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“ミスターSB”宍戸大樹の引退試合迫る

2016.03.26 Vol.663

 

“ミスターシュートボクシング”宍戸大樹の引退試合が4月3日、東京・後楽園ホールで開催される「SHOOTBOXING 2016 act.2」で行われる。対戦相手は昨年9月に宍戸の持つ「SB東洋太平洋ウェルター級」のベルトに挑戦したジャオウェハー・シーリーラックジム。

 昨年の対戦ではジャオウェハーの強烈な右ミドルキックに苦戦し、延長ラウンドにもつれ込んだ末に、判定でベルトを守った宍戸。

 8月に行われた「SB 30周年大会」からわずか1カ月足らず。それも元RISE王者の吉本光志と再延長戦にもつれ込む死闘を繰り広げての勝利の後という過酷なコンディションに加え、メーンを務めるべき選手たちが軒並み前戦で敗れてしまい「そんな選手をメーンにもってくることはできない」というシーザー武志会長のこだわりもあり、宍戸が自ら志願してのメーン出陣。そんな裏事情を差し引いても十分にファンを満足させる試合ではあったが、宍戸は試合後のリング上で「メインをきっちり締められず、すみませんでした」と観客にわびた。

 そんなこともあってか「不完全燃焼だった」という宍戸は今回の試合にあたり、ヒジによる攻撃を認めた旧SBルールの採用を希望。完全決着戦で引退を飾るつもりだ。

 宍戸は18年間の現役生活の中で75試合に出場。これはSB史上最多。SB東洋太平洋ウェルター級王者をはじめ多くのタイトルを獲得した。ベテランといわれる年齢になってからは負けが込むこともあったが、常に体を張ってシュートボクシングの魅力を伝えてきた選手。そんな宍戸が見せる最後の戦いがもうすぐそこに迫っている。

4.17、RIZINに佐々木信治が参戦

2016.03.25 Vol.662

 4月17日に日本ガイシホール(名古屋市)で開催される「トップ Presents RIZIN.1」の追加カードの発表が24日、都内の会場で行われ、元修斗ウェルター級環太平洋王者の佐々木信治の参戦が発表された。佐々木は、70.3㎏契約でダロン・クルックシャンク(アメリカ)と対戦する。同選手はUFCのファイターで同階級のトップの戦いを経験している選手。UFCをリリースされ、その去就が注目されていた。
 榊原RIZIN実行委員長は、「4月の大会のハイライトになるのが佐々木選手の試合だと思っている。日本国内の総合格闘技の団体に各プロモーションの代表という形で参戦をお願いしていたら、修斗の代表として佐々木選手が出陣してくれることになった。国内外のプロモーションの代表選手に、RIZINでしか実現できないカードを用意したいという思いがあるので、それを具現化したのが今回の佐々木選手の試合だと思う」と佐々木の参戦の経緯を説明。
 現在、広島でジムを立ち上げ練習しているという佐々木は「こんなに大きな大会に出場する機会をいただいて感謝している。関東や関西に出たくても出られない若い選手はゴロゴロいるので、そんな地方で総合格闘技を愛している選手の目標になれば。そして日本の総合格闘技の底上げになるように、今度の試合を若い人の記憶に残したい」とコメント。元総合格闘家で夫人の藤井惠氏には「ガードを上げて殴り合ってこい!」と言われたと言い会場を笑わせた。
 そのほか、年末のRIZINで印象を残したワジム・ネムコフとテオドラス・オークストリス、キリル・シデルニコフは海外勢とそれぞれ対戦する。また、名古屋で活躍する大和哲也、ダニロ・ザノリニ、悠矢の3選手がキックボクシングルールで参戦することも発表。地元のトップ選手の参戦で、大会が大いに盛り上がることが期待される。
 ほかに、今回新しく発表されたカードは以下。

93kg契約 RIZIN MMAルール
ワジム・ネムコフ(ロシア)vs. カール・アルブレックソン(スウェーデン)
98kg契約 RIZIN MMAルール
テオドラス・オークストリス(リトアニア)vs. シング・心・ジャディブ(インド)
120kg契約 RIZIN MMAルール
キリル・シデルニコフ(ロシア)vs. クリス・バーネット(アメリカ)
女子無差別契約 RIZIN女子MMAルール 5分3R
ギャビ・ガルシア(ブラジル)アンナ・マリューコヴァ(ロシア)
64kg契約 キックボクシングルール 3分3R
大和哲也(大和ジム)vs. 山口裕人(山口道場)
73kg契約 キックボクシングルール 3分3R
ダニロ・ザノリニ(ブラジル)vs. 網本規久(毛利道場)
60kg契約 キックボクシングルール 3分3R
悠矢(大和ジム)vs. 祐穀(Team Free Style)

