アメリカンフットボールの試合中、日大の宮川泰介選手の悪質なタックルで関西学院大のQBの選手が怪我を負った問題は、5月22日の宮川選手の謝罪会見を皮切りに、日大の内田正人監督と井上奨コーチ(肩書は当時。ともに辞任)、日大の大塚学長と会見が立て続けに行われ、さまざまなことが明らかになってきた。本紙ではラグビー元日本代表で明治大学ラグビー部の監督も務めた吉田義人氏に話を聞いた。
スポーツカテゴリーの記事一覧
西野ジャパンの23人発表。井手口、浅野、三竿が落選【サッカーW杯メンバー発表】
コロンビア戦にいかにベストコンディションに持っていけるかが選考の分かれ目
日本サッカー協会が5月31日、都内で会見を開き、「2018ワールドカップ(W杯)ロシア」(6月14日〜7月15日)の日本代表メンバー23人を発表した。
会見には日本サッカー協会の田嶋幸三会長、関塚隆技術委員長、そして西野朗監督が登壇した。
西野監督は発表前の挨拶で「非常に難しく厳しい、代表ならではの選考に自分が携われることに関して本当にうれしく思っていますし、自信を持って23名のリストをあげたい」などと話した。また前日のガーナ戦については「結果が出なかったということを悔しくは思っているが、必ずW杯につながるゲームを選手たちはできたという感触を持って次のステップに進めて、事前のヨーロッパのキャンプで良い準備をしてくれると確信している」と振り返った。
そして23人のメンバーの発表となるのだが、ガーナ戦のメンバー発表時に「GK以外、FWとかMFといったポジションの表記はやめたい」と話した通り、GKの3人以外は「フィールドプレーヤー」として発表された(メンバーは下記)。
西野監督は今回の選考について「総合的に考えたなかで、来月の19日(グループリーグ初戦のコロンビア戦)にベストパフォーマンスを出してくれる選手をいろいろな可能性を考えたなかで選ばせてもらった」と話した。
前日のガーナ戦のメンバーから井手口、浅野、三竿が落選。井手口は出場したにも関わらずの落選にメディアから質問が飛ぶと、西野監督は「彼らの現状がそういう環境でなかった」と所属クラブでの出場機会が少なく、コンディションがベストではなかったことを示唆。それでもその状況を「確認したい」と期待をかけての招集だったが、19日までにトップパフォーマンスに上げていくのは難しいとの判断でリストから外したもよう。
日本MMA審判機構が発足。会長に豊永稔氏が就任
審判員の養成・認定などを目指し講習・研修など実施へ
現役審判員有志が主体となり、審判員の養成・認定などを主要事業とする「一般社団法人 日本MMA審判機構(JMOC)」が設立され、その会見が5月30日、都内で開催された。
この日は全役員と事業内容が説明された。
会長はプロ修斗をはじめ国内の主要MMA団体の審判を務める豊永稔氏が務める。また日本ブラジリアン柔術連盟理事で審判部長も務める植松直哉氏と清和大学法学部准教授の松宮智生氏が副会長に就任。高本裕和、中川知己、福田正人、横山忠志の4氏が理事に名を連ねた。
会見の冒頭、豊永氏は「昨年、団体やプロモーションの垣根を越えて審判員有志が集まって、これからのMMAを健全で安全なものにしていこうということで組織された。今まではそれぞれの団体で審判員を育てていたが、これからはプロモーションに関係なく、それぞれの団体に関わっている審判員たちみんなで情報を共有し合いながら技能を高めていったり研修をしたりして、見聞を広めていこうということでJMOCは設立された」と設立の経緯を説明した。
「我々の先輩や我々がもっと以前にやっておくべきだったことがたくさんある」(松宮氏)という考えから、当面は「審判員の技能向上のための講習・研修等の実施」といった手の付けられるところから地道に活動していく。審判員の養成にあたっては「講習・研修プログラムの体系化」を目指し、教材の開発や講習・研修の制度化などを検討しているという。
またライセンスの発行なども、早ければこの秋にも実現したいという。
