ファン待望『愛の不時着』展に潜入!ドラマ完全再現の神現場で泣き、笑う…

 コロナ禍で世界的に大流行したNetflixオリジナル韓国ドラマ『愛の不時着』。12月から日本語吹き替え版が追加されたことで再び注目されており、ネットでは「2周目はさらに楽しめた」などの声も上がっている。そんななか、ファン待望といった形で『愛の不時着』展が東京・原宿で開催されている。日本初開催となった本展を現在3周目を鑑賞中の「不時チャクラー」なライターがイベントに突撃。ファン目線でその見どころをリポートする。


笑いあり涙ありのドラマを完全再現


『愛の不時着』では、韓国の財閥令嬢セリと北朝鮮の堅物の将校ジョンヒョクの運命的な出会いと再会が繰り返されていく。本イベントでは、2人が出会い、再会するまでの軌跡を疑似体験できる。笑いあり、涙ありのドラマ同様、コメディシーンを思い出せば思わず笑いがこみ上げ、シリアスシーンを思い出せば思わず涙ぐんでしまう、臨場感あふれるイベントとなっている。


 



 展覧会はドラマの時系列通りに導線が設定されており、20時間近くに及ぶドラマの全ぼうを、ここでまた振り返ることができる。2人が出会ったあのシーン、パラグライダーが”不時着”する現場も完全再現されている。


 会場には、セリが着ていたつなぎを模した服装で、聖地巡礼を行うファンも。撮影現場で実際にセリが身につけていた「セリズチョイス」のつなぎも展示されている。



 撮影現場で使われた小道具も、多く展示されている。ジョンヒョクが常日頃着ていた「セリの刺繍入り軍服」にはじまり、ドラマを見ていたファンなら誰でも気づくものから、よく見ていた人でないとわからないような細かい小道具まで多く飾られている。このあたりは不時着好きの友人と訪れても、語りがいがある部分だ。


 ドラマのチャプターを追いながら使われた小道具も見ることができるので、原宿で今もう一度、ドラマを見直しているような気持ちになる。



 セリたちが多くの時間を過ごした「ジョンヒョクの部屋」も完全再現されているのも、ファン的には大きな見どころだ。特別に中に入らせてもらうと、ジョンヒョクがセリのために手作りした韓国の麺料理「ククス」や、ジョンヒョクの人となりが現れているという彼の本棚まで、撮影現場を忠実に再現されている。ちなみにドラマ内でケンカ中のセリが勝手に作った「38度線」も再現されており、この細かさがファン心をくすぐる。


 ちなみに置いてある本は実際に実在する本だそうだ。ハングルが読めるなら、実際の本を調べてみると、ジョンヒョクの好みが分かるのかもしれない。



 南と北の衣食住文化の違いを確認しながら、2人の愛が育まれる名シーンを振り返ることができるエリアも。本ドラマでは、北朝鮮と韓国の文化の違いも大きな見どころとなっている。こうして比較してみると、2国には大きな文化の違い、生活の違いがあるわけだが、その違いを超越して愛を育んでいく2人の名シーンを思いおこすと、思わず涙ぐんでしまいそうになる。


 壁展示ではジョンヒョクが口にする、感動的な愛のセリフも振り返ることができる。展示を見ながら、実際のシーンをドラマでも確認し、二重にキュンを味わうのもいい。展示会ならではの楽しみ方である。



 展示会は、2人が再会するスイスで幕を閉じる。ジョンヒョクが弾くピアノの音色を聞きながら、まるで自分自身がスイスにトリップしたかのような臨場感を味わうことができる。ドラマ内でもクライマックスにさしかかった名シーンであり、2人が交わす言葉を思い出すだけで目頭が熱くなってくる。これぞ不時着。何度でも私たちを泣かせにかかってくるのである。


 ちなみに少々耳が忙しくなるのだが、音声ガイドをつけての展覧も非常におすすめだ。会場には2種類の音声ガイドが用意されており、不時着ファンを公言している笑福亭鶴瓶と、齋藤飛鳥(乃木坂46)が音声ガイドを担当している。2人の熱の入ったガイドとともに展示を満喫しながら、胸熱くなるシーンではドラマを確認しつつ、身も心も不時着の世界に入り込む。まだ日本語吹き替え版を見ていないという人も、本イベントで不時着欲を上げてから2周目鑑賞に入るのもおすすめだ。



「不時着展」限定グッズも見逃せない


 2人の出会いと再会、数々の名シーンに思いを馳せたあとは、グッズ販売のコーナーへ。課金欲をくすぐるランダム販売のアクリルスタンドやクリアファイルから、普段使いしやすいマスクやマスクケースなど。新型コロナ対策として、グッズを手に取る形でなく、用紙に必要数を記入する形になっている。クレーンゲーム機も用意されており、ランダム封入の缶バッチやスマホグリップもゲットできる。ランダム封入……ファン的には危ない沼である。


 


安全・安心して楽しめる“不時着


 もちろん展示エリアも入場人数は制限されているが、その分人が少なく快適に展示物を見ることが可能だ。アルコール消毒と検温も徹底されているので、安心して展示を楽しもう。


 原宿での展示は2月27日までとなっている。東京都での緊急事態宣言発令中は、10~20時(最終入場19時30分)までの営業となる。


 チケットは現在、ローソンチケットで販売中。


(撮影・取材と文/ミクニシオリ)


「愛の不時着」展
【開催期間】東京:2020年1月8日(金)~2021年2月27日(土)
【営業時間】日程によって変動あり。詳細は公式HPを確認
※東京都での緊急事態宣言発令中は、10〜20時(最終入場19時30分)まで
※営業時間に変更がる場合は公式HPに随時更新
※1時間ごとの時間指定入場
※大阪・福岡・名古屋の詳細は後日公式HPにて公開
【会場】東京 jing(ジング)東京都渋谷区神宮前6丁目35-6
【チケット情報】入場料:1800円(税込)  ※未就学児無料
数量限定「愛の不時着」展 公式ガイド付き入場券:3000円(税込)  ※未就学児無料
※チケットはローソン・ミニストップ店頭での発券が必要
【入場券 申込URL】https://l-tike.com/event/mevent/?mid=558554&utm_campaign=LHdiv_ticket_CT&utm_medium=content-text&utm_source=201228_le_aifujichaku
受付期間:‪12月28日(月)12時‬~ 各開催日の前日23時59分まで
【音声ガイド】利用料金 500円
言語 日本語のみ/貸出時間:10~20時(受付終了)/貸出場所 会場入口 貸出カウンター

【展覧会公式サイト】https://ainofujichakuten.com/

※感染対策ほか詳細は公式サイトにて確認のこと