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劇場版『緊急取調室』が公開延期「総合的な判断により」

2023.06.01 Vol.web original

 6月16日からの公開を予定していた劇場版『緊急取調室 THE FINAL』の公開延期を製作委員会と配給・東宝が文書で発表した。

 発表によると「劇場版『緊急取調室 THE FINAL』につきましては、総合的な判断により、公開を延期させていただく事になりました。公開を心待ちにしていただいていた皆様、またご出演いただいた皆様や制作スタッフならびに関係者の皆様に、深くお詫び申しあげます。なお、公開に関する情報、お求めいただいた各種前売券の取り扱いにつきましては、決まり次第、劇場版「緊急取調室 THE FINAL」公式サイトにてお知らせいたします」としている。

 同作は、2014年1月より4シーズンにわたりテレビ朝日系列で放送され人気を博したドラマの劇場版。可視化された特別取調室で厄介な被疑者たちと対峙する、捜査一課の取調べ専門チームの奮闘を描く人気シリーズ。
 
 同作には、5月18日に自宅で両親とともに倒れているところを発見され、救急搬送された歌舞伎役者の市川猿之助が総理大臣役で出演していた。

萩原利久と⼋⽊勇征が“最後の”イチャイチャ「こうしてまた2人を会わせてくれてありがとう」

2023.05.31 Vol.web original

 

 公開中の映画『劇場版 美しい彼〜eternal〜』の舞台挨拶が31日、都内にて行われ、俳優の萩原利久と⼋⽊勇征がドラマのギャラクシー賞受賞を喜びつつ、シリーズ最後の2ショット登壇を盛り上げた。

 この日の舞台挨拶は、今年2⽉に MBS/TBS ドラマイムズ枠にて放送されたドラマ「美しい彼」シーズン2がギャラクシー賞のマイベスト TV 賞第 17 回グランプリに輝いたことを記念して開催。平良⼀成役の萩原と清居奏役の⼋⽊も受賞に感激しつつ、シリーズのファンに感謝した。

 この日は、萩原と⼋⽊が「1日だけ平良か清居のどちらかになれるとしたら」「平良と清居に行ってほしいデートスポットは」といった質問にそれぞれ回答し、どちらが会場の約500人のうち多くと回答がシンクロするかというアンケート勝負に挑戦。

「平良へのLINEの返信が早いのは清居と小山のどちら」という質問では、八木が「小山」と答えると、萩原が八木にマイクを突き付け「シーズン1ならまだしも“eternal”を経た今、清居の返信が遅い理由はなんですか?」と追及。八木はタジタジとなりつつ「確かに。“eternal”を経た今なら清居のほうが早いか」と負けを認め、会場の笑いをさそった。

 超高得点の最終質問は「平良と清居が亀のほかに飼うとしたら犬か猫か」。「猫」と答えた萩原が優勢と見ると、八木がすかさず「本当か?本当に猫だと思うのか?」と観客にゆさぶりをかけ、萩原が「自信を持って! 下げないで!」と慌てる一幕も。結局、萩原が“1兆4ポイント”を獲得して勝利し、八木は「清居は猫背なので…この2人の間にはもう“猫”がいるじゃん」とぼやいたが、会場にはいま一つ伝わらずしょんぼり。

 シリーズ最後の2ショット登壇に感慨深げな2人。最後に八木は「こうしてまた2人を会わせてくれたのはここにいる皆さんや『美しい彼』を好きでいてくれるファンの皆さんのおかげ。これからも僕のことも利久のことも応援していただければ」。萩原も「僕の周りでも最近知って、見てくれたという声を聞くようになって。それは皆さんがたくさん『美しい彼』について発信してくれたからこそ。シーズン1からの1年半、皆さんの力を日々感じていました」と感謝をあらわにしていた。

萩原利久、⼋⽊勇征の正装に「何を着ても美しくなってしまうんだね、あなたは」

2023.05.31 Vol.web original

 

