東京の映画祭はコロナを越えてニューノーマルへ進化!
新型コロナウイルスの多大な影響を受けた今年の映画界。今なお世界的に猛威を振るっている状況のなか、国内外の人々が集う国際映画祭の多くが中止や延期、縮小しての開催を余儀なくされている。そんな中でも東京の代表的映画祭が続々とリアル開催を決定。感染対策を徹底した上で、オンラインを活用しながら新たな様式での開催に挑む、この秋の映画祭に注目!
※イベント開催期日などは変更の場合あり。新型コロナウイルス感染症対策については各公式サイトを確認
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伊藤健太郎主演映画『十二単衣を着た悪魔』が予定通り公開へ「自筆の謝罪書面を受け取り」
俳優・伊藤健太郎が主演する映画『十二単衣を着た悪魔』(監督・黒木瞳)が予定通り11月6日から公開することが決定した。
同作は、主演の伊藤が道路交通法違反などの疑いで10月29日に逮捕され、公開が危ぶまれていたが、30日夕刻、釈放されたことを受け、当初の予定通り公開することを決定。
配給会社キノフィルムズは報道陣向け発表にて、釈放後に本作関係者への自筆の謝罪書面を受け取ったことを明かし、公開を望む多くの声が寄せられたことを踏まえ、協議のうえ公開を決めたとし「映画は作品を見たいお客様が、自らの判断で選んで鑑賞するメディアであること、そのうえで、“個人の罪と作品は違う”という弊社の見解のもと、本編の再編集は行わずに、そのままの内容で上映をさせて頂きます」としている。
役所広司、北村匠海ら東京国際映画祭オープニングで笑顔!デ・ニーロからも祝福メッセージ
第33回東京国際映画祭オープニングセレモニーが31日、都内にて行われ、映画祭アンバサダーの役所広司や、オープニング作品『アンダードッグ』の北村匠海ら豪華映画人が登壇した。
今年は、これまで六本木ヒルズで行われていたオープニングイベントを、形式を変えて東京国際フォーラムで実施。レッドカーペットは無観客で行われたが、セレモニーイベントは満席の観客の拍手に包まれながら盛大に行われた。
冒頭、安藤裕康チェアマンは、今年の映画祭で特集上映される名匠・山中貞雄の映画への情熱を語り「同じように、コロナ禍にあっても映画の未来を信じ、映画の火をともし続けるべく、万全の準備をしながらリアルでの開催を決意しました」と思いを語った。
今年の映画祭アンバサダーを務める役所広司は「コロナ過での映画祭の開催というのは今後にも生かされるのでは。この先、コロナと共存しなければいけないのであれば、みんなで知恵を絞って映画祭を続けていければ」と意気込みを語った。
北村匠海「この映画をフラットに見てくれる人がどれだけいるか」“とんかつDJ”初日挨拶で声を詰まらせ
映画『とんかつDJアゲ太郎』初日舞台あいさつが30日、都内にて行われ、主演の北村匠海が、映画が無事公開できたことに声を詰まらせながら感謝した。
同作は、新型コロナウイルスの影響で当初6月に予定していた公開が延期。さらに出演者の伊勢谷友介が大麻取締法違反、伊藤健太郎が公開初日前日に道路交通法違反などの疑いで逮捕という事態に。
冒頭、北村は「まずは本当に無事、映画が公開できたことと…正直、この映画をフラットに見てくれる人がどれだけいるのかという不安な気持ちがあったりとか、僕も今日ここに立つことが少し怖かったりとか、いろんな思いがあるのですが」と言葉を絞り出すようにして初日を迎えた思いを語りつつ「映画に登場するキャスト全員に支えられ、アゲ太郎役を走り切ることができました。このステージにいる人、今日来れなかった人、この映画を作り上げた全員に支えられて立てている」とキャストスタッフ全員に感謝を述べた。
大倉忠義「耳の中を見られるのって恥ずかしい」
公開中の映画『窮鼠はチーズの夢を見る』大ヒット記念舞台挨拶が30日、都内にて行われ、主演の大倉忠義と行定勲監督が登壇。大倉は「自分で言うのもなんですが代表作品になればいいなと思っています」と、大ヒットを喜んだ。
大倉が演じる主人公が、成田凌が演じる大学の後輩に思いを寄せられ、戸惑いながらも心を開いていく姿を描く。
行定監督は大倉のキャスティングについて「誰をイメージして書いたかと聞かれると、いつもならショーン・ペンとかトニー・レオンとか外国人俳優の名前が出てくるんですけど、今回は大倉忠義が出てきた。声の色気とか、常にちょっと謎めいていて、説明的じゃない感じがいいな、と。聞いてみますけどたぶんダメでしょうけどとスタッフに言われたけど、前向きな返事が返ってきた。大倉に聞いたら、だって断る理由がないじゃないですか、って」と、快諾した大倉をたたえた。
謎めいていると言われた大倉も「本当の僕を誰も知らないというのがうれしくてたまらない。一生かけて見つけてほしいですね」と謎めいた笑み。
井ノ原快彦、息子役ジャニーズ後輩から「パパ」と慕われ「彼のおかげで毎日がワクワク」
映画『461個のおべんとう』親子試写会が28日、都内にて行われ、父子役を演じた井ノ原快彦と道枝駿佑、原作者・渡辺俊美と、その息子・渡辺登生が登壇した。
音楽ユニットTOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美が息子との実話を綴った「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」を兼重淳監督が映画化。息子のために3年間毎日欠かすことなくお弁当を作り続けるという約束をした人気ミュージシャンの父と、3年間休まずに高校に通うという約束をした息子の、心温まる物語。
