【訃報】世界最高齢のハシビロコウ「ビル」逝く

 静岡県伊東市の伊豆シャボテン動物公園は6日、同園の世界最高齢(推定50歳以上)のハシビロコウ「ビル」が死亡したことを発表した。死因は老衰と推測される。
「ビルじいさん」と呼ばれ人気者だったハシビロコウの「ビル」
 1971年にスーダンのハルツーム動物園より来日、1981年4月28日に一般財団法人進化生物学研究所より伊豆シャボテン公園(当時)に来園した「ビル」は、多種の鳥が暮らす「バードパラダイス」と自室を自由に行き来しながら生活。世界でもっとも長寿のハシビロコウとして39年間にわたり人気を博し、「長老」「ビルじいさん」などと呼ばれて親しまれてきた。

「動かない鳥」として知られるハシビロコウは、生息地のアフリカでも謎の多い鳥とされ、正確な寿命は解明されていない。しかし、コウノトリ科の鳥の平均寿命は35年と言われており、「ビル」が記録的な長寿であったことが窺え、人間の寿命に換算すると100歳以上だったと推定される。

 同園では「ビル」が長年暮らした「バードパラダイス」内に献花台を設置し、その死を悼むという。

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