豊永会長は「まだまだ小さな組織なので私たちだけの力では運営していくことができません。活動を援助してくださる賛助会員を募集したいと思います」と呼びかけた。賛助会員などの詳細はJMOCの公式サイト(https://www.mmaofficials.jp/)から。
サッカー日本代表がガーナに0-2。西野監督「いろいろなトライができた」
本田が先発。香川、岡崎、武藤が途中出場
サッカー日本代表がワールドカップ(W杯)前の国内最後の試合となる「キリンチャレンジカップ2018」(5月30日、神奈川・日産スタジアム)でガーナ代表と戦い、0-2で敗れた。
この日、西野監督はハリルホジッチ前監督時代の4-3-3から3-4-3にシステムを変更。最終ラインに長谷部を下げて、左から槙野、長谷部、吉田という布陣。ボランチには山口に川崎の大島を抜擢。MFの高い位置に左に長友、右に原口。前線は大迫をワントップに宇佐美を左、本田を右に配置した。
日本は序盤、前半4分に左サイドをドリブルで駆け上がった宇佐美から中央の大迫にクロスが入ったものの、シュートはGKの正面に。早々にいい形を作ったが、前半7分にペナルティーエリア付近、ほぼ正面で槙野がボアテングを倒してしまいFKを与えてしまう(前半8分)。これをパーティーが壁のすき間を突きゴールを決め、先制する。
日本は大胆なサイドチェンジからサイドを突破し、クロスを上げる場面も見られたが、ゴール前の人数が足りず、戻りの早いガーナのDF陣にことごとくクリアされてしまう。
そしてパスを回して崩しを狙うが、横パスをカットされてピンチを招くなど攻撃陣がなかなかかみ合わない。
そんな中、日本は33分、正面のやや遠めの位置でフリーキックを得る。キッカーは本田。直接ゴールを狙うがGKが好セーブ。続くコーナーキックでは流れたボールが本田の足元に。左足でシュートを放つがGKが今度は足でクリア。少ないチャンスを得点につなげることができない。
1点を追う日本は後半開始から原口、宇佐美、大迫を下げ、酒井高、香川、武藤を投入。
ファーストタッチで武藤は右サイドからの山口のクロスを頭で合わせるがわずかに枠を外してしまう。
後半3分、日本は右サイドの酒井高からのクロスがゴール前の香川に。ダイレクトで合わせるもシュートはGKの正面。その直後にも酒井高からのパスが中央の香川に通るが、ここはゴールの上に外してしまう。立て続けにいい形を作った日本だったが、このゴールキックからガーナが逆襲。川嶋がペナルティーエリア内でボアテングを倒してしまい、PKを与えてしまう。これをボアテングが決め、日本は0-2と突き放された。
その直後にはDFで回していたパスをカットされシュートにまで持ち込まれるなど散漫なプレーが出てしまう。
日本はその後、後半13分に本田と山口を下げ、岡崎と柴崎を投入。
柴崎はすぐにミドルシュートを放つが、これは左に外れてしまう。
日本は後半30分に長谷部を下げ井手口を投入。このタイミングで4バックに変更した。
後半36分にはまたもパスミスからボールを奪われ、ファウルで止め、ペナルティーエリア正面でFKを与えてしまう。
日本は最後までガーナの早くて強い寄せに手こずり決定的なチャンスを作ることができなかった。
RENAがMMAで復帰戦。MIOは敗れたイム・ソヒへの雪辱誓う【7.6 SB】
MIOが初開催の48kg世界トーナメントで主役宣言
シュートボクシング(SB)の「Girls S- cup 48kg世界トーナメント2018」(7月6日、東京・東京ドームシティホール)の会見が5月29日、都内で行われた。
女子格闘技の祭典として2009年に始まって以来10回目となる今年は48kgの世界トーナメントが行われる。
トーナメントにはSB女子ミニマム級王者のMIOをはじめ8人の選手が参加。この日は6人の選手が発表された。
トーナメントの中心となることが予想されるMIOだが、4月の後楽園大会でMIOの連勝を20でストップした韓国ROAD FCのイム・ソヒも参戦と強敵が揃った。
