友人夫婦7人が集った食事会の場で「食事中にかかってきた電話やメッセージをすべてオープンにする」というゲームの提案が。やましいことがあるのかと詰め寄る女性陣、渋々スマホを出す男性陣。7台のスマホが次々と明かす“秘密”に全員の信頼関係は…。
監督:パオロ・ジェノベーゼ 出演:ジュゼッペ・バッティストンル他/1時間36分/アンプラグド配給/3月18日より新宿シネマカリテ他にて公開 otonano-jijyou.com
友人夫婦7人が集った食事会の場で「食事中にかかってきた電話やメッセージをすべてオープンにする」というゲームの提案が。やましいことがあるのかと詰め寄る女性陣、渋々スマホを出す男性陣。7台のスマホが次々と明かす“秘密”に全員の信頼関係は…。
監督:パオロ・ジェノベーゼ 出演:ジュゼッペ・バッティストンル他/1時間36分/アンプラグド配給/3月18日より新宿シネマカリテ他にて公開 otonano-jijyou.com
大工のダニエルは心臓病のため医師から仕事を止められる。国の援助を受けようとするが制度が複雑で必要な援助を受けることができない。ある日シングルマザーの親子を助け、交流が生まれるのだが…。
監督:ケン・ローチ 出演:デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアース他/1時間40分/ロングライド配給/3月18日よりヒューマントラストシネマ有楽町他にて公開 http://danielblake.jp
動物たちが人間のように暮らす世界。取り壊し寸前の劇場の支配人バスターはかつての栄光を取り戻すため世界最高の歌のオーディションを企画。さまざまな事情を抱えた主要候補者5名が揃う。
監督:ガース・ジェニングス 声の出演:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン/吹き替え版:内村光良、MISIA、長澤まさみ他/1時間48分/東宝東和配給/3月17日(金)より全国公開 http://sing-movie.jp/
台湾出身の俳優、チャン・チェンが来日、14日、都内の映画館で、舞台あいさつに立った。自身のデビュー作で、伝説的な存在と称されるエドワード・ヤン監督による映画『?嶺街少年殺人事件』(1991年)が25年ぶりに上演されているため。
舞台あいさつには、公私ともに親交がある妻夫木聡もサプライズ登場。笑顔を交わし、握手、そしてハグ。「この人、本当にいい人なんです」と、妻夫木は目を細めた。
2人は、映画『黒衣の刺客』(ホウ・シャオシェン監督、2015年)で共演しているが、交流はそれ以前からスタート。
「初めてお会いしたのは、行定組の『春の雪』の現場にチャンさんが見学にいらした時だと思います。その時からフレンドリーで、当時は(チャンは)日本語が話せなかったんですけど、日本がお好きみたいで勉強されて。僕はそれに甘えていつも日本語で話しています。(日本に)来る時には連絡いただいて、ご飯したりしています。つい何か月か前もご飯したばかりで……(今日の再会は)実はそんなに久しぶりでもない(笑)。ちゃんと共演できていないのがが残念。次は映画の現場で会いたいです」
この日チャンは、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞のお祝いにと、妻夫木にプレゼントを持参してサプライズ返し。「えっ!」と驚きながらも満面の笑みを浮かべた妻夫木。無造作に渡された布のようなものを広げていくと「これは…………どういうことだ?」。プレゼントは、映画『ジョーズ』のジョーズがプリントされたトランクスタイプの水着。妻夫木は「これは、『ウォーターボーイズ』をまたやれってことなのか?」と爆笑した。チャンは「ラッキーパンツを持っているということを読んだので下着にしようと思ったのですが、持って来られなかったので水着です。新婚旅行の時にでも使ってください」と、にんまり。妻夫木は「ではその時に、これを履いて勝負します」と大喜びだった。
妻夫木はもちろん映画も「独特な力を持っている」と猛プッシュ。