 公開中の映画『劇場版 美しい彼〜eternal〜』の舞台挨拶が31日、都内にて行われ、俳優の萩原利久と⼋⽊勇征がドラマのギャラクシー賞受賞を喜んだ。

 この日の舞台挨拶は、今年2⽉に MBS/TBS ドラマイムズ枠にて放送されたドラマ「美しい彼」シーズン2がギャラクシー賞のマイベスト TV 賞第 17 回グランプリに輝いたことを記念して開催。

 平良⼀成役の萩原が「2連覇と言っていいのかな。本当に皆々皆々…様のおかげ。私は何もしていないと言っても過言ではありません」と言えば、清居奏役の⼋⽊も「そんなことないでしょ(笑)」と笑いつつ「そういった機会があったおかげでまた利久や皆さんにお会いできてうれしいです」とファンに感謝。

 お祝いにふさわしい正装で登場した2人。お互いに見比べて、八木が「似合ってるよね。利久がここまで細身の(ズボンを)はくのは珍しいと思って」と言うと、萩原は「足長く見えるかなと思って(笑)」と照れつつ、八木に「結局、何を着ても美しくなってしまうんだね、あなたは。いつも通り。そのままで美しいよ、あなたは。今日も足長いし、スタイルいいし、顔面キレイだし」と手放しでほめたたえ、八木も「ありがとう。3連ちゃん頂きました(笑)」と照れ笑い。

 この日は、観客とのアンケート勝負を楽しんだ2人。八木が「久しぶりに2人で登壇させていただいたのもギャラクシー賞をいただいたうえでのこと」、萩原も「これまでとなりますが、僕ら『美しい彼』チームから言えるのは本当に、大きな大きな感謝です」。最後に2人は映画館の通路を行き来し、会場のファンの声援にたっぷりと応えていた。

伊勢谷友介が「何度も殺される」タイムループもので映画復帰「僕は芝居が好きなんだろうか?」

2023.05.30 Vol.web original

 映画『ペナルティループ』(2024年3月に公開)の新キャストが発表。主演・若葉竜也に続くメインキャストとして、伊勢谷友介、山下リオ、ジン・デヨンが発表された。

 時間が巻き戻るたびに、最愛の恋人の仇を何度も討ち続けることになる主人公の復讐と謎を描くタイムループサスペンス。『人数の町』の荒木伸二監督監督がオリジナル脚本で描く。

 伊勢谷友介が演じるのは、岩森に何度も殺される素性不明の男・溝口。さらに山下リオが岩森の恋人・唯を、『ドライブ・マイ・カー』出演のジン・デヨンが謎の男を演じる。

『いのちの停車場』(2021年)以来の映画出演となる伊勢谷。今回の映画出演に「僕は芝居が好きなんだろうか?」と自らに問いかけつつ「現場で殺されている時も、分からなかった。でも、その予定調和(ループ)から抜け出し始めた瞬間、監督の絶妙な演出を受け感動し、若葉君のこだわりと素直さとの調和が生まれた時、それは動き始めました。キャラクターの気持ちとシンクロし始めます。役者をやる上でそれはすべての事で、僕が芝居を好きな理由そのものです」とコメントを寄せている。

 また、山下も「見えそうで見えない、掴めるようで掴めない、唯という役を噛み砕いていく時間はとても楽しかったです」、ジンも「脚本、現場が良ければ良い作品になるのは間違いない!誰よりもこの映画の公開を待っています!」と撮影の手ごたえと完成への期待を寄せている。

 撮影は5月にクランクアップしており、完成は今年の秋、2024年3月に公開を予定している。

「自分が加害者だと気づくのはとても難しい」カンヌ脚本賞受賞の坂元裕二が凱旋会見で思いを語る

2023.05.29 Vol.web original

 

 第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞した映画『怪物』(6月2日公開)の是枝裕和監督が29日、フランス・カンヌから帰国。羽田にて迎えた脚本家・坂元裕二とともに凱旋会見を行った。

『怪物』は大きな湖のある郊外の町を舞台に、2人の少年が周囲の大人や社会に波紋を投げかけていく物語。ドラマ『東京ラブストーリー』(1991年)や映画『花束みたいな恋をした』(2021年)などで知られる坂元裕二が脚本を、今年3月に亡くなった坂本龍一が音楽を手掛けている。