「トップ Presents RIZIN.1」概要
【日時】4月17日(日)15時開始【会場】日本ガイシホール(名古屋市)【チケット料金】VIP席 10万円(特典付)、SRS席 2万円、S席 1万円、A席 5000円 ※いずれも全席指定・消費税込み

4・24「K-1」皇治インタビュー「トーナメントは1vs7で十分、仲良しこよし7人全員かかってこい」

2016.03.25 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する皇治のインタビューを公開。

――今回が皇治選手にとってK-1初参戦になります。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「素直にうれしいですね」

――2月のKrushでKO勝利した直後に「もうK-1決まりでしょう」というマイクもありましたが、ご自身ではトーナメントに出るつもりでしたか?
「そうですね。でも自分としてはもっと前からK-1に出るもんやと思っていたし、そのためにずっとキックボクシングをやってきたんで」

――もともと皇治選手が最初に始めた格闘技は何だったのですか?
「一番最初に始めたのは空手です。自分が歩き始めたくらいのころからやっていて、物心がついた時には道衣を着ていました」

――それはご両親の影響ですか?
「親父ですね。親父が格闘技好きで、親父にやらされている感じで、当時はむちゃくちゃ空手が嫌いでしたね(苦笑)。でも小学生の時には魚本流の大会で全国1位になったり、中学の時に日本拳法の大会で全国2位になってます」

――空手以外にスポーツ歴はあるのですか?
「空手と並行してサッカーをやっていて、セレッソ大阪のジュニアチームにも入ってたんですよ。年齢が2つ上の試合に出ても1人で9点取ったりして、めちゃめちゃ上手かったです。柿谷曜一朗とも一緒に練習していました。あっちは覚えてないと思いますけど。小学校の文集にも『将来の夢はK-1選手かプロサッカー選手』って書いてました」

――本格的に格闘技一本に絞ったのはいつだったのですか?
「中学3年生の時です。最初はサッカーで高校まで行こうと思ってたんですけど、中学最後の大きな試合で負けちゃって。その時に『こいつらが下手くそやから負けたんや!』って人のせいにしてもうたんです。その時に負けを人のせいにしてるようじゃチームプレイは無理やなと思って、個人競技の格闘技を選びました。あと自分は大阪の池田市という田舎の出身なんですけど、喧嘩ばっかりやっとったんですよ。それで自分が一番強いっていうのをみんなに分からしたかったんで、それやったらキックボクシングで世界一になったろうと思いました」

――ずばり皇治選手はやんちゃだったんですか?
「やんちゃというか喧嘩はしてましたね。舐められるのが嫌いやったんで。ただ自分より弱いやつとか年下とは絶対に喧嘩しなかったです」

――ちなみに喧嘩の戦績のほうは?
「全勝・全KOです。格闘技やったらメイウェザー級ですね(笑)」

――格闘技に専念してからはK-1が目標だったのですか?
「はい。やるならK-1、それしか目標にしてなかったです。ただ自分がプロになってから旧体制のK-1が寂しいことになってしまって…。モチベーションを保つのが必死やったんですけど、こうやって新生K-1として復活してくれてうれしいです」

――K-1という舞台で自分の存在をより多くの人に知らしめたいですか?
「そうですね。K-1には目立っている選手がいっぱいいると思うんですけど、そいつらより俺のほうが強いっていうのをやっとみんなに分かってもらえるなと思って楽しみです」

――しかも1回戦の相手が元-60kg王者の功也選手です。試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「自分は兄ちゃん(弘嵩)とやりたいと思っていたら、ジュニア(功也)が来たんでびっくりなんですけど」

――対戦相手としての功也選手はいかがでしょうか?
「ジュニアが実力あるのは分かっているんで、しんどい時に当たるより元気な時に当たるほうがいいかな、と。自分は『兄弟喧嘩を止めたる』と言っていて、いきなり1回戦で止めさせてくれるんでラッキーですね。今、K-1が売り出しているK-1の顔が1回戦でいなくなっちゃうとあれなんで、決勝でやりたかったんですけど、いいタイミングで決めてくれたなって感じです」

――ずばり日本代表決定トーナメントを制して、狙うは現-60kg王者の卜部弘嵩選手ですか?
「悪いけど兄ちゃんには楽勝で勝てると思います。兄ちゃんよりジュニアのほうが強いと思います」

