildゴミ拾い」神谷明も「“もっこり” 頼むぜ!」

2023.09.08 Vol.Web Original

 レジェンド声優の神谷明が8日、歌舞伎町シネシティ広場で映画『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』公開記念「歌舞伎町のダストを残らず始末(スイープ)!イベント」に登壇した。

小林幸子、本気すぎる“水晶玉の女”仮装で登場「実はW.ディズニーさんと誕生日が一緒」

2023.09.06 Vol.web original

 

 公開中の映画『ホーンテッドマンション』のイベントが6日、都内にて行われ、日本語吹き替え版声優を務めた土屋アンナ、八代拓温水洋一が登壇。スペシャルゲストとして小林幸子が“水晶玉の女”姿で駆け付け、会場を盛り上げた。

 ディズニーランドの人気アトラクション“ホーンテッドマンション”を実写映画化した話題作。

 役をイメージした衣装で登場した土屋、八代、温水の3人。霊媒師ハリエット役の土屋は「ハリエットのような衣装が無くて、スタイリストさんがズボンを切って作ってくれたんです。今日だけじゃもったいない」とそっくりな衣装に大満足。

 さらにこの日は、水晶玉の女マダム・レオタの声を務めた小林幸子が、なんと劇中そのままの“水晶玉”の姿で登場。驚きと爆笑に包まれた会場に、小林も「私も歌を歌っているときにいろんな恰好をしますけど、今これが一番気に入っています」とご満悦で、客席に手を振る代わりに首を振るなどしてすっかりノリノリ。

 衝撃的な姿に、温水も「まさか出ていただけるとは。大丈夫だったですか」、八代も「今日はもうこの状態ってことですよね」とタジタジとなっていたが小林は「だってマダム・レオタだもん!」とあっけらかん。さらに“水晶玉の中”の居心地を聞かれると「けっこう広いんですよ」と返しさらなる笑いをさそった。

「どんなことがあってもブレない女性。根底にあるのは愛だと思う。愛のために身も全部ささげて人のために頑張る。そんなマダム・レオタにあこがれますね」と言う小林に、土屋は「ずっと小林さんとお会いしたかった。今日のこの感じ、一生の思い出になります」と言いつつ「きれいだし優しいし…リスペクトします!」と尊敬のまなざし。

「芸能生活、デビューして59年。来年、うまく行けば60周年を迎えられる」と振り返っていた小林。最後には「実は私、一つ自慢なのが、ウォルト・ディズニーさんと誕生日(12月5日)が一緒なんです」と明かし会場を驚かせていた。

真木よう子、銭湯壁画になった自身の姿に感激「富士山ともつながっててすごい」

2023.09.06 Vol.web original

 

 映画『アンダーカレント』(10月6日公開)のイベントが6日、台東区の銭湯・寿湯にて行われ、主演・真木よう子と銭湯ペンキ絵師・田中みずき氏が登壇。自身の姿が描かれたペンキ絵に真木が感激した。

 豊田徹也による伝説的同名漫画を今泉力哉監督が映画化した話題作。

 突然夫が失踪してしまった銭湯「月乃湯」の女主人・かなえを演じた真木よう子は「ボイラー室はすごく暑かったです(笑)」と暑さに苦労した撮影を振り返りつつ、水中に沈んでいく印象的なシーンの撮影について聞かれると「スキューバの練習などでも使う深めのプールに入ってやったんですが、自信があったので、まあ、できるだろうと思っていて。で、すごく上手にできたんですよ」とにっこり。

 ところが「調子に乗って何回もやっていたら、鼻に塩素が入っちゃって。何日も何の味もしなくなってしまって。聞いてない!と思いました(笑)」と苦笑した。

 もともとマンが好きで、原作も20代くらいの時に読み「映画化できそうだなと思っていた」という真木。「漫画好きな人なら分かってくださる方もいると思うんですけど、好きな漫画が実写化されるって実は嫌なんですよね(笑)」と苦笑しつつ「かなえ役は真木よう子じゃなかったね、と言われないように、現場でも原作漫画を見直したりして、かなえちゃんの研究をしていました」と明かした。

