向井理「内容のない会話の中で感情が動いていく」主演舞台『美しく青く』開幕



 本作の見どころを、向井は「不毛な台詞ばっかりなんですけど(笑)、ひとつひとつの場面ではなく、内容のない会話の中でなにかしら感情が動いていく。そういう細かいところを舞台ならではの視点で観ていただければ」、田中は「(群像劇というのは)日常の積み重ねなので、それぞれ注目するところや感情移入する登場人物も違ってくる。自分に近い人に自分を重ねてみて、それぞれおもしろみが違うと思うので、皆さんの感想が楽しみです」と顔をほころばせた。

『美しく青く』というタイトルについて、赤堀は「描くことは極めて些末(さまつ)な描写なんですけど、空や海といった人知の及ばない、抗えないものと対比した中で人間の根源的なあり方が浮き彫りになってこないかな、と。(人間にとっての)希望でもあり、畏怖(いふ)の念というような思いでつけました」。