劇団かもめんたるの新作公演は「ラサール石井さんのアンチも楽しめる作品」と岩崎う大

今年7月の第9回公演『君とならどんな夕暮れも怖くない』

12月2日から東京・池袋の東京芸術劇場 シアターウエストで開幕


「劇団かもめんたる」は2013年の「キングオブコント」で優勝したお笑いコンビ「かもめんたる」が2015年に旗揚げした劇団。

 当初は岩崎う大と槙尾ユウスケのかもめんたるの2人の他は小劇場系の俳優を客演で呼ぶ、限りなくプロデュース公演に近い形だった。

 しかし定期的に公演を打ち、キャストのオーディションも行い、やがて常連の出演者が劇団員になるなど公演を重ねるごとに成長を遂げ、「お笑い芸人が片手間に演劇をやっているのでは?」という一部にあった意地の悪い見方も完全に覆し、今ではすっかり劇団として認知されるようになった。

 もっとも、もともとかもめんたるのコントは演劇的な要素を含むものが多く、劇団でも脚本・演出を務める岩崎の描く世界がごく自然に演劇好きにも受け入れられたのはある意味必然。昨年12月に上演した『GOOD PETS FOR THE GOD』では岸田國士戯曲賞の最終候補にも残るなど、劇作家としての才能も高く評価されるようになった。
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