 この日は、日本で3人しかいないとされる銭湯ペンキ絵師・田中みずき氏も登場。寿湯の壁にコラボ壁画を描いた田中氏も映画を絶賛し「真木さんが水の中でうっすら目を開けている表情を描かせていただきたいと思った」と解説。

 真木も「はじめ、どう描かれるか分からなくて、恥ずかしいと思っちゃったんですけど、かなえちゃんを描いていただいたという感じがするので。しかも富士山ともつながっていて、素晴らしい絵だと感じました」と感動していた。

片岡鶴太郎“ボクサーあるある”を披露「ボクシングやっていた人は何かあるとよくやっちゃう」

2023.09.05 Vol.web original

 

 公開中の映画『春に散る』の舞台挨拶が5日、都内にて行われ、俳優の佐藤浩市、横浜流星、片岡鶴太郎、坂東龍汰と、ボクシング監修の松浦慎一郎が登壇。片岡がシャドーボクシングをしながら“ボクサーあるある”を披露した。

 ベストセラー作家・沢木耕太郎がボクシングに人生を書ける男たちを描いた同名傑作小説の映画化。

 佐藤が演じる仁一の昔のボクシング仲間を演じた片岡。「僕もボクサーの知り合いは多いですが、みんな世界チャンプを目指すけど、なれるのは本当に一握り。でもボクシング以外に魂をたぎらせるものを見いだせなくてどこか世捨て人のようになっている人は現実にも多い」と語りつつ「もう一度ボクシングに情熱をたぎらせることができる幸せな男だった」と自身が演じた役を振り返った。

 鬼塚勝也や畑山隆則のセコンドとして世界戦をともに戦った経験を持つ片岡。この日は、1990年にマイク・タイソンが後楽園ホールでまさかの敗北を喫した試合をモチーフにしたTシャツを着用。

 片岡は「鬼塚チャンプが描いたイラストをTシャツにしたんです。TOKYO SHOCKって。衝撃的なシーンでしたね。あの鉄人タイソンが倒れてマウスピースを拾ったんですよ」と振り返り「その後、耳かんじゃうんですけどね」と、タイソンの“耳噛み事件”をイジり笑いをさそった。

 そんな片岡は、劇中でシャドーボクシングするシーンが印象的だったと言われると、もともと台本にはなく瀬々敬久監督から現場で言われたと明かし「ジムでのトレーニングを監督が見ていてくださったので、どこかで使おうと思っていたんでしょうね。僕も30代にボクシングをやっていましたから。だいたいボクシングをやっている人って、何かあったとき、うれしい時とかお酒飲んで機嫌がいい時とか、悲しい時とか、こうして、やったりするんです」とシャドーボクシングをしつつ“ボクサーあるある”を披露。横浜らボクシングに没頭した共演陣も共感の表情を見せていた。

“ボクサー”横浜流星のステップは「素人ではできない」元チャンプ絶賛に苦労明かす「空手が足を引っ張った」

2023.09.05 Vol.web original

 

 公開中の映画『春に散る』の舞台挨拶が5日、都内にて行われ、俳優の佐藤浩市、横浜流星、片岡鶴太郎、坂東龍汰と、ボクシング監修の松浦慎一郎が登壇。映画を見たボクシング関係者からの感想に横浜が感激した。

 ベストセラー作家・沢木耕太郎がボクシングに人生を書ける男たちを描いた同名傑作小説の映画化。

 ボクシングのシーンでは、対戦相手役の坂東や窪田正孝らと、アドリブで動くこともあったという横浜。佐藤が「2人はヘッドギアつけてるから本当に当てていくんですよね」と舌を巻くと、坂東も「本当に目が怖いんですよ。入る瞬間、流星くん、目がキラッと…」と苦笑。そんな坂東に横浜は「ボクシング経験のある坂東くんだから当ててできた。信頼関係で成り立つものだなと思います」。

 練習を重ねて互いの仕上がりを確認していたという2人。横浜が「とくに坂東くんはどんどん変わっていきましたね」と言うと、坂東は「流星くんは初めて会ったときからバキバキだったんです。常に流星くんはバキバキなんでしょうね(笑)」と笑いをさそった。