――皇治選手は発言でも注目を集めていますが、注目されることは気持ちいいですか?
「気持ちいいです! もっといいことも悪いことも言って、みんなが自分の名前で遊んでくれたらいいですね。あっ、そういえばジュニアが『こういう選手がチャンピオンになっちゃダメ』って言うてましたけど、もし俺がK-1に出なかったら今回の-60kg日本代表決定トーナメント終わってたでしょ? だから7人は俺に感謝せえよ(笑)。トーナメントは1vs7で十分、仲良しこよし7人全員かかってこいって。それで俺だけ見てればいいって感じです」

4・3「K-1大決起集会」、5・29「K-1 TALK LIVE2016」とイベント目白押し

2016.03.24 Vol.663

 K-1の大会前の恒例行事となったファンイベント「『K-1ワールドグランプリ2016〜−60kg日本代表決定トーナメント〜』4.24代々木大会・大決起集会!」が4月3日に東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード5FのJ:COM Wonder Studioで開催される。

 大会出場選手が登場し、ファンの前でK-1公式サポーターの関根勤、前田憲作K-1プロデューサーらと試合の見所から現在の調整具合といったさまざまなトークを繰り広げるこのイベント。前回は−65kgトーナメント出場選手とK-1初参戦となったヘビー級の上原誠が登場した。

 トーナメント出場選手は異なる山同士の選手2人ずつでの登場とあってそこまでピリピリした空気ではないのだが、舞台裏では思わぬニアミスもありそうで、そんなことを考えながら観覧するのもちょっと楽しい!?
 −60kgトーナメントは会見でも卜部功也と皇治が不穏な空気を醸し出し、それに感化されたのか大沢文也と明戸仁志も舌戦を繰り広げるなどピリピリムードはすでに最高潮に達している。さて当日はどんなトークが繰り広げられるのか…。

 また5月29日にはK-1ファイターが出演するトークショー「K-1 TALK LIVE2016」が文化放送12階のメディアプラスホールで開催される。

 関根勤と自他ともに認めるK-1の大ファンである平子祐希(アルコ&ピース)が選手のプライベートや控室でのマル秘エピソードを聞き出すというこのトークショー。こちらには現在のところ、武尊(初代K-1 WORLD GP −55kg王者)、卜部功也(初代K-1 WORLD GP −60kg王者)、山崎秀晃(K-1 WORLD GP 2016 −65kg日本代表決定トーナメント優勝者)の3人の出演が決定している。トークショーは13時と17時の2回行われ、チケットは3月26日より発売されている。

4・24「K-1」明戸仁志インタビュー「攻撃力は自分が一番。どれだけやられても一発でひっくり返します」

2016.03.23 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する明戸仁志のインタビューを公開。

――今回が明戸選手にとってK-1初参戦になります。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「自分自身ずっとK-1に出たいと思っていたし、2月のKrushでK-1にも出場している島野浩太朗選手に勝つことができたので、次はK-1だと思っていました。なのでオファーをいただいた時、そこまでの驚きはなかったですね」

――明戸選手は格闘技を始める上でK-1からどんな影響を受けましたか?
「最初に格闘技を始めたのは14歳の時の空手なんですけど、テレビでK-1を見て『自分もこういう大会に出たい』と思ったのがきっかけでした。ただ自分は身体が小さかったのでK-1に出るのは難しいと思っていたんです。でもちょうどそのころにK-1MAXがスタートして、小比類巻(貴之)会長や魔裟斗さんが活躍していて『自分もK-1に出たい』ではなく『自分もK-1に出る』という目標を持ちました」

――明戸選手は自衛官として働いていた時期があるんですよね?
「僕は地元が青森で、高校を卒業したらプロの格闘家になりたいと思っていたのですが、周りから自衛隊で働きながら格闘技を続けられるよと言われて、自衛隊に入りました。それで自分は宮城県に転勤になり、自衛隊で“徒手格闘”という日本拳法のような格闘技をやりながら、仙台のDRAGONジムに通ってムエタイの練習をしていました。しばらくそういう生活が続いたのですが、自分は格闘技一本でやりたかったので自衛隊を辞めて、そのままタイに武者修行に行きました」

――自衛隊内で他に明戸選手のようなことをしている人はいないですよね?
「はい(笑)。しかも自分は普通科という自衛隊の中でも体力がある人間が集まる科に所属していて、その中でも体力があるほうでした」

