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『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』試写会に20組40名 

2018.03.19 Vol.704

 巨匠・山田洋次監督が、国民的映画『男はつらいよ』シリーズ終了から20年の時を経て手掛ける新たな喜劇映画『家族はつらいよ』。第 1作は「熟年離婚」、第2作では「無縁社会」をテーマに、日本中の“家族”を笑わせ、涙させ、共感させた山田監督。待望の第3作目のテーマは「主婦への賛歌」! 平田家の両親役・橋爪功×吉行和子をはじめ、西村まさ彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優の豪華俳優陣が再集結。

 三世代でにぎやかに暮らす平田家。ある日、主婦の史枝のへそくりが無くなるが夫・幸之助は嫌みの嵐。我慢に耐え兼ねた史枝は家を飛び出してしまう。5月25日(金)より全国公開。

<試写会の応募について>
【日時】4月23日(月)18時30分〜
【会場】一ツ橋ホール(神保町)
【応募の〆切】2018年4月8日(日)

以下のリンクのフォームからご応募ください。
http://www.campaign-kenshou.com/campaign.php?id=3212

【インタビュー】芳根京子が吹き替え初挑戦! 映画『ボス・ベイビー』

2018.03.19 Vol.704

 NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』では激動の昭和を生き抜いたヒロインを演じ、現在大好評の月9ドラマ『海月姫』ではオタク女子の主人公役で大注目。そんな今、最も気になる女優・芳根京子が、話題のアニメーション映画『ボス・ベイビー』で吹き替え初挑戦!

【明日は何を観る?】『ちはやふる −結び−』『曇天に笑う』『トゥーム・レイダー ファースト・ミッション』

2018.03.16 Vol.704

『ちはやふる −結び−』

 いつも一緒に遊んでいた幼なじみの千早・太一・新。家の事情で離ればなれになるも高校生になり競技かるたを通して再会した3人。かるたから離れていた新も千早たちの情熱に触れかるた部を作り、全国大会で千早たち瑞沢かるた部と戦うことを決意。しかし最後の全国大会を前に太一が突然退部してしまう。

監督:小泉徳宏 出演:広瀬すず、野村周平、新田真剣佑他/2時間8分/東宝配給/3月17日より全国公開 http://chihayafuru-movie.com/

『アンロック/陰謀のコード』試写会に15組30名

2018.03.14 Vol.704

『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のノオミ・ラパスを主演に迎え、オーランド・ブルーム、マイケル・ダグラス、ジョン・マルコヴィッチ、トニ・コレットらハリウッドの超豪華俳優陣をそろえて描く予測不能のサスペンス・アクション! 監督は『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』のマイケル・アプテッド。

 CIAの“尋問のスペシャリスト”だったアリスは、ある受刑者の尋問で“完落ち=アンロック”に追い込むことができず、複数の犠牲を出したことから前線を退いていた。しかしある日CIAから差し迫ったテロの情報を握るとされる人物の尋問を依頼されるが…。4月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷他にて公開。

<試写会の応募について>
【日時】4月6日(金)19時〜
【会場】一ツ橋ホール(神保町)
【応募の〆切】2018年3月29日(木)

以下のリンクのフォームからご応募ください。
http://www.campaign-kenshou.com/campaign.php?id=3211

【インタビュー】木村涼香、GACKTと沖縄で“大自然ラブシーン”に挑戦!

2018.03.14 Vol.704

 沖縄を舞台にした愛と感動の映画『カーラヌカン』で主演GACKTの相手役を務めたのは、700人もの中から選ばれた新人女優・木村涼香。実は新体操で国体出場経験もあるという経歴の持ち主。

「4歳のときから新体操をやっていて国体にも出場したんですがモデルになりたいという夢も捨てきれず、新体操以外の世界を見たくて、この世界に進みました。本作が女優デビュー作になるので本当に何も分からないところからのスタートでした」

 そんな木村をサポートしてくれたのが浜野安宏監督とスタッフ、そしてGACKT。

「GACKTさんと初めてお会いしたとき、緊張している私に“初めてなら緊張して当然だから、誇りをもって自由にやりたいことをやってみるといいよ”と言葉をかけてくださって。おかげでGACKTさんの胸を借りて全力を出そうと思いました」