 ボクシング実況も務める司会の赤平大アナウンサーは、ボクシング関係者に映画の感想や質問を聞いたと言い「関係者からも、横浜さんのレベルが本当に高い、と。特に足の運び、ステップ、ディフェンスの際のサイドステップ、コンビネーションを打つときの足の動き、これが素人ではできない、と。これは元東洋・太平洋チャンプからです」と紹介。

 横浜は「東洋・太平洋チャンプに少し認めてもらえたような。本当にうれしいですね、その言葉は」と感激しつつ「僕はずっと空手ベースだったので。格闘技を知らない人はほとんど一緒なんじゃないと思うかもしれないけど、逆に空手が足を引っ張ることしかなかったんですよ」と空手経験者だったからこその苦労を明かし「本当に松浦さんに親身に指導していただいて修正していきました」。

「空手のほうが(スタンスは)狭いかな。あとあまりフットワークを使わないですね。素手だし。フットワークはあまりいらない」と比較しつつ「最初の練習とか、僕、足が筋肉痛になりましたもんね」。松浦氏も「下半身の動きを見れば大体分かる。上半身だけでごまかしているとか。今回は足の動きも大丈夫なので(画を)引いても大丈夫」。

 そんな松浦氏が横浜のパンチについて「僕でもめちゃくちゃ痛い。浩市さんは大変だったと思います」と言うと、佐藤も「痛かったですよ、重たいし。でもそこを加減したら画が死んじゃうので。それは僕も流星も分かってるから」と本気のスパーリングを振り返っていた。

「らんまん」より先!『ゴジラ-1.0』神木隆之介と浜辺美波は「令和の山口百恵、三浦友和コンビ」

2023.09.04 Vol.weboriginal

 映画『ゴジラ-1.0』(11月3日公開)完成報告会見が4日、都内にて行われ、主演・神木隆之介とヒロイン役の浜辺美波、山崎貴監督、市川南プロデューサーが登壇。神木と浜辺の“ゴジラコンビ”が最新作の臨場感を語った。

 1954年に誕生したゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目となる最新作。第二次世界大戦直後の日本を舞台にゴジラ襲来を描く。

『屍人荘の殺人』(2019年)に続き、NHK連続テレビ小説「らんまん」でも共演中の神木と浜辺。山﨑監督は「我々のほうが先です!」と笑いをさそうと、神木も「あれ、この組み合わせ見たことあるなと思う人もいるかもしれないですけど、ゴジラの撮影が前ですから」。

 浜辺が「ゴジラの撮影をしている前後くらいに朝ドラの話が確定したので(神木に)長い間お世話になりますね、と改めてご挨拶しました」と振り返ると、神木も「こちらこそお世話になってます(笑)」。

 そんな2人に、山﨑監督が「朝ドラのほうが先に放送され“朝ドラコンビ”と思うかもしれないけど、我々が先です」、市川プロデューサーも「山口百恵さんと三浦友和さんのコンビが映画作ったように、令和の名コンビが誕生したなと思います」と“『ゴジラ』コンビ”に胸を張った。

 すでに作品を見たという神木が「そこにいましたね、ゴジラが目の前に。恐ろしかったです。他人事ではなく、やばい、いる!と自分まで息をひそめてしまうような臨場感がありました」と感嘆すると、浜辺も「恐怖もあるんですけど、テンションも上がるというか。日本の大怪獣、ゴジラを見ると心拍数が上がるのは遺伝子に刻まれているのかなと思う体験ができました」と目を輝かせた。

 神木、浜辺以外にも、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木龍之介といったキャスティングも発表。山崎監督は「本当にゴジラがそこにいると信じ込ませていただくお芝居をしてもらわないといけない。皆さん凄腕の人たちばかり」と太鼓判を押していた。

奈緒「粉吹きメイク」で映画撮影 ⿑藤⼯監督から「顔のツヤを消したいと言われ」

2023.09.02 Vol.web original

 

 公開中の映画『スイート・マイホーム』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、⿑藤⼯監督と俳優の蓮佛美沙⼦、奈緒、窪塚洋介が登壇。奈緒が「新鮮だった」という⿑藤監督との役作りを明かした。

