サッカー日本代表がアジアカップに向け視界良好。タイ代表に5-0快勝

後半から出場し流れを変えた堂安律(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 日本は前半、主導権を握り再三タイ陣内に攻め込むもなかなかシュートにつなげられず無得点に終わる。しかし後半開始から堂安律と中村敬斗を投入するとリズムを取り戻し、51分には中村が起点となり堂安のパスから最後は田中碧が決めて先制。68分には南野拓実と三浦颯太を投入し、72分にはGKがはじいたボールを中村が蹴り込み2点目。74分には堂安のコーナーキックからオウンゴールとなり3点目。78分に菅原由勢、川村拓夢を投入すると、82分には三浦を起点に菅原、堂安、菅原を経由して川村が頭で4点目を挙げた。そしてアディショナルタイムには南野がダメ押しの5点目を右足で決め、後半だけで5得点を挙げ、タイに圧勝した。この勝利で日本代表は国際Aマッチ9連勝となった。

 試合後の会見でタイの石井正忠監督は日本代表について「気になった選手はいっぱい。今までテレビでしか見てなかったので、実際にピッチの脇で見ていて、プレーの精度だったりスピード感だったりは選手もそうだと思うが僕自身も感じた。こんなに差があるんだなということは感じた」などと語った。またアジアカップに向けて「選手にとってこういう質の高い中でプレーをしなければいけないということは実感してもらえたと思う。それを一度持ち帰り、トレーニングをしながら、こういうところでも自分たちのプレーをしなければいけないということをタイの代表選手が感じて、それをクラブに帰ったときにほかのタイ人のチームメイトに発信してもらいたいと思っている。僕自身も世界の強豪国に入る日本のプレーや質やスピード、体のぶつかり合いの質の高さを感じた。まだまだ自分の中でも甘かったので、自分自身も改善してタイ人選手とともに発展していきたい」などと自らのチームについて語った。