 美しく官能的なラブシーンにも挑戦。

「あのシーンは相手役がGACKTさんでなければ、何もできなかったと思います。水の中でのラブシーンなんですが、マイクも付けられずスタッフも離れた場所にいるので、GACKTさんのサポート無しでは身動きもできなかったと思います」

 沖縄の自然も演技を引き出した。

「私が演じる真海は沖縄の自然を体現するかのような少女なんですが、いかに自然と一つになれるかを意識して演じました」

 身体表現を続けてきた木村ならではの“表現力”も生かされた。

「GACKTさん演じるカメラマン大山が真海の写真を撮る場面で、監督から“鳥になってもらえる?”と言われたんです。監督は、手を羽のように羽ばたく動きをイメージしていたようなのですが、私は新体操をしていたこともあり、だいぶ滑らかな鳥を全身で表現してみたところ、監督から“それこそ大自然に生きている鳥の姿だ”と認めていただいて、うれしかったです」

 その表現力に今後も期待大!

ディズニー/ピクサー最新作の舞台はテーマパークのような死者の国!『リメンバー・ミー』

2018.03.14 Vol.704

 第90回アカデミー賞で見事、長編アニメーション賞&主題歌賞を受賞した、ディズニー/ピクサー最新作! 

 カラフルで陽気な“死者の国”を舞台に、時を越えた“家族のつながり”を描く感動のファンタジー・アドベンチャー。

 主人公ミゲルが迷い込んだのは、ガイコツたちが楽しく暮らす、夢のように美しい“死者の国”。日の出までに元の世界に戻らないと、ミゲルの体は消え永遠に家族と会えなくなってしまう。陽気だが孤独なガイコツ・ヘクターの助けを借りて伝説のミュージシャン、デラクルスに会おうとするのだが…。幻想的なテーマパークのような“死者の国”を色鮮やかに描く映像美と、日本でも社会的ブームを巻き起こした“レット・イット・ゴー”(『アナと雪の女王』)を手がけたロペス夫妻による主題歌をはじめとする美しい音楽の数々。思わず引き込まれる世界観に加え、家族の愛と絆を織り込んだエモーショナルな物語が、子どもも大人も魅了されること間違いなし。

 亡き祖先が帰ってくるというメキシコの“死者の日”にインスパイアを受けて生まれた本作。日本の“お盆”の風習に通じる部分もあり、先祖や家族を思う気持ちに共感する人も多いのでは。ディズニー/ピクサー史上最高の映像美、そして心躍る音楽でつづる、必見の一本!

STORY:ミュージシャンを夢見る少年ミゲルの家は、とある事情から代々、音楽を禁じられている。ある日、ミゲルは古い家族写真をきっかけに、自分のひいひいおじいちゃんが伝説のミュージシャン、デラクルスではないかと考える。彼のお墓に忍び込み、美しいギターを手にした瞬間、なんとミゲルは先祖たちが暮らす“死者の国”へと迷い込んでしまった!

監督:リー・アンクリッチ 共同監督:エイドリアン・モリーナ 日本版声優:石橋陽彩、藤木直人、橋本さとし、松雪泰子他/1時間45分/ウォルト・ディズニー・ジャパン配給/3月16日(金)より全国公開 http://www.disney.co.jp ※同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』

【米アカデミー賞特集】『リメンバー・ミー』共同監督エイドリアン・モリーナ インタビュー

2018.03.13 Vol.704

「来日は2度目なんです。人や文化も大好きなんだけどアニメーションに携わる人間としては、日本にはアニメ好きな人々のコミュニティーが当たり前のようにあるのが素晴らしいと思います。アメリカだと子供向けというイメージがまだ根強いですが、日本の人はアニメには人生にも大きな影響を与えるメッセージが込められているということを分かっているんだと思います。ディズニー/ピクサーの作品が大ヒットを重ねてアメリカでも少しずつファン層を広げてはいますけどね。ただ僕らはあくまで自分たちが作りたい物語を描くことを重要視しています。アニメーション製作には膨大な時間と労力が必要になるので、自分たちが情熱を注げるものでないとやり遂げられないんです(笑)」

