EXILE TETSUYA「チャンピオン、金メダリスト見たい」卓球の男女U12ナショナルチームのコンディショニングコーチに就任


 記者発表では、強化合宿で子どもたちが笑顔で身体を動かす様子が動画で紹介された。プログラムには、卓球選手の動きも落とし込まれているという。
 

 TETSUYAは現状行っているウォームアップやトレーニングについて聞かれると、「初めて卓球の選手の動きをまじまじと見たのは、Tリーグが開幕した時の開幕戦でした。張本選手がウォーミングアップで打っていたんですが、すごくリズミカルで、ダンスでいうならアップのリズムで、ダンスっぽいと感じました。それで、アップのリズムをしっかりとりながら動作をする、音楽に合わせるのがいいウォーミングアップになるんじゃないかと思いました。ただ、他の選手を見るとそれが(ダンスの)ダウンのリズムだったりもして、選手ごとにバリエーションがあることにも気づいて、そういうことも考えるようになりました」

 また、「伊藤美誠選手が180のBPMでラリーをすると聞いて、180BPMの音楽を作ったらどんな感じなんだろうと音楽を用意して、そのリズムでジャンプしたり、ステップを踏んでみたりとか、卓球のフォアハンドを取り入れたジャンプをしたりしています」と、スピードについても言及した。

水谷隼さんからコメントも

 宮崎専務理事は「伊藤美誠のピッチ180のギネス世界記録を超える世代としてピッチ185で身体を慣らせということ指示したら、次の合宿の時にはピッチ185の音楽が鳴って、それで選手が足踏みをしたりしている。科学的に人間の神経系が成長するのは12歳までということが研究で出てます。HNTの時代にTETSUYAさんを通じてピッチ185を体感できるというのは大変すばらしいこと。僕らはスポーツのプロですけど、(TETSUYAさんは)ダンスのプロ。そこをうまくミックスしてくれてカリキュラムって入れてもらえる。大変ありがたいなと思ってます」と、話した。

卓球の世界チャンピオン、金メダリストっていうところを、宮崎さんと一緒に見たい」と、TETSUYA。「その選手が昔からやっているダンストレーニングがどの会場でもウォーミングアップとして取り入れてられているとか、ダンスが好きになった状態で卓球に打ち込んでる姿が見られたら素敵だなと思う」と、期待を膨らませた。

ダンスウォーミングアップ「小学生に波及すれば」

 

 宮崎専務理事は発表会の中で、子どもたちのウォーミングアップにおける問題にも触れた。

「2001年に初めて小学校のナショナルチームを作ったんですが、小学生ってウォームアップをやらない。来たらすぐ練習なんです」と、宮崎専務理事。また、大人と違って、子どもたちがおしゃべりをしたりして身体が温められないこともあったそう。「中学校の学校の卓球部から初めてウォームアップが始まります。それを小学生からウォームアップやって体を慣らしてから練習やるんだよ、といつか全国大会で発表したい。ダンスをやって汗をかいてウォームアップして、それが結果として怪我をしない体を作る」

 卓球だけでなく、他のスポーツへの広がりも期待する。

「小学生にはダンスでウォーミングアップをやることは大変効果があると思います。卓球界からスタートしておりますが、他の競技、小学校の体育の授業に波及すると大変いいのではないか」と、期待を寄せていた。