西野七瀬が新感線で初舞台! 破天荒な座長役の木野花「ここを体験すると、たいてい大丈夫」

撮影:田中亜紀
 月影花之丞率いる劇団月影花之丞には個性あふれる面々が集っていた。その劇団に、インターポールの極東支部捜査官が潜入しようとしていた。劇団員の塾頭が国際的な殺し屋だという極秘情報をキャッチしたからだ。捜査官は暗殺を阻止するためにオーディションを受けて合格、潜入に成功したのだが……。

 18年ぶりに月影花之丞を演じる木野。登場すると「もう一度花之丞をやれると思っていませんで、木野花から花之丞になるのに四苦八苦しているところです」とあいさつ。「正直に言うと、しめた!とは思いました。初演・再演とやり残し感がとてもあって。いのうえさんの段取りが増えていくんで。今度は慣れるのかなと思ったら、なかなかものにならず。今度こそ大逆転と稽古に向かっているんですが毎日泣いています」

 主演の古田は、現状について「何が面白いのか分からない状態です。混沌とした状態。実は稽古場を見せるのが一番面白いんじゃないかと思います。出来上がったものがどうなるかはお楽しみ」と、笑わせる。

 混沌の理由は木野にあるよう。「木野先生がまったく段取りを覚えられないので。全然違うことを言い出すんです。僕はじいじという役なのに、ばあばと言い出す。そんなことを面白いことを稽古場でやられたら本番もったいない。……木野さんはあれ、どういうつもりんなんですか? 俺たちを楽しませようとしているの?(笑)。撮っておいたほうがいいと思う。Tik Tokとかに流せばいい」

 阿部は木野について「先生という感じですけど」としながらも、「稽古場での古田さんと木野さんの掛け合いがすごく楽しい。動きで木野さんがテンパってらっしゃるところにちょうど近くに救急車が来たんですよね、そしたら古田さんが、迎えに来たよ!っていうのが一番面白かった。力技という台詞を太っ腹と変えてたのも(笑)」