 2018年に「第13回小説現代長編新人賞」を受賞した注目の作家・神津凛子のデビュー作を齊藤工監督が映画化した話題作。

 主演の窪⽥正孝をはじめ、⿑藤監督がほれこんだ役者ぞろいのキャスティング。中でも印象的な役どころを演じる奈緒は、役作りについて聞かれると「衣装合わせのときに、⿑藤監督とはメイクの話からいろいろお話をさせていただいた」と振り返り「⿑藤監督から、ツヤっぽい肌のほうが生き生きして素敵に見えるけど、そのツヤを消したいというお話を頂きまして。こういうところから役を一緒に作ってくださるんだな、と。そこまで衣装合わせからお話することが、あまりそういうことが無かったので新鮮でした」。

 そんな齊藤監督のオーダーを受け、奈緒は「本番、粉を吹くくらい、粉をメイクさんと顔にはたいて、監督どうですか?と見せて挑んだので、ぜひそこを見てほしいなと思います(笑)」と“粉拭きメイク”で演じていたことを明かした。

 齊藤監督は「皆さん、素材として見目うるわしすぎる方たちなので。作品の質感にファンデーション含め、合わせていただいた」と苦笑しつつ、難しい役どころを演じきった奈緒に「見る人に“隙間”を感じさせる媒介のような存在を見事に演じてくださった」とたたえていた。

窪塚洋介、子役に「ちゃんとやれよ!って出かかった」窪⽥正孝の懐の深さに脱帽

2023.09.02 Vol.web original

 

 公開中の映画『スイート・マイホーム』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、⿑藤⼯監督と俳優の蓮佛美沙⼦、奈緒、窪塚洋介が登壇。撮影現場でのエピソードに窪塚が“本音”をもらし会場の笑いをさそった。

 2018年に「第13回小説現代長編新人賞」を受賞した注目の作家・神津凛子のデビュー作を齊藤工監督が映画化した話題作。

 冒頭、窪⽥正孝が演じる主人公の妻を演じた蓮佛は「私の周りにもホラー苦手だから…と敬遠される方がいるのですが、この作品は年齢制限が無いので、ほぼ『ドラえもん』と同じだと⿑藤監督が言っていました」とアピール。

 窪田と兄弟役を演じた窪塚は「あまりやったことのないタイプの役だったんですが、“人という字は…”みたいな感じで、皆さんに寄りかかる形でやらせていただきました」と監督や共演陣に感謝。

「すごいアットホームな現場だった」と振り返った窪塚が「途中でホラーを撮っていることを忘れてた」と言うと、⿑藤監督は「子役ファーストの現場だったので、幼稚園感はありましたよね」。すると窪塚が「とくに窪⽥くんが本当に忍耐強く子供と接している姿を初日に見て、なんて懐の深い…と思って。オレはちょっとイライラしてたんで(笑)」と言い「ちゃんとやれよ、お母さん、ちゃんと言ってくださいよ、みたいな。ここまで出かかっていたんだけど4人は大らかな気持ちで…」と“懐の深い”4人に脱帽。

 蓮佛が「イラっとされてたんですね。全然気づかなかったです」と驚くと窪塚は「顔に出ないんでね(笑)」。

 この日は、先日第一頸椎(けいつい)の剥離骨折を公表した主演の窪⽥正孝もリモートで参加。意気投合したという兄弟役の窪塚と窪田。「“腸活”が足りてないよね、オレ」と言う窪塚に、窪田は「兄さんが一番優しいです(笑)」とフォロー。

 最後に⿑藤監督は「俳優さんたちの顔で描かれる作品になった。僕こそ“人という字”じゃないですけど、支えられ、僕が見たい映画を完成させてくださった」と役者陣に感謝していた。

 

窪⽥正孝は「責任感の強い方」⿑藤⼯監督、リモート登壇の窪田に「軽やかに再会しましょう」

2023.09.02 Vol.web original

 

 公開中の映画『スイート・マイホーム』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、⿑藤⼯監督と俳優の蓮佛美沙⼦、奈緒、窪塚洋介が登壇。先日、第一頸椎(けいつい)の剥離骨折を公表した主演の窪⽥正孝もリモートで参加した。