――自衛隊ならではの過酷な訓練も経験されているのですか?
「そうですね。訓練の一つで重い銃器・装備を身につけて、夜中に出発して明け方までに目的地まで40km歩くというものがあるんですね。歩いている途中に水分・塩分をしっかり摂らなければいけないのですが、僕はものすごく汗かきなので、それが追いつかないんですよね。で、歩いている途中に幻覚・幻聴ではないですけど、並んでいるドラム缶が人間に見えたり、誰も話していないはずなのに人の話し声が聞こえて来たり…そのくらい追い込まれる訓練はありました」

――最終的に自衛隊を辞めることになるわけですが、もっと格闘技に専念したいという気持ちがあったのですか?
「自分の人生において自衛官を続けるという選択肢もありましたが、やっぱり子供のころからプロ格闘家にあこがれていたし、本気で格闘技をやりたいと思って、自衛隊を辞めました。それでタイで武者修行したあと、怪我やいろんなことがあって、3年ほど格闘技から離れていた時期があるんですね。でも格闘技への想いは消えてなくて、一念発起して東京で格闘技をやろう、と。それをDRAGONジムの会長に連絡したら、小比類巻道場を紹介してもらって、小比類巻道場にお世話になることになりました」

――そして今回はK-1初参戦しかも-60kg日本代表決定トーナメント出場というビッグチャンスが巡ってきました。1回戦は大沢選手とのリベンジマッチになりましたが、この試合について聞かせてもらえますか?
「大沢選手には昨年3月に敗れているのですが、僕が先にダウンを奪ってダウンを奪い返される形で僅差の判定負けでした。大沢選手は上手い選手ですけど、そこは攻略できると思うので1回戦を突破したいです」

――トーナメントに出場する他の7選手は明戸選手よりも実績が上の選手たちばかりです。
「確かに自分はチャンピオンでもなければ、タイトルマッチ経験もない。実績でいえばみんなより下だと思います。でも自分の攻撃力は8人の中で一番だと思っているので、その攻撃力を生かした倒しに行くスタイルで優勝したいと思います」

――明戸選手はどんなに劣勢になっても絶対に試合をあきらめない選手だと思います。気持ちの強さが自分の武器だと思いますか?
「自分では気持ちが強いと思ったことはないのですが、僕は絶対に試合をあきらめないし、パンチでも蹴りでも一発当たれば逆転できると思っています。どれだけボコボコにされていても一発で試合をひっくり返せる自信があるんで、最後の瞬間まであきらめずに戦い続けることができるのだと思います」

――ずばりこのトーナメントで波乱を起こしたいですか?
「トーナメントの8選手が発表された時、みなさん優勝予想したと思うのですが、その時に僕の名前は入っていなかったと思います。その予想を全部ひっくり返すつもりなんで全試合KOを狙って戦います」

4・24「K-1」大沢文也インタビュー 「周りの予想・期待通りの決勝戦には絶対させないっすよ」

2016.03.23 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する大沢文也のインタビューを公開。

――K-1本戦デビューとなった昨年11月の島野浩太朗戦は完勝といっていい内容でしたね。
「試合前にパンチ勝負すると言っていて、別にパンチ勝負でも全然いけたんですけど、1Rにガードの上から一発パンチをもらった時、万が一、これをもらったら危ないなと思ったんですよ。それで途中から作戦をシフトチェンジして、ローでいきました。完全に倒せた試合だったんで倒せなかったことは悔しいですね」

――ローで攻めることは決して作戦ではなかったんですね。
「もちろんローは練習してたんですけど、試合前はパンチ対策で階級が上の選手とボクシングスパーばっかりやってました。だから試合前は8~9割パンチでいくつもりだったんですよね。試合であれだけローを蹴ったから、周りからも『文也ってロー蹴れるんだ!』って驚かれました(笑)。」

――解説の魔裟斗さんも大沢選手の試合ぶりを見て「上手いし、考えて戦っている」とコメントしていました。
「そうみたいですね。僕あんまり自分の試合見ないんで詳しくは分からないんですけど」

――結果はもちろん内容も伴う勝利だったと思うのですが、手応えはつかめましたか?
「う~ん、でも練習通りの動きは半分も出せてないんで、まだまだこんなもんじゃないっすよ。身体はディスっていいんですけど、ハハハハハ(笑)」

――そして今回は-60kg日本代表決定トーナメントに出場することになりました。
「最初は4月に-60kgの日本代表決定トーナメントをやるって知らなかったんです。減量もキツいし、そろそろ-63kgに階級を上げようかなって。その時にこの話をもらって『おっ!』と思って出ることを決めました」