MIOはトーナメントについて「48kgの世界トーナメントは初めての開催。不安もあるんですが、それ以上にワクワクしています。誰が優勝してもおかしくないトーナメントですが、その中でしっかり優勝したい。主役になれるように頑張る。負けたイム・ソヒ選手と戦いたい」などと話した。
浅倉カンナvs RENA正式決定。RENAは7月にMMA2連戦【7・29 RIZIN】
浅倉カンナ「RENAさんにはタップしてもらおうと思う」
RIZIN FIGHTING FEDERATIONが5月29日、都内で「RIZIN.11」(7月29日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の対戦カード発表会見を行った。
昨年、大晦日に行われた「RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)トーナメント」の決勝で対戦した浅倉カンナとRENAの再戦が実現する。
この2人の対戦は5月のRIZIN福岡大会で勝利後の浅倉にRENAがダイレクトリマッチをアピール。浅倉はRENAが大晦日後に総合格闘技(MMA)の試合を行っていないことからやんわりと拒否するという経緯があった。
この日はシュートボクシング(SB)の「Girls S- cup 48kg世界トーナメント2018」(7月6日、東京・東京ドームシティホール)との合同会見だったのだが、RENAは同大会のセミファイナルでMMAの試合を行うことが合わせて発表された。これによりRENAは7月にMMAの試合を2試合行うことになる。
RENAは「いろいろな声があるとは思うが、やはり熱は冷めては意味がないと思う。リング上であんな大失恋をしたことはないんですが、受けていただいたカンナ選手には感謝しています。前回、年末のトーナメントの決勝ではリング上で切り替えがなかなかできなくて、私の中で“カンナ選手”ではなくて“カンナちゃん”だった。今考えるとそこが全然ダメだったと思う。5月にリングに上がった時から倒すべき相手として気持ちは切り替えているので、7月は2連戦で大変なことになるとは思うが、しっかり勝って、中心の座を取り戻したい」と宣戦布告。
浅倉は「RIZINで女子格闘技を盛り上げてきたのはRENAさん。トーナメントが開催できたのもRENAさんの活躍のお陰だと思う。1回勝ったからといって自分がRENAさんを越えたとは思っていない。でもMMAファイターとして、チャンピオンとして、次の試合はもっと実力を見せて、RENAさんにはタップしてもらおうと思っています。RENAさんは7月に2戦で大変だとは思うが、お互いにベストコンディションで面白い試合ができれば」と話した。
スポーツフォトグラファーという仕事【AFLO SPORT Presents PHOTOIMPACT-プロの瞬撮-】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
髙田延彦が日大の内田前監督らを「全然分かってない」とバッサリ
宮川選手のたった一人の会見を高く評価
RIZINの髙田延彦統括本部長が混迷を極めるアメリカンフットボールの悪質タックル問題で5月28日、日大の内田前監督ら大学側の関係者に強烈なダメ出しをした。
これは髙田氏出演の番組『髙田横粂の世相談義』でコメントしたもの。同番組は、元総合格闘家の体育会系・髙田延彦氏と、東京大学法学部出身の文化系コメンテーター・横粂勝仁氏が「今現在、髙田延彦が気になっている時事ネタ」を徹底討論する生ワイドショー番組。
悪質タックル問題は前週の放送でも取り上げ、24日の日大側の再回答を見てからまた議論しようと継続案件となっていた。
髙田氏は22日に行われた加害者である宮川泰介選手の会見について「勇気を出して顔も出し、大学の誰もが助けてくれなかった中で一人であの場に出てきた。真摯な態度で誰を責めることもなく、“やった自分が悪かった。気づかなかった自分が悪かった”ということを淡々と話した。すごくストレートに入って来たし、あれを聞いた我々はマスコミも含めて、理屈じゃなく、“ああ、彼は絶対にウソはついていないな”と思ったと思う。あの会見を勇気を持ってやったことで、辛い思いをしたとは思うが、ここから新たな人生のスタートを切ることができたと思う。この一人でやった会見は彼の今後の人生においてすごくプラスの影響を与えると思う」などと高く評価した。
