東京から全国へ! 旗でつなぐ希望のエール

 東京2020オリンピック・パラリンピック開幕までちょうど3年となる7月24日、東京都庁の都民広場で、「東京 2020 オリンピック・パラリンピック フラッグツアーフェスティバル ?みんなの Tokyo 2020 3 Years to Go!? 」が行われた。

 フラッグツアーは、3年後の東京オリンピック・パラリンピックへの機運を高め、日本中を大会の旗のレプリカでつないでいくというイベントで、これまで、東京都内や東日本大震災の被災地を巡ってきた。この日は、そのフラッグが東京を飛び出し、全国ツアーに出るという事で、小池百合子東京都知事をはじめ関係者、フラッグアンバサダーのオリンピアン・パラリンピアン、そしてスペシャルアンバサダーのTOKIO(城島茂、山口達也、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也)らが参加した。

 都庁に、東京の景色や文化を映し出し、東京の魅力を紹介するプロジェクションマッピングが映し出され、イベントはスタート。

 小池都知事は「7月24日、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックまで3年。東京大会は復興五輪でもあります。今は秋田など東北が豪雨に見舞われ、九州北部でも豪雨の被害が甚大ですので引き続き、支援をお願いします。復興の前に新たな災害が起こっていますが、復興五輪も忘れずに、この大会を盛り上げて、多くのアピールを被災地に送りたい。あと3年、たった3年、もう3年。いろいろな言い方があると思いますが、機運を盛り上げ、みんなのオリンピック・パラリンピックにしていきたいと思います。3年後の大会の成功をみなさんと一緒に進めていきましょう」とあいさつ。

 また、丸川珠代東京オリンピック・パラリンピック担当大臣は「3年後の今日、夜8時にいよいよ東京オリンピック・パラリンピックの幕が開きます。3年後のその日、どこで、誰と、どのようにその感動を分かち合っているか。これから残りわずかな3年という時間に、関係者、アスリートが心を一つにして世界最高の大会を作り上げていきたい」と語った。

 その後、フラッグツアーアンバサダーのアスリートたちとフラッグツアースペシャルアンバサダーのTOKIOがトークセッション。フラッグツアーで八丈島を訪れたTOKIOの山口は「八丈島は本当に素晴らしい。子どもたちが本当に元気。一人でも多くの子どもたちがオリンピック・パラリンピックに関わって欲しい」とコメント。葛飾区のイベントに参加した松岡は「いい意味で下町のおっちゃんたちがノリノリで、前回のオリンピックを見ている人もたくさんいた。いい感じでも盛り上がっていて、すごい熱を感じた」。また地元の東久留米市のイベントに参加した国分は「フラッグとともに故郷に錦を飾れた。東久留米市長、パラリンピックメダリストが母校の後輩にいて、地元トークで盛り上がった」と楽しそうに語った。北区の長瀬は「車いすバスケを経験してみて、選手たちのスキルの高さや精神力の強さをすごく感じた」とパラリンピック競技を体験してみた感想を述べた。

 トークセッションのあとは、小池都知事と武田恒和事JOC会長からオリンピックフラッグが、武藤敏郎事務総長と島原障がい者スポーツ協会会長からパラリンピックフラッグが、30日に開催が予定されている静岡県のアスリートたちへ引き渡された。

 この日を皮切りに、南ルート、北ルート、2つのルートから全国フラッグツアーがスタート。今後、2年かけて全国を回り、日本国中がひとつになって、3年後の大会を成功させられるように、エールをつないでいく。