 本作で描かれるのは“死者の国”に迷い込んだ少年ミゲルの大冒険。 “死”という一見ネガティヴな要素をディズニー作品でどう扱うか、難しい面もあったのでは。

「確かに“死”を扱うにあたり敏感であろうと思っていました。あまりヘビーにならずにこの要素を描くためメキシコの“死者の日”という、とても明るくポジティブなお祭りをモチーフにすることにしたんです。それにより“死”を描いてはいるけれど、思い続けることによって故人とつながり続けることができるんだという、ポジティブな物語を描くことができました。死は決して“終わり”ではなく人は誰かの心の中で生き続けることができるんだ、とね」

 リサーチの中、モリーナ監督自身もその思いを抱いたという。

「周囲にも“死者の日”を知っているという人は何人かいたのですが、実際にやっているとか、経験したという人は少なかったんです。それで僕も実際にその様子を見せてもらいました。死者の日には、お墓参りをして、オフレンダという祭壇に故人の写真を飾り、思い出を語り合います。そうすると、その故人が本当にその場にいるような感覚がするんです。あの瞬間に感じた不思議な感覚を、この映画の中に込めたいと思いました。スタッフたちの中に“死者の日”になじみのある人はほとんどいなかったんですが、本作を通して皆それぞれ亡き家族や大切な人に思いをはせたようで、その思いを示す機会がほしい、と言われエンドクレジットに、あるメッセージを入れさせてもらいました」

『ベイマックス』では日本、本作ではメキシコと局地的なカルチャーにインスパイアされた世界観を描きながらも、世界中の人々を共感させる。そこに込めたディズニー/ピクサーの思いとは。

「私たちが映画を見に行くのは、他の人たちの経験を分かち合いたいからでもあると思うんです。例えまったく異なる境遇の物語であっても、そこに描かれる人の思いは、世界中の人々に訴えかけることができる。本作で言えば、過去の人物や別れた家族とつながっていたいという気持ちや、自分が死んだ後も覚えていてもらいたいという気持ちを抱いている人は多いでしょう。ある特定の伝統をモチーフにしていても、そこにある気持ちというのは人間に共通のものなんです。そしてまた、そういうことを超えて共感できるのも、映画の力だと思います」
(本紙・秋吉布由子)

【米アカデミー賞特集】第90回アカデミー賞授賞式はジャンルも受賞者も衣装も“多彩”

2018.03.13 Vol.704

「このスピーチでオスカーを受賞してもいいくらい」と司会のジミー・キンメルから賛辞を贈られたのは『スリー・ビルボード』で主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンドの受賞スピーチ。ステージに立ったフランシスは会場内の女性たちに「女性たち、立ち上がって! 女優もデザイナーも脚本家も、みんなよ」と促すと、「私たちはそれぞれ企画を持っていて資金が必要です。パーティーではなくオフィスでプロジェクトの話をしましょう。ジェンダーや人種によらない平等を! そこにはすべての人が含まれるべきなんです」と語り会場も拍手喝采。

 人種やジェンダー、ジャンル、そしてゴールデン・グローブ賞での“黒ドレス”から一転した色とりどりのドレスまで“多種多様”なアカデミー賞となった。

映画『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』試写会に10組20名

2018.03.12 Vol.704

 韓国現代史上、最大の悲劇となった「光州事件」を題材に、真実を追い求めた1人のドイツ人記者と彼を乗せたタクシー運転手の物語を描く話題作。軍事独裁政権のものものしい言論統制をくぐり抜け、光州を取材し、全世界に5.18光州事件の実情を伝えた故・ウィルゲン・ヒンツペーター氏と、その彼をタクシーに乗せ、光州の中心部に入った平凡な市民であり、後日、ヒンツペーターでさえその行方を知ることのできなかった故キム・サボク氏、実在した2人が肌で感じた“あの日”をコミカルかつシリアスに描く。

 4月21日、シネマート新宿他にて全国順次公開。

<試写会の応募について>
【日時】4月6日(金)19時〜
【会場】北とぴあ つつじホール(北区王子)
【応募の〆切】2018年3月29日(木)

以下のリンクのフォームからご応募ください。
http://www.campaign-kenshou.com/campaign.php?id=3210

【明日は何を観る?】『去年の冬、きみと別れ』『彼の見つめる先に』

2018.03.12 Vol.704

 最愛の女性との結婚を控える記者・耶雲は1年前の猟奇殺人事件の容疑者、天才カメラマン・木原坂を追っていた。木原坂本人から密着取材を許されるが、木原坂の危険な罠は婚約者・百合子にまで及んでしまう。耶雲は百合子を取り戻そうとするのだが…。