――このトーナメントは大沢選手にとってビッグチャンスだと思いますが、モチベーションは上がりましたか?
「もちろんモチベーションは上がりますけど、試合は試合でリングで戦うことは一緒なんで、トーナメントだから頑張るっていうのはおかしいんで。いつも通り戦います」

――1回戦で対戦する明戸選手とは昨年3月に対戦して、判定勝利している相手です。短いスパンでの再戦となりましたが。
「そこは明戸選手に失礼ですけど、モチベーションは上がらなかったですね。僕、ああいう下手くそな選手が苦手なんですよ。上手い相手とだったら噛み合うんですけど、下手くそな選手だと逆にポカしちゃいそうで。明戸選手、ごめんなさいって感じなんですけど(笑)。だから…皇治選手とやりたかったですね。別に皇治選手も上手いとは思わないけど、キャラが立っているし。なんか-60kgの選手みんな怒っているから、ああいう選手とやったら面白そうかなって思いました」

――ではトーナメントの出場全選手を見て、どんな感想がありますか?
「みんな大雅×卜部功也の決勝が見たいんでしょ? ファンもマスコミも関係者も。でも別にそれでいいっすよ。周りにそう思われるのは当然だし、俺が一格闘技ファンだったらそう思いますもん。まぁ、俺からしたら過去に戦っている相手が4人も出ているから、それはそれで面白いですけど」

――そうは言っても大沢選手としては周りの期待や予想を覆したいと思っていますよね?
「もちろん、もちろん。大雅と功也君の決勝には絶対させないっすよ。ぶっちゃけ今のK-1ファイターで卜部功也に勝てる日本人はいないでしょ? だったら4月24日までに卜部功也に勝てる選手になるしかないんですよ。俺はそのためにタイにも行って練習してきたし、やられることも多かったけど、向こうの強いやつらとも結構やり合ってきました」

――自分の力を出し切れば優勝できる自信はありますか?
「俺が実力を出せば(声を大きくして)ぜっっっったい勝てます! みんな分かっていると思いますけど、俺、めっちゃ気持ち弱いんですよ。恋愛と格闘技はメンタルが弱い(笑)。だからそこだけなんですよね。練習パートナーはみんな強いんですけど、俺は全然負けないんで。本当に自分の力を発揮さえできれば大丈夫だと思うんで楽しみにしていてください」

3・21修斗 竹中が無敗で環太平洋フェザー級王座奪取

2016.03.22 Vol.662

 プロフェッショナル修斗公式戦が3月21日、東京・後楽園ホールで開催された。
 メーンで行われた「環太平洋フェザー級チャンピオン決定戦」で竹中大地(同級1位)が小蒼卓也(同級5位)を1R2分41秒、スリーパーホールドで下し第5代王者となった。
 竹中は2013年の修斗デビュー以来、無敗。昨年11月には土屋大喜、安藤達也といったフェザー級のトップ選手を破った佐藤将光を完封し、この舞台に上がってきた。
 小蒼は昨年行われたインフィニティリーグで優勝し、挑戦権を獲得した。
 試合は竹中の強烈な左ミドルからスタート。続けざまの左ハイキックにバランスを崩した小蒼だったが、タックルからバックを奪う。しかし竹中は体勢を入れ替え、コーナーに押し込むと足をかけテイクダウンに成功。小蒼はスイープして上を取り、パウンドを落とすが竹中は跳ね上げスタンドへ。すぐにタックルへいった小蒼を竹中がつぶしてバックを奪うとスリーパーホールドへ移行。これがズバリとはまって小蒼は無念のタップ。竹中が勝利を収めた。

4・24「K-1」闘士インタビュー 32歳にして覚醒&トーナメント優勝の夢を叶える!

2016.03.22 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する闘士のインタビューを公開。

――昨年はK-1初参戦に始まり、闘士選手にとっては大躍進の1年でしたね。
「1月にK-1に初めて呼ばれて韓国のチャンピオンに勝てて、ものすごくスタートが良かったんですよね。あれで勢いに乗っていつでも試合ができるようにスタンバイしている中で、7月に卜部弘嵩選手と試合が決まって。試合前からモチベーションも高かったし、結果は判定負けだったんですけど、自分がやってきたことの爪痕を残せたことが大きくて。悔しさはあったんですけど、周りの人たちには『闘士はここまでできるんだ』と思ってもらえたと思います。そして12月にKrushで山本真弘選手と試合が決まって、倒して勝てば絶対に来年につながると思っていたし、本気で俺のほうが強いと思っていたんですよ。それで宣言通りに1RKO勝ちして、俺がトップファイターの選手たち以上のところにいることを見せられた、名前を売ることができた一年だったと思います」