プロバスケ選手とミニゲーム体験【6・16仙台】
三井アウトレットパーク 仙台港で「JBPAオールバスケ チャリティフェスト 2018」開催
日本バスケットボール選手会(JBPA)は6月16日、宮城県・仙台市の三井アウトレットパーク 仙台港で「JBPAオールバスケ チャリティフェスト 2018」を開催する。
このイベントはもっとバスケットボールを身近に感じてもらおうという目的でさまざまなプログラムを用意。来場者がプロバスケットボール選手と一緒にドリブルやフリースロー、さらにミニゲームなどを体験。最後にはサイン入りグッズが当たる抽選会&トークショーなども予定されている。
今回はJBPAの選手たちばかりでなく、女子バスケ選手、車椅子バスケ選手、3人制バスケ選手も参加。「オールバスケ」をテーマとしたものとなっている。
イベントに関連して、16日に閖上地区内の小中一貫校で中学生を対象としたバスケットボールの普及と被災地支援を目的としたチャリティークリニックを開催。同日には当該校の敷地内及び2020年に完成予定の閖上地区リバーサイド公園エリアに設置するベンチに選手と参加者でペインティング作業をして、寄贈する活動を行う予定となっている。
そして翌17日にはゼビオアリーナ仙台で行われる韓国代表との国際強化試合にクリニックに参加した子供たち200人を招待する。
8月「アジア大会ジャカルタ」のeスポーツ代表が決定
「Star Craft」はPSiArcがVaisravanaを圧倒
今年2月に日本のeスポーツ3団体が合併して発足した「日本eスポーツ連合(JeSU)」が5月27日、「第18回アジア競技大会 ジャカルタ・パレンバン eスポーツ 日本代表選考会」を東京・池袋のLFS池袋 esports Arenaで開催した。
これは今年8月18日からインドネシアで開幕される「第18回アジア競技大会 ジャカルタ・パレンバン」でデモンストレーション競技として行われることとなったeスポーツ競技に派遣する日本代表を選出するためのもの。
アジア競技大会では6タイトルのeスポーツ競技が予定されているのだが、今回は日本国内で販売・競技されている5タイトルの代表選手をJeSUから派遣する。
同会場では「StarCraft Ⅱ: Legacy of the Void」と「ウイニングイレブン 2018(PRO EVOLUTION SOCCER 2018)」の2競技の代表選手選考会が行われた。
「Star Craft」の代表選考会はPSiArc(サイアーク)選手とVaisravana(ヴァイシュラヴァナ)選手の間で行われた。5回戦で3勝したほうが優勝というルールの中、PSiArcが一気に3連勝で試合を決めた。
PSiArcは対戦後、「韓国という強豪がいて、また中国、台湾にも決して侮れない、手強いと思うライバルたちがたくさんいる。代表として気持ちの上でも負けないように、東アジア予選までそれほど多くの時間があるわけではないので、1分1秒を惜しんで練習に回して、結果を残せるように頑張りたい」と話した。
和島大海が壮絶KOで神保を返り討ち。Krush王座へ照準【5・26 KHAOS】
対抗戦は関西軍が3勝2敗で制す
K-1グループ第3のブランド「KHAOS.5」(5月26日、東京・新宿FACE)で行われた「KHAOS of WAR 関東vs関西5対5全面戦争」で関西軍が3勝2敗で勝利を収めた。
KHAOSは大会ごとに「出場選手が10代だけ」「優勝者が賞金総取りのトーナメント」といったさまざまなコンセプトのもと大会を開催。今回は昨秋に行われ、好評を博した「関東vs関西」の第2弾。
2勝2敗で迎えたメーンの大将戦で和島大海(関西)が神保克哉(関東)を2R2分32秒、KOで下した。
2人は2016年にKrushで対戦し、互いにダウンを奪い合う激戦を繰り広げた末、和島がKO勝ちを収めている。

