『鎌倉殿の13人』がクランクアップ 小栗旬「本当にすごい財産」

鎌倉御所・執務室にて 義時と大江広元(栗原英雄)があることを計画する

 現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合日曜20時など)が25日、クランクアップした。昨年6月にクランクイン、1月5カ月の撮影を終了した。

「今はまだ終わった実感がないというのが本音です」と、主人公の北条義時を演じる小栗旬。

「これだけ時間をかけて“一人の人物を生き抜く”ということ をさせてもらえたことは本当にすごい財産で、今後の自分にとって糧になる経験でした。途中からは、芝居について、ここはどうしようかなと考えることが減っていって、自分の歩んできた義時だったらこうするだろうな ということをただただ淡々とやってきたという感じです。それを最後の最後まで、みんなに撮りきってもらい、 今現在は悔いが残っていないというところまで来られたことは俳優として大きな喜びです。そういう現場を過ごしてきて、いま、こういう自分がいるという状態ですので、それを最後まで見届けていただけたら幸いです」

鎌倉御所・執務室にて 息子・泰時(坂口健太郎)から京の情勢報告を聞く義時

 制作統括の清水拓哉氏は、「三谷幸喜さんと面白い大河を作ると決めてから、やるべきことを一個一個丁寧に考えてやってきました。小栗旬さん をはじめとして最高にして最愛のキャストとスタッフが集まり、こんなに熱烈な反響を頂いていること、心の底からうれしく思います」と、コメント。

 小栗の最後の撮影シーンは最終回のラストシーンだったといい、「もはや小栗旬ではない北条義時の、手負いの獣のような姿に、見ていて窒息しそうになりました」という。

 放送は、12月18日の最終回(第48回)まで続く。 

 清水氏は「退場していった者たちの思いを胸に、残された者たちが最後まで鎌倉で命を燃やします。最終章、ぜひお楽しみに」とコメントしている。