――K-1に出て対戦相手のレベルが上がったことで、闘士選手自身のレベルも上がったのでしょうか?
「静岡から上京した時にあこがれていた舞台がK-1で、自分の夢が叶ったわけじゃないですか。だったらそこで結果を残さなきゃいけないという部分もあったし、新しいK-1がスタートして、そこで自分が目立てばっていう気持ちありました。だからもうモチベーションが高すぎましたね」

――今の自分だったら自信を持って優勝を狙えると思いますか?
「そうですね。トーナメントは実力も大事だけど運もあるし、その時に自分についてくる光だと思うんですよ。俺は今32歳だけど脂は乗っているし、どの選手よりも運があると思います。自分が周りと違うなと思うのは、俺って結構、夢を叶えてきた人生なんです、それは人間として。自分でこうやりたい・ああやりたいと言ってきたことは実現してきたんで、蓋をあけてみたら俺が優勝していると思います」

――1回戦で対戦するレオナ選手は2014年10月にKrushで対戦し、ハイキックでKO負けしている相手です。対戦が決まった時はどう思いましたか?
「正直、一番やりたくない相手だと思いました、俺を除いて一番脂が乗っている選手だなって。でも魔裟斗さんが言っているみたいに『一番厳しい道を選ぶのが成功への近道だ』って。このK-1という舞台のトーナメントでリベンジができるっていうのも大きなストーリーだと思えば開き直って戦えます」

――どんな準備をしてトーナメントに挑もうと思っていますか?
「今から俺が言うことは他の誰ともかぶらないと思うんですけど、俺は小学生のころからダウンタウンDXが大好きなんですよ。俺が今までの人生で叶っていないものが2つだけあって、1つは有名になってダウンタウンDXに出ること。で、もう1つはダウンタウンDXに出るために必要なことにつながっていて、K-1でチャンピオンになることなんです。だからK-1の日本チャンピオンになって、ダウンタウンDXに出ることが夢なんです。このデカい夢を実現させるために俺はトーナメントで優勝します」

――その夢を実現させる確信はありますか?
「ありますよ。例えば俺はいい車に乗って、いい家に住んで、いい嫁と結婚して、いい子供ができて……この8人の中で一番地位と名誉を手に入れていると思います。そこで唯一叶えていないものがK-1チャンピオンになることとダウンタウンDXに出ることだから、もうそれが実現する流れはできているかなって思います」

4・24「K-1」レオナ・ぺタスインタビュー トーナメント制覇に向けてオランダで武者修行!

2016.03.21 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場するレオナ・ぺタスのインタビューを公開。

――昨年11月のK-1デビュー戦では大雅選手に判定勝利を収めました。あの試合を振り返っていただけますか?
「やっぱり緊張しました。でも後楽園ホールよりも周りが暗かったので、リングに上がったら対戦相手と2人だけの世界だなって。試合中は後楽園ホールの方が緊張しましたね」

――試合内容についてはいかがでしょう?
「試合が終わった時にセコンドからは『負けたな』って言われて、僕も『そうなか…』と思ったんですよ。でも結果的には判定勝ちだったので、ギリギリの試合だったと思います」

――前回の勝利が評価されて、今回の日本代表決定トーナメント出場が決まりました。
「トーナメントなんでどういう試合になるか不安もありましたけど、僕が戦いたかった相手も出てくるので出場を決めました」

――このトーナメントはレオナ選手にとってビッグチャンスだと思いますが、気持ちに火が点きましたか?
「普段からスイッチは入っているし、そこで大きな試合が決まったというだけなんで、普段通りと言えば普段通りです」

――トーナメントに先だち、オランダのMike’s Gymで約1カ月間の武者修行を行ってきたそうですね。このタイミングでオランダに行った理由を聞かせてください。
「もし日本トーナメントに出られなくても、世界トーナメントに出たいと思っていたし、世界の強豪がどんなものかを味わうために行ってきました」

――オランダではどんな生活を送っていたのですか?
「Mike’s Gymには寮があって、そこに住まわせてもらっていました。毎日朝5時半に起きて、7時から11時まで練習して、一回昼寝して、18時から20時まで練習して…の繰り返しです。土曜日が午前練だけで、日曜日がオフだったんですけど、スパーリングはヤバいし、土曜日は疲労で身体が動かないし、日曜日は次の日が朝早いからすぐ寝てました。ほとんど遊びに行く時間はなかったですね」