 コンペティション部門の公式上映後には9分半ものスタンディングオベーションで称えられ、坂元裕二の脚本賞と、独立部門「クィア・パルム賞」と合わせて2冠を獲得。

 会見の2時間ほど前に帰国したという是枝監督は、授賞式の前に帰国していた坂元に脚本賞のトロフィーを手渡し「無事に坂元さんにお渡しすることができてほっとしています」と笑顔。

 受け取った坂元は「実感は正直ありません。受賞したと初めて聞いたときは寝ていたものですから、第一報を聞いた瞬間、夢を見ているのかな、と。今もまだ夢の中にいるような思いと、この重み自体が作品への責任感。私自身の手にも背中にも乗った大きな責任だと思っています」と語り「ご覧のように、あまり感情の起伏がないものですから…」と報道陣の笑いをさそいつつ、静かに受賞の感慨を語った。

「たくさんの人からおめでとうという言葉を頂いたことが一番うれしかった」と言う坂元。「(クィア・パルム賞審査員長の)ジョン・キャメロン・ミッチェル監督から昨日、脚本賞受賞おめでとうございますというメッセージを頂きまして、タクシーの中で涙が出ました」と明かしつつ、どこを評価されたと思うかという質問に「自分ではなかなか評価しづらいですが、ミッチェル監督は、人の命を救う映画になってくいるとおっしゃってくださったので、誰かの心に届くならこんなにうれしいことはないなと思います」とコメント。

 物語の背景について「以前に車を運転していて、横断歩道で青になったのに前のトラックが進まず、クラクションを鳴らしてしまったが、そのトラックが車いすの方が渡り切るのを待っていたのが私には見えず、それ以来クラクションを鳴らしてしまったことを後悔していまして」と自身の経験を語りつつ「自分が加害者だと気づくのはとても難しい。どうすれば加害者が被害者に対してしていることを気づくことができるかなと10年近く考えていて、それを今回書くことができました」と振り返った。

 坂元の脚本について是枝監督は「何が起きているのか、半分過ぎても分からないのに読むのを止められない。自分にはない物語の語り口でしたし、読み進めているうちに、自分が作品に批評されている、いい意味で居心地の悪さがエンターテインメントとして面白く、チャレンジしがいがあると思った理由の一つ」と絶賛し、再タッグについて聞かれると「チャンスがあればお願いしたいけど坂元さんがもうこれで…ということだと困っちゃうけど、周りの人に声かけられてやってきたとおっしゃっていたので、声かけ続けようと思います」。

 一方の坂元も「脚本家・是枝裕和さんをとても尊敬していて見上げている存在なので、そんな方がまた僕に脚本を依頼するということがそうそうあると思いませんが、二回目という必然があったらこんなにうれしいことはないです」と再タッグへの意欲を見せていた。

 カンヌ国際映画祭での日本映画の脚本賞受賞は、2021年の第74回カンヌ国際映画祭にて濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が受賞して以来2年ぶり。是枝監督作品のカンヌ映画祭でのコンペ部門での受賞は2022年の『ベイビー・ブローカー』に続き2年連続となる。

是枝裕和監督「タケシ!と声が」、坂元裕二「お腹壊した」“ぼやき”のカンヌ凱旋会見で報道陣大笑い

2023.05.29 Vol.web original

 

 第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞した映画『怪物』(6月2日公開)の是枝裕和監督が29日、フランス・カンヌから帰国。羽田にて迎えた脚本家・坂元裕二とともに凱旋会見を行った。

『怪物』は大きな湖のある郊外の町を舞台に、2人の少年が周囲の大人や社会に波紋を投げかけていく物語。ドラマ『東京ラブストーリー』(1991年)や映画『花束みたいな恋をした』(2021年)などで知られる坂元裕二が脚本を、今年3月に亡くなった坂本龍一が音楽を手掛けている。

 コンペティション部門の公式上映後には9分半ものスタンディングオベーションで称えられ、坂元裕二の脚本賞と、独立部門「クィア・パルム賞」と合わせて2冠を獲得。

一足先に帰国していた坂元は、帰国直後の是枝監督から脚本賞のトロフィーを受け取り「実感は正直ありません。今もまだ夢の中にいるよう」と語りつつ「30年近く前、カンヌ国際映画祭に観光で行ったことがありまして。いつかここで自分の作品を上映出来たらどんなに幸せだろうかと遠巻きにレッドカーペットを見ながら考えていました」と念願だったカンヌでの作品上映を振り返った。