「約4時間ぐらいの長い映画なんですけど、時間の長さを感じさせることがない、映画が持つ力に圧倒されました。光と闇というものが特徴的で、チャン・チェンが持っている懐中電灯の小さなあかりが命の灯みたいにパッと消えてしまうんじゃないかって思春期独特の危さみたいなものを感じさせてくれたり、闇から浮かび上がる人の顔だとか、脳裏に焼き付く独特な力を持った映画だと思います」
また「いろいろな視点を持っていて、客観的に見せてくれる映画。いろんな顔を持った映画ってなかなかないんじゃないかな。素晴らしい作品だと思います」と話した。
映画は公開中。
台湾出身の俳優、チャン・チェンが来日、14日、都内の映画館で、舞台あいさつに立った。自身のデビュー作で、伝説的な存在と称されるエドワード・ヤン監督による映画『牯嶺街少年殺人事件』(1991年)が25年ぶりに上演されているためで、チャンと同作のプロデューサーのユー・ウェイエン氏が登壇。本作および、エドワード・ヤン監督への思いを語った。
今やアジアを代表する俳優となったチャン。すべてのきっかけはこの映画に出演したことだ。「この作品は僕の人生にとって特殊な作品。これがなかったら、この仕事にも付かなかった。初めて日本に来た時もこの作品の縁でした」。ヤン監督については「伝記的というか、特殊な存在の人です」と話した。
自身が鮮烈なデビューを飾った本作には、実父と実兄が、それぞれ父と兄の役で出演している。「そして、母親も小さな役ですけど顔を出しているんです」とチャン。当時の撮影について、「演技が何か知らなかった時期ですし、実の家族と仕事をすることに困惑したのを覚えています。でも今となっては共に素晴らしい経験だったと思います。家族で一つの作品のなかに自分たちの姿を残せたのは得難い体験だった」と話した。
ユー氏は「作品の軸となるのはシンプルというか、痴話喧嘩、恋愛のもつれが原因になった殺人事件ですが、(ヤン監督は)それを通じて時代の雰囲気や変化を表したかったのだと思う」と、涙ぐんだ。
映画は、1961年に台北で起きた14歳の少年によるガールフレンド殺人事件に想を得ている。1960年代の台北を舞台に、思春期、青春期の若本のたちのきらめきや脆さ、中国大陸から移住してきた外省人としての不安感、困難の後ろに見える社会を普遍的な視点で描かれている。
いつも眠くて居眠りばかりしてしまう女子高生のココネ。2020年、東京オリンピックを3日後に控えた日、突然、父親が警察に逮捕され東京に連行されてしまう。次々に浮かび上がる謎を解く鍵は、いつも見る夢にあるとココネは気づき…。
監督:神山健治 声の出演:高畑充希、満島真之介他/1時間50分/ワーナー・ブラザース映画 配給/3月18日より全国公開 www.hirunehime.jp
幼いころに実の家族を失い孤独を抱えながら、17歳でプロ棋士として将棋の世界に生きる少年の挑戦と成長を、前後二部作で描く感動のエンターテインメント大作。「第4回マンガ大賞2011」「第18回手塚治虫文化賞・マンガ大賞」ほか、あらゆる漫画賞を総ナメにし、現在も連載中の羽海野チカの超人気コミックを、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が、人気・実力ともに若手No.1俳優との呼び声が高い神木隆之介を主演に迎えて実写映画化。
昨年は声の主演を務めた『君の名は。』が国内のみならず海外でも評判を呼び、同世代の演技派俳優の中でも、さらなる飛躍を遂げた神木。本作では、将棋で勝つことが生きる道と思い定めた天才棋士としての強さと、孤独に翻弄される17歳の少年の繊細さを見事に演じ切り、役者としての真髄を見せつける。神木演じる桐山零を取り巻く人々には、有村架純、倉科カナ、染谷将太ら同世代の人気俳優、佐々木蔵之介、加瀬亮、前田吟、伊藤英明、豊川悦司ら多彩な顔ぶれの実力派俳優が集結。前後編によって、壮絶なプロ棋士たちの世界を舞台に、一人一人の人物が丁寧に描かれ、親と子、兄弟姉妹、師匠と弟子、盟友とライバル…いくつもの絆が深い物語を紡ぐ極上のヒューマンドラマになっている。
1960年代初頭の台北。建国高校昼間部の受験に失敗し夜間部に通う小四(シャオスー)は不良グループのメンバーといつもつるんでいた。 ある日、小四は小明(シャオミン)という少女と保健室で知り合う。