――Mike’s GymにはK-1にも参戦しているマサロ・グランダーやジョーダン・ピケオーなど強豪選手が多数在籍しています。スパーリングはかなり激しかったのではないですか?
「そうですね。向こうでは事前に軽めのスパーと言っていても、ガチスパーになっちゃうんで(苦笑)。しかも僕が一番体重が軽くて、僕より軽いの選手は女子しかいなかったんですよ。だからスパーリングでは倒されないように本気でやってました」

――オランダに行って、どこが変わったと思いますか?
「正直、一カ月でテクニックがつくどうこうはないと思うんですよ。日本に帰ってきて思ったのは気持ちが変わったこと。日本人で身体が大きい選手を見ても『スパーリングできるわ』って思うようになって、気持ちの余裕が出来ましたね」

――1回戦で対戦する闘士選手は2014年10月にKrushで対戦し、ハイキックでKO勝ちしている相手です。対戦が決まった時はどう思いましたか?
「練習をしたこともあるんで、最初は別ブロックがいいなって思ったんですけど、決まった以上は、です。僕以外の選手に負ける姿も見たくないんで」

――返り討ちにして、改めて強さを見せたいですか?
「返り討ちというか普通に勝って、普通に決勝まで行って、普通に優勝してって感じですね」

――このトーナメントは自分が優勝するものだという気持ちですか?
「僕の中で決勝まで行くのは当たり前。決勝には(卜部)功也選手が上がってくると思うんで、そこで今までやってきた成果を出して勝ちたいです。決勝まで行くことは100%決めているんで、今は決勝で卜部功也に勝つための練習をしています」

――ずばりこのトーナメントで功也選手を倒したいですか?
「僕は功也選手が間違いなく日本一だと思っているんで、あの選手を倒せば自分の中で自己満できるんで、そのためだけに戦います」

4・24「K-1」山本真弘インタビュー トーナメント優勝で輝きを取り戻すことができるか!?

2016.03.21 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する山本真弘のインタビューを公開。

――今回は日本代表決定トーナメントへの出場となりました。真弘選手は戦績が約70戦、過去に何度もトーナメントで優勝経験があります。オファーを受けた時、少し出場を悩むことはなかったですか?
「いや、即決でOKしました。去年は成績が良くなかったし、自分が負けた選手たちもトーナメントに出ると思ったんで、これはいい巻き返しのチャンスになるな、と。昔の自分だったらごねていたと思うんですけど、去年は悔しい想いをしたんで、今年はこのトーナメントから巻き返します」

――真弘選手自身、昨年は思うような結果が残せなかった一年だと思います。
「僕はそれって周期的なものだと思っているんで、もうちょっとあきらめてましたね。今年は何やってもダメだなって(苦笑)」

――過去を振り返っても、結果を出せない時期が定期的にやってくるのですか?
「はい。僕も10年以上プロでやってきて、そういう時期ってあるんですよ。それでその時期を抜けたら、また上昇気流に乗れるっていう。やっぱり良い時もあれば悪い時がありますからね。こういう時期だからこそ冷静に自分を見つめ直して、自分に何が足りないかを把握しないといけないです」

――例えば結果にはなっていなくても、自分が成長しているという手応えはあるのですか?
「去年から手応えはあるんですよ、ただそれが噛み合ってないだけで。去年は試合が終わって、試合を振り返って、原因を探って…の繰り返しだったんで、それをいい形で今年につなげたいと思います」

――何かきっかけがあれば不調から脱出できると思いますか?
「そう思います。一つ歯車が狂えば悪くなるし、上手くハマればいい方向に進む。感覚的な問題なんですけどね。それで言うと今年はすごくいい感じというか、気持ちが充実しています。去年にはなかった感覚ですし、いい状態で過ごせてますね」

――真弘選手は戦績・実績では他のトーナメント出場選手をかなり上回っていると思いますが、そこまで自分が有利だという気持ちはないですか?
「ないですね。経験やコンディショニングの知識はあると思いますけど、みんな横一線で日本一を目指す形だと思います」

――対戦相手の大雅選手はトーナメント出場選手最年少の19歳です。10代の選手と戦うことをどう感じていますか?
「本当に相手は若いですよね(笑)。僕も19歳の時にデビューしたんで、その時代と比べるとどんどん進化していると思います。でもプロでやっていればそういう相手と試合することもあるし、自分が若い頃はそうやってベテランの選手とやってきたわけですからね」

――見ている方は若い大雅選手×ベテランの真弘選手という見方で、勢いのある大雅選手に期待する人も多いと思います。
「試合はやってみないと分からないですよ。もらえば倒されるし、当てれば倒せる。とにかく周りのことは気にしないですし、今は目の前の試合に勝つことに集中しています」

