西野七瀬が新感線で初舞台! 破天荒な座長役の木野花「ここを体験すると、たいてい大丈夫」

撮影:田中亜紀

 浜中文一と西野七瀬は初めての劇団☆新感線。西野に至っては初めての舞台となる。

 浜中は「初めての新感線。思っていたよりも楽しくやらせていただいています。個人としては、古田さんと阿部さんは『木更津キャッツアイ』の役の印象が今も残っていて、その2人と一緒に舞台をさせてもらえるというのは本当にうれしいことです」。稽古についてはいろんな人から「キツイというのは聞いていた」そう。ただ「あんまり動いてなくて、古田さんと阿部さんが動いていて申し訳ないなと思っています」

 浜中について、いのうえはミュージカル『50Shades!~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~』で演じていた「お金持ちの変態が驚くほど素晴らしかった。清潔感のある変態がハマっていた」と熱弁。他の舞台で見るとまた印象が変わっていてスキルがすごいと絶賛。本公演での活躍にも期待を寄せる。

 古田も浜中を「変態だと思う」。阿部は「変態なの?」と問いただすと、浜中は「変態じゃないですよ。仕事なんで」

 西野は「舞台に出るのが初めてなので、舞台稽古ってどいううものなんだろうって未知の世界だったんですが、すごく楽しんで、居心地のいい場所だなって、昨日ぐらいに思いました。初日は緊張しすぎて誰にも目が合わせられなくて、ストレッチからガチガチで。昨日の稽古でようやく慣れてきたかもしれない。本番まであと1か月ぐらいあるので、さらになじめるように楽しんでいけたらと思います」。

 劇団☆新感線の舞台の印象を聞かれると「……声が大きい」と笑い、「初日の稽古の時に古田さんにもっと声を張った方がいいよと言われて、いのうえさんにも……。言われないようにしなきゃなと思っています」

 木野は「ここを体験すると、たいていの舞台大丈夫、自信がつくかと思う。でも、そんなにもまれてない。私が見るにはね。ここから先、欲をもっていけばもっと楽しくなるのではと期待をもって見ています」と笑った。

撮影:田中亜紀

 脚本の中島は「続編ではなく木野花の月影花之丞の第2弾。ストーリー的には前の作品を見ていなくても楽しめる」といい、「半ば木野花さんに書かされた感じ。花之丞が生まれた時そうだったんですけど、手の上に木野さんがいて、こう言うのよ!って言われて書く感じ。ドキュメンタリーです」

 いのうえは「この時期に明るく笑い飛ばせる芝居はこれ(花之丞)しかない、マストでやってるような感じ。18年ぶりに稽古しているんですけど、全く変わらない。楽しい現場です。面白い芝居になるんじゃないかと期待しています」。ただ、「古田からネタ元が古いと言われている。40歳以下の肩には通じないんじゃないかと……」。家庭教師のCMでおなじみとなった国民的アニメがネタになったりもしているという。

 “Yellow/新感線”は、新幹線のドクター・イエローから取ったもの。コロナ禍での公演について模索する中で、「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るという。

 池袋・東京建物 Brillia HALLにて2月26日~4月4日まで。大阪公演は、オリックス劇場にて4月14~5月10日まで。チケットは3月7日発売。