シアタートラムで京都の急先鋒「安住の地」が12月16日から初の東京単独公演

「シアタートラム・ネクストジェネレーション」が2年ぶりに復活

 彼らは演劇の概念にとらわれることなく、エネルギッシュなパフォーマンスと空間性でインパクトを与える作品を創る一方で、静動的な作品に取り組むなど、舞台芸術の可能性に挑みながら活動。演劇のみならず映像・写真などを手掛ける個性豊かな14名のアーティストが所属しており、メンバーは20代後半~30代前半と若い世代が集うフレッシュな集団だ。

 関西の劇場や美術館の育成プログラムで選出されたのち、「豊岡演劇祭」や「ストリートシアターフェスストレンジシード静岡」などのフェスティバルにも参加。“京都の急先鋒”として頭角を現し、関東においても2021年には「かながわ短編演劇アワード2021」でグランプリを受賞、2022年には「第12回せんがわ演劇コンクール」でオーディエンス賞を受賞するなど、活動の幅を全国に広げており、いま、もっとも注目されるカンパニーといえる。

 この「安住の地」は作家と演出家を固定することなく作品ごとに担当を変えているほか、共同脚本・演出にも取り組むなど、従来の「劇団」という枠にとらわれない新しいスタイルの劇団であり、今回上演する『凪げ、いきのこりら』では岡本昌也と私道かぴが共同で脚本・演出を務める。