監督:瀧本智行 出演:岩田剛典、山本美月、斎藤工、浅見れいな、北村一輝他/1時間48分/ワーナー・ブラザース映画配給/公開中 http://wwws.warnerbros.co.jp/fuyu-kimi/

【米アカデミー賞特集】『シェイプ・オブ・ウォーター』監督 ギレルモ・デル・トロ

2018.03.12 Vol.704

「僕はいつだってモンスターたちの味方なんだ(笑)」

「この物語の構想が生まれたのは…僕の子供時代だ。当時、日曜になると家族で教会に行った後、家のテレビで映画を見るのがお決まりだった。たいていは怪獣映画だ(笑)。6歳のころ、その日の映画は『大アマゾンの半魚人』(1954)だった。ジュリー・アダムスが泳ぐ下に半魚人が迫ってくる。そして半魚人が彼女の足に触れようとするんだけど、何となく触れることができずにいる。僕はその様子にすごく魅了されたんだ。僕はとてもおとなしくて、とても風変わりな子供だった、想像つくだろうけど(笑)。この2人は結ばれるべきだ!と思って映画を見ていたら半魚人は殺されてしまった。本当に悲しくて、その後も半魚人の絵を描いたり、半魚人ごっこをしたり(監督は10歳のころの写真を見せてくれた!)、半魚人の物語を考えたりしていたよ。これが、この映画が生まれたいきさつだ。つまり、僕はあの映画の“過ち”を正したかったんだ(笑)」

 ヒーロー対クリーチャー、監督が応援するのは…?

「いつだってクリーチャーだ。だってヒーローはたいてい大勢の味方がいるだろう。でもクリーチャーは独りぼっち。だから僕は常に彼らの味方でいたいんだ。そして同時に女性の側に立つのが好きだった。社会はやはりまだ男性優位のことが多いし、女性は何かを成し遂げるのにさまざまな壁を乗り越えないといけなかったりする。僕にはその姿がとても輝いて見えるんだ。この映画に登場する悪役ストリックランドは、武器も立場も金も持っているけど、イライザは自分の心と知性そして強さで立ち向かうんだ」

 不思議な生き物と心を通わせる主人公イライザ役のサリー・ホーキンスをはじめ登場人物の多くは俳優のイメージを反映させた“あて書き”。

「役者たちを選んだポイントは“目”だ。どんなエネルギーを放つ目をしているか。優しさ、知性、厳しさ…。特にサリーの目が語る現実味は素晴らしいね。彼女がクリーチャーを見るとき“彼”を本当に美しいと感じていることが伝わってくる。僕はイライザを、化粧品や香水のコマーシャルに登場するような女性にはしたくなかった。若く美しい20代の女の子ではなく、現実にいる30〜40代の平凡な容姿の女性。でも物語が進むにつれて美しく輝きだす。そういう女性を望んでいた。バスの隣座席に座っていてもおかしくない人なんだけど、どこか魔法のように人を魅了する力がある女性をね。対するストリックランド役のマイケル・シャノンの目は、とても強いけど傷つきやすい脆さも感じられる。彼は悪人だけど人間らしい悪人なんだ。まあ、あの目は本当に怖いけどね(笑)。イライザの親友ゼルダを演じるオクタヴィアの目はヒューマニティーと知性にあふれている。あの2人の友情も本作の重要な要素だ。女性同士の友情ってすごく深くて特別なものを感じるよ。“不思議な生き物”役のダグとは30年一緒に仕事をしてきた仲だ。このクリーチャーを演じられるのは彼しかいない。傷つきやすくもある一方で力強くもあり、恐ろしくも美しくもある、純粋無垢なところもあったり神々しさもあったり、いろんな要素を持つ複雑な役だ。それを特殊スーツとメイクを付けて演じることができる役者はまれだよ」

“特撮オタク”でもある監督だけに、クリーチャーの造形もこだわり満点。

「最初にこだわったのは、やっぱり目だね、神秘的な目。魅力的なくちびるも必要だった。そして肝心なのが引き締まったお尻(笑)。優美でエレガント、動く芸術作品を思わせるものでないといけなかった。ダグには動きにも気を付けてもらった。あまり人間的な動きをすると、人が特殊スーツを着ていることが観客に伝わってしまうからね」