 一方で、カンヌ滞在の思い出を聞かれると「3日間いたんですが、お腹を壊しまして3日のうち2日寝込んでいました。映画のスタッフさんがクッキーとウエハースを持ってきてくれて、そのウエハースがとてもおいしくてカンヌに来てよかったと思いました」と苦笑。さらに、今後の作品作りについて聞かれると「私はけっこうなベテランで、もうカスカスなんです。絞っても何も出ないような状態で、日々周りの方に助けられながら書いているんですが、これから何が書けるのか」、「インスピレーションももうない」とぼやいて、報道陣も大笑い。

 すると、レッドカーペット登場時にかかった音楽が、北野武監督作『菊次郎の夏』の久石譲によるテーマ曲だったことを聞かれた是枝監督も「事前に、何の曲をかけますかと聞かれたので今回の坂本龍一さんの『怪物』の音楽をお願いしますとお伝えしたんですが、かかったら久石譲だったんですよ。大好きなんですけど、せめて坂本さんの音楽にしてほしかった。でも授賞式で歩いていても“タケシ!”と声をかけられたので、もしかしたらどこかで何かが間違って伝わっていたのかも(笑)」と明かし、さらなる笑いをさそっていた。

 カンヌ国際映画祭での日本映画の脚本賞受賞は、2021年の第74回カンヌ国際映画祭にて濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が受賞して以来2年ぶり。是枝監督作品のカンヌ映画祭でのコンペ部門での受賞は2022年の『ベイビー・ブローカー』に続き2年連続となる。

「目が見えないんですけど、よく映画を見に行くんです」全盲のヴァイオリニストが「光を見つけた」生きるヒント

2023.05.29 Vol.web original

「私は目が見えないんですけど、よく映画館に映画を見に行くんです。それでたまに、何を見るのか決めないで行って、ちょうど時間が合う映画を前情報無しに見るんですけど、これがとんでもなく面白かったりその逆だったりして、それがまた面白いんですよ」と笑いながら語る、ヴァイオリニストの穴澤雄介さん。

 心臓と目に障がいがある状態で生まれた穴澤さんは、これまでに3度の心臓手術を乗り越えたものの、盲学校高等部の音楽科でプロヴァイオリニストを目指していた時期に視力をほぼ失い、現在は全盲。そんな彼の半生や人生観に迫るドキュメンタリー映画『光をみつける・ヴァイオリニスト穴澤雄介からのメッセージ』が5月30日から公開となる。自ら「不幸のデパート」と苦笑する劇的な半生とは。次々と直面する絶望的状況の中で常に希望の光を見出してきた穴澤さんの“生きるヒント”とは。

役所広司 カンヌで日本人2人目の男優賞「やっと柳楽優弥くんに追いついた」

2023.05.28 Vol.web original

 第76回カンヌ国際映画祭で授賞式が27日(日本時間28日未明)、フランス・カンヌにて行われ、俳優・役所広司が主演作『PERFECT DAYS(原題)』で男優賞を受賞。『誰も知らない』(是枝裕和監督・2004年)の柳楽優弥に次いで2人目の受賞となる快挙に、役所が喜びを語った。

 同作はドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が、役所広司を主演に迎え、日本・渋谷の公共トイレ清掃員の日常を描く長編映画。

 授賞スピーチで役所は「僕は賞が大好きです。でもこんな華々しい映画祭でスピーチするのは好きじゃない(笑)」と会場の笑いをさそいつつ、映画祭の審査員や観客、そしてヴェンダース監督や映画製作陣に感謝。「まだ日本にたくさんいる、この作品に参加したスタッフキャストと、心配ばかりかけている事務所のスタッフ、妻に感謝したいと思ってます」と笑顔で語った。

