小林直己、ハリウッドデビュー作がロンドンで大歓迎「今日からがまたスタート」



 巨匠リドリー・スコットが製作総指揮を執り、2001年にミステリー小説界において権威ある賞の一つ、英国推理作家協会賞の最優秀新人賞を受賞したスザンヌ・ジョーンズの同名小説を映画化した作品と、注目度も高い。会場となったレスタースクエアの映画館「Vue Cinema London」には500名以上の観客が詰めかけた。

 舞台挨拶で小林は、「監督とは日本の文化や伝統についてたくさん話し合いキャラクターを作り上げ、アリシアは常に厚くサポートをしてくれた。そのおかげで役者同士として心を通わせる事ができ、本当に素晴らしい体験をする事ができました」と、流暢な英語でスピーチした。

 2016年から1日3時間ずつ週5日のレッスンで英語の習得に励み、2017年末に行われたオーディションでハリウッドデビューの切符を掴んだ。「出演が決まったときは驚きましたが、何より最初に脚本を読んだ時から絶対にこの役を演じたいと思った。結果的にそういう思いが届いたのかな」と振り返った。

 現在、小林は日本でのアーティスト活動とは別に、海外を含めた俳優活動に特化したマネージャー、プロモーターとも契約を結び、本格的にグローバルな役者活動に取り組んでいる。「今回の経験はこれからの大きな一歩になったと同時に、身が引き締まる思い。これまでやってきたフィールドから外に広げていけるような活動をし、それを日本という僕らの主体となるフィールドに持ち帰り、これまで応援してくださっている皆さんに楽しんでもらいたい。今日からがまたスタート」と、気を引き締めた。