登壇した井ノ原と道枝は本物の親子のようにフランクな雰囲気。井ノ原は「前回の舞台挨拶で(ジャニーズの後輩の道枝が)タメ口だったので会場がざわついたんですが、“タメ口協定”を結んでおりまして」と説明。道枝も普段から井ノ原を「パパ」と呼んでいるといい、2人は本作で父子の役作りを通して、すっかり絆を深めたようす。
カラオケボックスが待機部屋だったという撮影の日、同級生役の共演者たちがカラオケに興じる姿をうらやましそうに見ていた道枝に「行ってきたら、と井ノ原さんが声をかけてくれて、一緒にカラオケを楽しむことができました」と、まさに父と子のようなエピソードも飛び出した。
今年はTIFFと同時期開催で東京を盛り上げる!『第21回 東京フィルメックス』【秋の映画祭特集2020】
東京の映画祭はコロナを越えてニューノーマルへ進化!
新型コロナウイルスの多大な影響を受けた今年の映画界。今なお世界的に猛威を振るっている状況のなか、国内外の人々が集う国際映画祭の多くが中止や延期、縮小しての開催を余儀なくされている。そんな中でも東京の代表的映画祭が続々とリアル開催を決定。感染対策を徹底した上で、オンラインを活用しながら新たな様式での開催に挑む、この秋の映画祭に注目!
※イベント開催期日などは変更の場合あり。新型コロナウイルス感染症対策については各公式サイトを確認
内田理央「生きるのが楽しみに」Netflixの来年配信アニメに大興奮
Netflixアニメラインナップ発表会が27日、都内にて行われ、アニメ・漫画好きで知られる女優の内田理央がスペシャルサポーターとして登壇。2021年に配信される新作ラインアップに目を輝かせた。
発表会の冒頭、Netflix アニメ チーフ・プロデューサー櫻井大樹氏が「ここ1年、全世界で1億世帯以上がNetflixでアニメを見ており、年々50%増えている。さらに100以上の国と地域で、大作映画やドラマと並んで、アニメ作品がトップ10入りすることが頻繁に起きている」と、アニメの世界的人気の高まりを紹介。2021年の新作配信への意気込みを語った。
続いて、スペシャルサポーターとして登壇した内田理央は、司会から「ガチオタですよね」と言われ「そうですね。アニメから少し離れていた時期もあったんですが、また戻ってきました」と笑顔を見せ、『バイオハザード:インフィニット ダークネス』や『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』など、発表された新作ラインアップに大興奮。『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』の紹介では「吸血鬼は“胸キュン”ポイントですよね。血を吸ってくれ~と、いつも思っています。男女どちらのヴァンパイアに吸われるのもアリです」とオタクトークを全開。
「日本のアニメが伝わって海外で新しいアニメが生まれるなんて、夢が広がります。いま全世界でアニメを見ている子供たちが大人になったとき、世界各国でもっとアニメが盛り上がりそう」と、世界的なアニメ人気を喜んだ内田。「いずれの作品もクオリティーがすごい。2021年、生きるのが楽しみです」と歓喜していた。
またこの日は、配信が予定されている『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』の原作者ヤマザキマリらも参加したトークセッションも行われた。
ゴジラやバキ、岸部露伴が新作アニメに! Netflixが2021年配信作品を発表
2021年に配信スタートするNetflixアニメ16作品のラインナップが27日に発表された。
世界最大級の動画配信サービスNetflixでは、アニメの世界的人気の高まりを受け、日本のみならず海外の優れたスタジオやクリエイターとアニメを制作。2021年以降では、Netflixオリジナルアニメシリーズ「バイオハザード:インフィニット ダークネス」をはじめ、独占配信となるTVアニメシリーズ「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」やアニメシリーズ「岸部露伴は動かない」、Netflixオリジナルアニメシリーズ「範馬刃牙」や「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」、「スプリガン」といった話題の新作を順次配信する。
発表されたラインアップは以下の通り。
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「バイオハザード:インフィニット ダークネス」
2021年、Netflixにて全世界独占配信
■TVアニメシリーズ「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」
2021年春、Netflixにて独占配信(日本先行)
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「エデン」
2021年5月、Netflixにて全世界独占配信