監督:エドワード・ヤン 出演:チャン・チェン、リサ・ヤン他/3時間56分/ビターズ・エンド配給/角川シネマ有楽町にて公開中 3月18日より新宿武蔵野館他にて公開 http://www.bitters.co.jp/abrightersummerday/
昨年、ゴジラ襲来に沸いた日本に今度はハリウッドからあの巨大生物が降臨! 3月25日より公開の映画『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督は「僕は本当に日本のサブカルチャーに大きな影響を受けて育ってきたんですよ」と語る。「子供のころから日本のアニメやゲームにどっぷり浸かってきましたからね。宮本茂、小島秀夫、宮崎駿など、彼らが作り出した映像言語とでもいうか、センスが骨身に沁み込んでいるんです。この作品にも『新世紀エヴァンゲリオン』やゲームの『ワンダと巨像』、宮崎作品などからインスパイアされたシーンがいくつもあります。コングをはじめとする巨大生物たちも、単なる怪獣というより宮崎作品に登場する獣のような精神性を持った存在として描きましたし、コングの動き方もゴリラというよりエヴァをイメージしています。冒頭でMIYAVIが演じる日本兵・イカリの刀も『もののけ姫』にオマージュを捧げたデザインになってます」。
日本人が親和性を感じる世界観を、最新技術を駆使した迫力の映像、ハリウッドの豪華俳優陣で堪能できるのだ。
巨匠テレンス・マリック監督最新作『ボヤージュ・オブ・タイム』の日本語版の語りをオファーされた中谷。「ケイト・ブランシェットさんの語りが完璧だったので必要ないのでは、と思いました(笑)。でも、こんなに心地よい作品に巡り合えたことがありがたくて、お受けしたんです。先日プロデューサーのタシオリス氏から“字幕に意識を払うことなく、本作の美しいメッセージをダイレクトに感じてもらうため各国で母国語の語りが必要なのです”との話を伺い、ようやく腑に落ちました」。
自然科学から見た宇宙誕生からの年代記を、かつてない映像美で綴る。「ビッグバンのシーンは精巧なCGかと思いきや実は本当の火を使っているんです。12人もの科学者がこの作品に関わり科学的な整合性、検証をなさったうえで作られているそうです。我々の日常生活ではおよそうかがい知ることのない自然の厳しさや弱肉強食の世界を見せる一方で人間の愚かな営みも見つめる。表面的な美しさではなく、美しいものも醜いものも、生も死も善も悪も、始まりも終わりも、すべてこの作品にはありました」。
マリック監督の作家性にも引かれる、と中谷。「美意識の高さといいますか、その映像の美しさたるや。光の操り方が極上で魔術師のようですし、それが不自然でなく、心に寄り添うものなんですね。暴力的でも説教臭くもなく、すべてを俯瞰して見つめているような、観客を強引に導くのではなくそっと背中を押してくれるような、そんな懐の深さを感じます」。人間たちを宇宙の目線にいざなうような作品。「東洋思想や哲学に近いものを感じますね。この作品の本当の良いところは人を絶望させないところ。もし地球が爆発したらものの2秒ですべて無に帰すそうです。苦しむことなく消えると思うと少しほっとしますね(笑)」
世界40カ国以上でセンセーションを巻き起こしたM・L・ステッドマンのベストセラーを映画化した『光をくれた人』が全国公開される。孤島で幸福に暮らしていた灯台守の夫婦トムとイザベル。ある日島へ見知らぬ男の死体と女の子の赤ん坊が乗ったボートが流れ着く。過ちと知りつつ赤ん坊を娘として育てた2人だが、4年後偶然にも娘の母親と出会ってしまう…。トムとイザベルを演じたマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデルは、同作品の撮影中に恋に落ち、演技を超えた演技が話題に。今年度最高の愛の物語。公開を記念し、同作のムビチケカードを読者3組6名にプレゼント(係名:「光をくれた人」)。
『光をくれた人』5月、TOHOシネマズ シャンテ他全国公開【配給】ファントム・フィルム