フィギュア経験者ライターが見た! アイスショー「氷艶 hyoen」がすごいわけ

平安時代を想像させる華麗な衣装で作品の世界観を表現 ⓒ氷艶2019
 それだけではない。今回、主演を務める髙橋は、セリフや生歌に初挑戦した。第二幕の重要な場面、光源氏が仲間と再起を誓って、船の上で高らかに歌い上げるシーンでは、髙橋が迫力の歌唱を披露。髙橋自身も「スケートを通じこのようなエンターテインメントにかかわるとは思ってもみませんでした。新しい挑戦にやりがいを感じます」と、手応えを語る。

 さらに、柚希礼音や平原綾香、西岡徳馬ら実力派俳優の演技や歌声は、作品に圧倒的な重厚感を与えた。和太鼓演奏、アクロバティックパフォーマンスの数々も見逃せない。まさに、スケーター、俳優陣、パフォーマーそれぞれの化学反応によって、現代版「源氏物語」が展開されていた。