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン」
2021年、Netflixにて全世界独占配信
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「Yasuke -ヤスケ-」
2021年春、Netflixにて全世界独占配信
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「パシフィック・リム: 暗黒の大陸」
2021年春、Netflixにて全世界独占配信
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「トランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー」
近日配信
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「異界探偵トレセ」
2021年、Netflixにて全世界独占配信
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「B: The Beginning Succession」
2021年春、Netflixにて全世界独占配信
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「範馬刃牙」
2021年、Netflixにて全世界独占配信 /『バキ』最凶死刑囚編、大擂台賽編:全世界独占配信中
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」
Netflixにて制作決定
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「天空侵犯」
2021年2月、Netflixにて全世界独占配信
■Netflixオリジナルシリーズ「リラックマと遊園地」
制作決定
■アニメシリーズ「岸部露伴は動かない」
2021年春、Netflixにて全世界独占配信
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「極主夫道」
2021年春、Netflixにて全世界独占配信
■Netflixオリジナルアニメシリーズ「スプリガン」
2021年、Netflixにて全世界独占配信
コンペのない新形式で開催『第33回東京国際映画祭』【秋の映画祭特集2020】
コンペ部門の視点も残した新作ショーケース部門
毎年、東京の秋を映画の魅力で彩る東京国際映画祭(以下:TIFF)。第33回を迎える今年は、海外ゲストの来日が困難なことや感染対策を徹底するための制限など、新型コロナウイルスの影響を受けながらもさまざまな変更や工夫を行い、10月31日からの開催を決定した。映画祭では「映画を見る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という目標を掲げ、映画館でのフィジカルな上映を基本にしつつ、シンポジウムやトークなどにオンラインも活用していく。
その基本方針のもと、今年は例年のコンペ形式ではなく多彩な作品が集うショーケーススタイルに変更。昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、「アジアの未来」、「日本映画スプラッシュ」の3部門が1つの部門に統合した「TOKYOプレミア2020」となり、ワールド・プレミアやアジアン・プレミアの作品を中心に国内外の注目監督による32本を上映。合わせて、観客の投票で決定する観客賞を設ける。
小栗旬と星野源の“罪な声”を専門家が分析! 小栗は「愛」が、星野は「右脳」がない!?
映画『罪の声』公開直前イベントが22日、都内にて行われ、小栗旬、星野源、土井裕泰監督が登壇。その人の内面が分かるという“声診断”に挑戦し、会場を沸かせた。
日本中を震撼させた未解決事件をモチーフにした塩田武士によるベストセラーの映画化。
「自分から旬と呼んでくれとオファーしました」と言う小栗に、星野も「そうだね、旬」と、映画初共演ながらすっかり意気投合した2人。土井監督は「2人のおかげで大人の現場となった。かと思うと中2みたいなところもあったり。この間も、絶対に人に見せられない2人の“罪な写真”を見せてもらった」と苦笑。すると小栗が「とある相撲をとったんです」、星野も「その時の写真を撮ったもので、僕だけが持ってます」と“中2”の2人はニヤリ。
その後は、映画のタイトルにちなみ“声”をテーマにトークを展開。小栗が「罪な声ですよね、源ボイスは。気持ちを穏やかにさせる声」と言えば、星野も「旬もすごいハスキーボイスじゃないですか。テレビを通してだと気づかなかったけど、こうして聞いているとお腹のあたりが震えるというか響く感じがする、いい声ですよね」と互いにベタぼめ。
自分の声について、星野は「最近、ここ5年くらいでやっと好きになってきた。もともとは高く声を張れる人にあこがれていて自分のボソッとした声は好きじゃなかったんですけど、周りの方から言ってもらえるようになって好きになりました」と明かしたが、一方の小栗は「自分の声ですか、いい声だなって思いますね」と会場を笑わせた。

