フィギュア経験者ライターが見た! アイスショー「氷艶 hyoen」がすごいわけ

氷上で見事なスケーティングを披露した柚希礼音 ⓒ氷艶2019
アート×テクノロジーの映像演出

 氷上を鮮やかに彩るデジタルテクノロジーにも目を奪われた。第一回公演に引き続き、映像演出は「チームラボ」が担当。今作では前回からさらに進化し、人々の動きによって映像が変化するインタラクティブ プロジェクションに挑戦。真っ白な氷上が、緑豊かな森や、荒波揺れる大海に大変身し、迫力と臨場感あふれる世界観を創り上げていた。日本らしい四季折々の景色とともに展開される映像美は、最新テクノロジーが成せる技だった。

 アイスショーであり、音楽劇であり、アクロバティックパフォーマンスでもあった「氷艶 hyoen」。想像をはるかに超えた総合芸術は、国内外に新たな可能性を生み出すかもしれない。令和の時代にふさわしいニュージャンルとして、日本のエンターテインメント界に歴史を刻みそうだ。

(取材・文:丸山裕理)
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