格闘家イケメンファイル Vol.18 グランドスラム・イズム 伊藤盛一郎(いとうせいいちろう)

撮影・蔦野裕

 プロ2年目、若干21歳にして9戦の戦歴を持ち、2月22日にはベルトをかけてチャンピオンに挑む伊藤盛一郎。整った顔立ちだが、話をするとくしゃくしゃの笑顔を見せるギャップに女性だけではなく、男性ファンも魅了!?

「最近、男性のファンが増えているんです。フェイスブックとかツイッターとか、友達じゃなくても絡めるので、結構メッセージとかいただきますね。しかも昨日は男性のファンの方が直接ジムに来て電話番号を渡そうと…。まずはお友達から…って言われてはいませんが(笑)。でも応援してくれるファンの声は素直にうれしいです」

 格闘技を始めたきっかけは部活。

「もともと中学校の時から高校まで柔道をやっていて、高校3年で部活を引退する時に、このまま何もやらなくなるのはつまらないと思って、格闘技をやろうと思いました。実家が横浜なので、インターネットで“横浜”“格闘技”で検索したら、トップで今のジムが出てきて、ここにしようと(笑)。でも実は勝村(周一朗)先生(リバーサルジム横浜CEO、元修斗世界フェザー級王者)は、僕が小学校5年生の時に、1年生の臨時教諭として、いとこがお世話になっていたので、昔から知っていたんです。そういうつながりもあり、今のジムに決めました」

 プロになってから大変だったのが減量。

「きつい時ときつくない時がありますが、毎回10キロ弱は落としています。1カ月半前ぐらいからちょっと食生活に気をつけて、1カ月を切ったら、本格的に食生活を見直し、走ったりします。食べないと動けなくなるから、食べつつ体重を落とし、疲労を抜きながら。だいぶ減量にも慣れて、最近はそこまできつくありませんが、最初のころはしんどくて、TSUTAYAで食べ物の本を立ち読みしていた(笑)。ちょうど焼き肉の本を手にとってぼんやり見ているところをいとこに見られて、勝村先生にチクられたこともあります。盛ちゃんやばいよって(笑)」

 減量中の食事管理も自分でやる伊藤。好きな女性のタイプは…。

「自分は背がちょっと低いので、自分より低いか同じぐらいの子がいいです。あとは目がぱっちりしていて、鼻がすっとしていて…。結構うるさいですか(笑)? 性格的には、格闘技をやっているので、なかなか会えない時期とかもあるけど、その辺を理解してくれる子。格闘技は知っていても知らなくても大丈夫です。あとは料理ができれば。減量中のご飯を作ってもらいたい。タレントでは…アーティストのBENIさんとか。性格は分からないので、顔ですけど(笑)」

 2月22日(日)ディファ有明で開催される「〜FIGHTING NETWORK ZST〜 ZST.44」のフライ級タイトルマッチで王者八田亮と対戦する。

「チャンピオンに自分が挑むわけですが、特に相手について研究とかはしていません。もちろん寝業師で、グラップリングがとても強い選手だということは知っていますが、映像を何度も見て…ということはしません。あまり考えすぎず、自分の普段の動きができれば勝てると思っているので。頭使いすぎると体が固まっちゃうんですよね(笑)。チャンピオンは得意のグラップリングでくると思うんですけど、自分は自分の戦い方がある。総合格闘技ですから、パンチや投げなど、全部使って戦って倒してやろうと思っています。見に来ていただいた方が感動するような試合にしたい。ピンチもあるけど、最終的にそれも全部乗り越えて勝つ。最後はきっちり自分がベルトを取りますが、そこまでに、お客さんが泣いちゃうぐらいのストーリーがある。という試合をお見せしたいですね」

 将来的な目標は?

「格闘技をやっている人たちは、海外に出たいという人が多いと思いますが、自分は日本でやっていきたいです。大晦日にテレビでやっているような大きな大会に出て、日本の人にもっともっと格闘技を知ってもらいたい。そして日本で最強っていうのを目指しています。また、横浜が地元なので、横浜アリーナで試合をしてみたいです。で、横浜を歩いていたら声をかけられるぐらい有名になるのが目標ですね(笑)」

撮影・蔦野裕
伊藤盛一郎(いとうせいいちろう)
1993年12月3日生まれ、カナダ・トロント出身。2012年5月27日「ZST CHALLENGE 106」で勝村周一朗の秘蔵っ子としてデビュー。2013年、バンタム級からフライ級に階級変更をして、「VTJ 3rd」に出場し電光石火の飛びつき腕十字で勝利。2014年2月「ZST.39」で本戦デビュー。リバーサルジム横浜グランドスラム所属。