 2018年に「第13回小説現代長編新人賞」を受賞した注目の作家・神津凛子のデビュー作を齊藤工監督が映画化した話題作。

 この日は、主演・窪⽥正孝がリモートで参加。ケガを発表していた窪田の顔がスクリーンいっぱいに映し出されると、窪塚は「進撃の巨人みたい(笑)」と笑いをさそい、元気そうな姿に一同が「良かった」。

「4人に助けてもらい、本当に幸せで役者冥利に尽きる時間でした」と振り返った窪田が、兄役の窪塚を「洋介兄さん」と呼ぶと、窪塚は「窪、窪なんでね。本当に違和感なく現場で兄弟としての関係が自然と作れた。趣味も似てるもんね(笑)。意外と健康志向なんですよ」と、監督と3人、すっかり意気投合した様子。⿑藤監督も「この映画は窪田さんと始めたと言うくらい初期から関わってくれて、そのお兄さんには必然的に窪塚さん以外考えられなかった」と2人の兄弟ぶりを絶賛した。

 「本当に優しい人しかいない現場だった」と振り返った蓮佛は「個人的には正さん(窪⽥)の“ありがとう”の言い方に感激してました。物を取ってもらったりメイクを直してもらったりするときに本当にありがとうと思って言っている“ありがとう”を返す方」と振り返り「なんでこんな優しい人たちとこんな映画を撮っているんだろうと(笑)」とホラーテイストの作品とのギャップに苦笑。

 奈緒も「この現場で優しくなれたのは“腸”のおかげ。監督がオリジナルの腹巻をプレゼントしてくださった」と、齊藤監督がスタッフTシャツならぬスタッフ腹巻を配っていたことを明かし「日本で一番腸内環境がいい現場でした(笑)」。

「未だに(腹巻を)つけている」と言う窪塚が「今、窪田もしてると思う」と言うと画面の向こうで窪田も大笑い。

 そんな窪田に齊藤監督は「4年前に窪田さんが主人公を演じてくださるならこの原作を映画化する意味があると条件を出させてもらった。今日もこういう形で作品に寄り添ってくださって、窪田さんの心根に感激してます」と感謝し「責任感の強い方なので、軽やかに過ごして、またいろんな現場で軽やかに再会しましょう」と温かい言葉をかけ、窪田も「監督とは見えないものでつながっている家族のよう。蓮佛さん、奈緒さん、窪塚さんともつながり、生涯、忘れられない一作品になりました」と思いを語っていた。

映画『福田村事件』W主演の田中麗奈「これほどまで大きな事件をなぜ知らなかったのか」

2023.09.01 Vol.Web Original

 映画「福田村事件」が9月1日に公開され、東京・新宿のテアトル新宿で森達也監督、W主演の井浦新、田中麗奈らが出席し舞台挨拶が行われた。

 同作はドキュメンタリー映画で名を馳せる森監督の「劇映画」長編デビュー作。今から100年前に発生した関東大震災の時に、千葉県東葛飾郡福田村で行商団9人が地震後の混乱の中で殺された虐殺事件をモチーフとしたもの。関東大震災時に各地で起こった「朝鮮人虐殺」、そして朝鮮人に限らず”善良な人々”が殺された日本の負の歴史をつまびらかにする問題作が関東大震災から100年のこの日に公開された。

 井浦新とともにW主演を務める田中麗奈は「私もこの映画に関わるまで福田村事件のことは知りませんでした。これほどまで大きな事件をなぜ知らなかったのか。今日座っていらっしゃる方も皆さん、ほとんど知らなかった方が多かったと思うんですが、なぜこのような大きな事件が私たちに伝わることなく100年過ぎたのか、見てくださった方には感じていただけたんじゃないかと思います。“100年前のことでした”で終わることではなく、現代の私たちの生活にもこの福田村事件は問いかけていることはたくさんあるかと思います。答えは人それぞれだと思います。今感じてくださったことを言葉にするのは難しかったり時間がかかるかもしれないんですが、ぜひ福田村事件のことを知っていただきたいと思いますので、身近の方にお勧めしていただければ幸いです」と語った。

 田中は朝鮮で日本軍による虐殺事件を目撃し、日本統治下の京城を離れ、故郷の福田村に帰って来た井浦演じる澤田智一の妻・静子を演じている。

Copyrighted Image