吉本ばなな「小松菜奈さんを見て自分が書きたかったことを思い出した」33年前の小説映画化に感激

 

 映画『ムーンライト・シャドウ』の完成報告会見が1日、都内にて行われ、小松菜奈、宮沢氷魚、佐藤緋美、中原ナナと原作者の吉本ばななが登壇。出版から33年を経ての映画化に吉本は「何を書いたかよく覚えていない(笑)」と苦笑していた。

 吉本ばななのベストセラー「キッチン」(1988年)に収録された同名小説の映画化。ある日突然、愛する人を亡くした男女が悲しみを乗り越えていく姿をつづる。

 吉本が「何を書いたのかよく覚えてないんですけど…」と笑いつつ映画化作品に「宝物のような映画ができた」。主人公さつきを演じた小松菜奈は「吉本ばなな先生が24歳のときに『キッチン』を出したということで、私がこの役を演じたときが24歳だったので運命的というか。私をさつき役に導いてくださった」と感激の面持ち。「全身全霊で演じたいと思った」と本作への熱い思いを明かした。

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