 授賞式後、日本メディアの囲み取材に応じた役所。第50回カンヌ国際映画祭で主演作『うなぎ』がパルム・ドールを受賞したときを振り返り「『うなぎ』のときは、まさかパルム・ドールを取ると思わず。(今村昌平)監督の代わりにもらったんですけど、欧米の方たちはプレゼンターとハグやキスをして受け取っていたんですけど、間際まで僕はどうしたらいいのかと迷っていました。僕もするべきかなと思ったんですけど、日本人らしくお辞儀をして(笑)」と笑いつつ「今回は、監督もそばにいましたし、みんなで受け取った賞だと感じられました」と喜びの笑顔。

 受賞スピーチで「賞が好き」と言い笑いをさそっていたことに触れられると、役所は「この前の女性の方が、男の人って本当に賞が好きねと言っていたのでウケるかなと思って言ったんですけど、半分くらい滑ってましたね(笑)」と苦笑。

 日本人では、2004年の第57回カンヌ国際映画祭で史上最年少受賞を果たした柳楽優弥に次いで2人目となる男優賞の受賞。役所は「やっと柳楽くんに追いついたかな、と(笑)。柳楽くんも本当に素晴らしい俳優になったし。皆さん、言いますけど、この賞に恥じないように生きないとなと改めて思います」と語り、今後も「日本人を演じられるなら、いろんな国の映画で、自分の表現が役に立つ作品があれば参加したい」と海外作品への意欲をにじませつつ「基本的には自分たちの国の映画で世界の人たちに楽しんでもらえたら」と日本映画への思い入れを改めて語っていた。

 今年の映画祭では他にも、是枝裕和監督の『怪物』が脚本賞(坂元裕二)と独立賞のクィア・パルム賞を受賞している。

カンヌ国際映画祭 坂元裕二が是枝裕和監督作『怪物』で脚本賞を受賞

2023.05.28 Vol.web original

 第76回カンヌ国際映画祭で授賞式が27日(日本時間28日未明)、フランス・カンヌにて行われ、是枝裕和監督作『怪物』が脚本賞(坂元裕二)を受賞。是枝監督が檀上で喜びのスピーチをした。

『怪物』は大きな湖のある郊外の町を舞台に、2人の少年が周囲の大人や社会に波紋を投げかけていく物語。ドラマ『東京ラブストーリー』(1991年)や映画『花束みたいな恋をした』(2021年)などで知られる坂元裕二が脚本を、今年3月に亡くなった坂本龍一が音楽を手掛けている。

 授賞式の檀上に上がった是枝監督は「ありがとうございます。一足早く日本に帰った坂元裕二さんに、すぐ報告します」と笑顔を見せつつ「僕がこの脚本の基になったプロットを頂いたのが2018年の12月なので、もう4年半前になります。そこに描かれた2人の少年たちの姿をどのように映像にするか、少年2人を受け入れない世界にいる大人の1人として、自分自身が少年の目に見返される、そういう存在でしかこの作品に関わる誠実なスタンスというのを見つけられませんでした。なので、頂いた脚本の1ページ目に、それだけは僕の言葉なんですけども、“世界は、生まれ変われるか”という1行を書きました。常に、自分にそのことを問いながら、この作品に関わりました」と作品への思いを語った。

 また、現地メディアの中継で是枝監督は、受賞後すぐに坂元に報告したところ「夢かと思った。たった一人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」と喜びを寄せたことを伝えた。

 カンヌ国際映画祭での日本映画の脚本賞受賞は、2021年の第74回カンヌ国際映画祭にて濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が受賞して以来2年ぶり。是枝監督作品のカンヌ映画祭でのコンペ部門での受賞は2022年の『ベイビー・ブローカー』に続き2年連続となる。

 他にも日本映画では、役所広司がヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS(原題)』で『誰も知らない』(是枝裕和監督・2004年)の柳楽優弥に次いで2人目の受賞となる男優賞を受賞している。

 映画 『怪物』 (配給:東宝、ギャガ)は6月2日より公開。

神木隆之介「事務所を使って」追う? 桜田通が白旗「一生逃げられないと思った」

2023.05.27 Vol.web original

 

 映画『大名倒産』の完成披露試写会が27日、都内にて行われ、主演・神⽊隆之介、共演の杉咲花、松⼭ケンイチらキャストと前⽥哲監督が登壇。神木の“巻き込み力”に桜田通が脱帽した。

 浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンス、そしてその仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。

 突然、莫大な借金を抱えた藩の藩主となった小四郎を演じた神木は“巻き込まれ系の主人公”という役どころに「巻き込まれ系だと思っていたんですけど、(杉咲)花さまと取材をしていて、確実に花さまは僕に巻き込まれているなというリアクションをするので、どちらかというと巻き込み系プリン…自分でプリンスとか言っちゃうところだった(笑)、巻き込み系男子みたいです」。

 共演陣も神木の“巻き込み力”に太鼓判。浅野忠信が「常にリーダーシップをとってくれて僕はもう巻き込まれっぱなし」と言えば、杉咲も常に周囲に気を配る神木を「そんな殿が真ん中にいる現場は楽しかったし勉強になることが多かったです」とたたえつつ、何かとイジろうとしてくる神木に「こんな感じで心地よく巻き込まれていました(笑)」。

 さらに桜田通は「神木隆之介くんは本当に巻き込みプリンスなんです」と切り出し「京都で撮影していたんですけど、神木くんは僕を1日でも長く滞在させようとするんです。僕はそれをなんとか逃げ切っていました。他のお仕事もありますし自宅が好きなので。事務所とかいろんなところを使って来させようとして。それでも逃げてたんです。で、京都に入る1~2日前に外で仕事をしていたら神木隆之介が歩いてきたんです! で、すべての撮影が終わって、仕事をしていたらまた神木隆之介がいたんですよ」と本作の撮影前後に別の場所でも遭遇するという偶然に驚がくの表情。「もう一生逃げられないな、この人から…と思いました」という桜田に、神木も「逃がさないよ(笑)」と悪ノリし会場は大きな笑いに包まれていた。

 この日の登壇者は神⽊隆之介、杉咲花、松⼭ケンイチ、⼩⼿伸也、桜⽥通、浅野忠信、佐藤浩市、前⽥哲監督。

『大名倒産』は6⽉23日より公開。

 

松山ケンイチ 舞台挨拶中の謎行動に観客ざわつく「あのカメラから絶対に目をそらさない」

2023.05.27 Vol.web original

 

 映画『大名倒産』の完成披露試写会が27日、都内にて行われ、主演・神⽊隆之介、共演の杉咲花、松⼭ケンイチらキャストと前⽥哲監督が登壇。チャレンジしたいことを聞かれた松山が、密かに舞台挨拶中にチャレンジしていた行動を明かし会場を沸かせた。

 浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンス、そしてその仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。

 突然、莫大な借金を抱えた藩の藩主となった小四郎を演じた神木。共演陣は、巻き込まれ系の役どころとはうらはらに周囲を巻き込んでいく神木のリーダーシップに感服しきり。

 父役の佐藤浩市は、5⽉19⽇に30歳を迎えた神木に「30? とはいえ芸歴も長いし、座長としての風格がありましたよ」と太鼓判を押し、神木も「幸せでございます」と満面の笑み。

 30歳を迎えて挑戦したいことはと聞かれた神木は「何にしたらいいですかね?」と共演者たちに参考例をもとめたが、松山が「実は今、やってるんですけど。出て来てお辞儀してから(会場後方の)テレビカメラのレンズをずっと見るというチャレンジをしてるんです」と明かし「お客さんの顔も見れないしキャストの顔も見れないし後悔してるんです。でもここまでやったから最後まで行きたいなと」と一点を見つめたまま話続ける松山に、観客も苦笑。

 その後も松山は、大先輩の佐藤浩市から「おい、こっち見ろよ!」とイジラれタジタジとなりつつも目線を外ず、神木には「30代になると今まで見えてこなかったところで挑戦しようというものが出てくると思うので」とアドバイス。最後は神木に手を引かれながら正面を見据えたまま会場を笑わせ、降壇していった。

 この日の登壇者は神⽊隆之介、杉咲花、松⼭ケンイチ、⼩⼿伸也、桜⽥通、浅野忠信、佐藤浩市、前⽥哲監督。

『大名倒産』は6⽉23日より公開。

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