 それぞれに孤独や欠点を抱える“アウトサイダー”たち。彼らの気持ちが自分にはよく分かる、と監督。

「すべての人物には少しずつ“僕”が反映されている。ストリックランドが将軍に詰められている場面なんて、僕とスタジオのお偉いさんのミーティングがまさにあんな感じだし、イライザの隣人の芸術家ジャイルズが自分の作品の評価を気にしているのも、僕と一緒だよ」

 彼らと同じ思いを抱え、その声に耳を傾け続けてきたデル・トロ監督。今年のアカデミー賞では見事、作品賞と監督賞はじめ最多4部門受賞。多くの人が、差別やギャップを超え多様性を求める声を上げている今、まさに求められていた映画だった。
「本作は1960年代を舞台としているけど、描かれていることは何十年も言われ続けてきたことなんだ。この作品はトランプ大統領とは関係なく生まれたんだよ(笑)。僕自身、メキシコ人として差別を実感することは多々あった。本作は『美女と野獣』の大人バージョンともいえる。たいていの大人はいろいろと傷ついて生きてきた。そんな大人の心の傷を癒すことのできる作品でもあると思う。僕自身、落胆した大人として、この映画を作りたかったんだ。世の中にはまだ美しいものがあると信じたい大人としてね」

 ギャップを超えて生まれた、イライザと“不思議な生き物”の愛。

「すべての愛はギャップを乗り越えて生まれたものだと思うよ。人じゃなくてもいい、自分の仕事や趣味でも何かを愛するとき人は本当に傷つきやすくなる。自分の魂の核となる部分を相手に捧げるわけだからね。信じた思いが遂げられなければ自分が壊れてしまうことだってあるんだ。『シェイプ・オブ・ウォーター』というタイトルは、まさに“愛”を示している。愛も水のように形の無いものだ。いつどこでどうやって恋するか分かりはしない。スーパーで買い物しているときかもしれないし、デモに参加しているときかも。いつ生まれるかいつ消えるか誰も分からない。だからみんな怖がっている。いろいろなことが複雑になった現代ほど、人が愛すことを恐れる時代は無いんじゃないかな。でも愛はときに非常に強い力にもなるよね。水と同じ、どんな形にもなるし、止めようと思っても止められないんだ」

 愛とは、相手をきちんと見ようとすることだと思う、と監督。

「劇中でイライザはこう言う。“彼は私のありのままを見てくれている”と。それが人の癒しになるんだ」

 監督自身、本作を撮ったことで癒しを感じたと語る。

「実はモノを集めるということをやめたんだ。映画作りを25年間やってきたけど、この映画を作ったことで何かが癒されたんだと思う。いま僕は何も欲しいものがないんだ。今回の来日でもまだ中野ブロードウェイで買い物してないよ(笑)。こんな気持ちになったことは、かつてなかったね。むしろ僕のコレクションをいくつかのミュージアムに寄付しようと思ってる。ロンドンやLAで僕のコレクション展をやったけど他の人が見て楽しんでいる姿を見て、幸せを感じた。人を楽しませたい。映画作りと一緒だよ。何が幸せですかと聞かれたら、人の幸せを見ることが今の僕の幸せだと答えるよ」

 モノ集めへの興味が無くなった今、東京での楽しみも無くなってしまったのでは…?

「いやいや、東京の楽しみは買い物だけじゃないから。カラスの鳴き声を聞きながら代々木公園を歩くのも好きだし、明治神宮で結婚式に遭遇するのも素敵だし、若い人のファッションを見ながら渋谷を歩き回るのも好きだよ。東京の人って皆、それぞれ自分なりのエネルギーを持っている気がする。だからちょっとしたバーで飲んで、そこで出会った誰かと会話するのも楽しいんだ。酒を5杯飲んだら、もう酔っ払ってしまうけどね(笑)。今の僕にとって、東京での最高の1日の過ごし方は、早朝に起きて魚河岸に行きアーモンドや和牛串を食べ歩いて、代々木公園を散歩して、ベンチで人々を観察し、レコードショップに行ってレコードをあさり、小さなレストランで食事をして、紀伊国屋書店で本を眺め、ホテルに戻ってくつろぐ。東京は秘密の路地裏がたくさんあるから、飽きることが無いよ」

 フィギュア収集はやめても黄金に輝くフィギュア、オスカー像は集め続けてほしい!
(本紙・秋吉布由子)

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