――トーナメントには過去に負けている相手(闘士、レオナ・ぺタス、卜部功也)が多く出場していますが、その相手にリベンジしていきたいですか?
「それは思いますね。去年の借りをトーナメントで返していきます」

――同世代や同時期に活躍していた選手たちで引退する選手も増えています。真弘選手は健在をアピールしたいですか?
「それを見せなきゃいけないと思いますね。10代・20代の若い選手がたくさんいる中で、30代の選手がポツンといたら面白いし。自分が知っている世代の選手たちがどんどん引退している寂しさもあるんで、そういう状況を変えたいです」

――大雅選手に期待するファンもいる一方、かつて国内最強の名を欲しいままにしていた真弘選手の姿を見たいファンも多いと思います。
「そういう人たちに自分の強い姿を見せたいという気持ちはあります。去年はそれが葛藤というか悪い方向に出て噛み合わなかったところがあるので」

――2016年は一味違う山本真弘を見せられそうですか?
「う~ん、あまりそういうことを気にしないという一皮むけた気がします。いい意味で我が道を行きます!」

4・24「K-1」大雅インタビュー 闘争心と爆発力で-60kg日本トーナメントを制す!

2016.03.21 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する大雅のインタビューを公開。

――今回のトーナメント出場が決まった時の心境を聞かせてください。
「自分としては出るつもりでいたんですけど、2月のKrushの試合(vs平塚大士)で負けたら(出場が)なくなると思っていたんで、トーナメントを見据えて絶対に負けられない気持ちで試合に挑みました。結果的に倒して勝つことができて、トーナメント出場が正式に決まってよかったです」

――昨年11月から-60kgに階級を上げて、不安もあったと思いますが、-60kgで試合を重ねて手応えは感じていますか?
「-55kgでやっていた時は-60kgの選手はデカいと思っていたけど、自分も-60kgでやるようになってからは相手のデカさは感じなくなったし、練習でも自分自身のパワーを感じるようになったし、手応えもあります」

――-60kgで2試合戦って、-60kg仕様の身体になってきましたか?
「はい。パワーもスピードも上がっているし、テクニックも上がっていると思います」

――減量苦もなく、-60kgはベストウエイトですか?
「今のところはそうですね。自分としても-60kgが一番動きやすいですね。2月の試合はアップの時からスピードが乗っていて、本当に調子が良かったです」

――トーナメント1回戦ではベテランの真弘選手と対戦することになりました。どんな印象を持っていますか?
「まぁ、普通に倒さなきゃいけない相手だと思います。1Rで終わらせたいですね、トーナメントなんで」

――真弘選手は長年-60kgのトップファイターとして活躍してきた選手ですが、過去の実績は関係ないですか?
「そうですね。こないだも負けていたし(※昨年12月のKrushで真弘は闘士にKO負け)」

――トーナメントの出場メンバーでマークしている選手は誰ですか?
「やっぱり(卜部)功也選手です。今は頭一つ抜けていると思うんで。でも自分もそれで終わるつもりはないし、自分のほうが強いというところを見せたいです」

――-60kgで戦っていくうえで自分の武器や持ち味はどこだと思いますか?
「闘争心と爆発力は誰にも負けないと思うんで、そこを見てほしいですね」

――昨年4月の-55kg初代王座決定トーナメントでは、あと一歩のところでベルトを獲れませんでした。今年は-60kgで日本・世界トーナメントで優勝することがモチベーションですか?
「はい。去年優勝できなくて本当に……本当に悔しい想いをしたんで、今年は絶対に獲ります」

――-55kgのベルトを獲れなかった時はどんな心境だったのですか?
「もう俺は終わっちゃったのかなと思いました(苦笑)。でも自分にはこれ(格闘技)しかないと思ったんで、やるしかないですね」

――大雅選手は現在19歳。トーナメント出場選手中最年少ですが、格闘技にかける想いや覚悟は他の選手に負けないですか?
「プロになった以上、年齢は関係ないし、トーナメントを獲って優勝するという気持ちは誰にも負けないです」

――過酷なワンデートーナメントに向けて、どんな準備をしようと思っていますか?
「トーナメントに出る誰よりも練習しないといけないと思うし、楽に勝てるトーナメントではないと思うんで、身体を張って頑張ります」

――トーナメントが終わった時、見ている人たちに「大雅は強い!」と思わせたいですか?
「僕は-60kgでは通用しないと思われているかもしれないけど、それは嫌なんで、しっかり結果で見せます」

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