お見送り芸人しんいちがR-1制し号泣! 涙には「全部入っている」《R-1グランプリ2022》

(C)カンテレ

 優勝記者会見で、涙の理由を聞かれると、「全部入っています。いろんな人への感謝だったり、しんどかったこと……本当にダメピン芸人で使いものにならなかったのでキツかったです。2組に残れなかったファイナリストが祝福してくれた感じだとか、お父さんお母さんも浮かびました。親の反対を押し切って芸人をやっていたというのもあります。お父さんお母さんは“しんいちはいつ辞めるの”と親せきとかからと言われてたみたいで、それが耳に入った時はしんどかった」

 番組の最後に「10年以上の先輩にも面白い人がいっぱいいるのでライブに来てください」とコメントしていたことについて質問が飛ぶと、先輩たちに相談したりアドバイスをもらって来たといい、「(出場条件変更で)R-1に出られなくなった人たちの思いがかなり乗っていた。僕より面白い人がいると思っているので、それを言いたかった。上の世代もおもろいぞということを分かってほしかった」と、熱っぽく語った。

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 優勝賞金の500万円は「一旦、両親に預ける」という。「東京に出たての時はお金もいっぱい借りましたし、仕送りもしてもらって、だいぶお金を使わせた。大学のお金もお父さんお母さんが働いていますので……一旦、全部返したい」。両親からお金が返ってきたらどうするかとツッコまれると「さっき電話したら、(賞金の)分配方法は決まったみたいで、戻ってくることはないみたい。甥っ子姪っ子いっぱいいて、姉、妹、お父さん、お母さんなので戻ってくることはゼロ。みんなで分けるみたいです……100万円ぐらいは戻ってくるかなあ(笑)」と、さわやかな笑顔を浮かべた。

 しんいちは、サンドウイッチマンらが所属するグレープカンパニーに所属。サンドウイッチマンにも芸名を付けてもらったり、歌ネタをするきっかけをもらったりしている。

「ピン芸人で評価されたいというのが強かった。R-1グランプリで優勝するという景色よりも、1回でも出場して、グレープカンパニー初のR-1ファイナリストとしてサンドウイッチマンさんと営業に回れて、バイトせずに食えたらいいなと思っていた」というが、ここから1年はチャンピオンとして活動をしていくことになる。「さっき密着(取材)の方から、王者はバイトをやらなくていいです、やらないでくださいと言われました。王者らしい振舞いをゆっくりとやっていきたい」と、コメントした。

 今後の目標は「グレープカンパニーに1円でも多くお金を落とすこと」だという。そのうえで、「あとは、今いただいている仕事を全力で、天狗にならず、感謝を込めてやるだけ。仕事が無い時期が長すぎた。いただい仕事をずっと頭下げながらやりたい」と話していた。

 お見送り芸人しんいちには、トロフィーと優勝賞金500万円のほか、全国ネットの優勝特番も贈られた。