T.T彩たまが琉球との激闘制し悲願の開幕戦勝利【8・30 Tリーグ】

琉球唯一の勝利を挙げた村松(撮影・上岸卓史)
村松が黃鎮廷にしのぎ勝つ

 第3マッチは彩たまの黃鎮廷と琉球の村松雄斗によるシングルス。

 村松は昨年はケガで1試合も出場できず、この日が晴れてのTリーグデビュー戦となる。

 第1ゲームは序盤、村松のカットが冴え黃を翻弄。しかし黃は4-8の劣勢から3ポイントを連取。強烈なスマッシュに村松のカットがネットとなる場面が続いたが、村松は修正。11-8で黄を振り切り第1ゲームを先取した。

 第2ゲームに入り、なおも村松のカットが冴えわたる。しかし黃も打ち返し、ラリーが続く。村松のカットも含んだ緩急のついたラリーに観客は声援も忘れ見入る場面も。しかし村松のレシーブがオーバーする場面が続き、このゲームは11-6で黃が取る。

 第3ゲームになると村松が緩急をつけた攻撃で黃を揺さぶるが、百戦錬磨の黃も速いレシーブで応戦。黃が10-9とリードしたところで彩たまがタイムアウト。しかし再開後、村松が2ポイントを連取し逆転。ゲームカウントを2-1とした。

 第3ゲームの逆転の勢いのまま、第4ゲームは村松が序盤4-1と引き離すが、黃もすぐに追いつく。9-7となったところで琉球がタイムアウト。しかし再開後に黃が3ポイントを連取し10-9と逆転し一気にゲームポイントを迎えると最後は強烈なスマッシュを決め11-9で取り、2-2のタイとした。

 第5ゲームは6-6からのスタート。最初のポイントから長いラリーが続く。村松のカットに根負けせず打ち勝った黃だったが、その後3ポイントを失い7-9となるが、ここから2ポイントを取り返し9-9。最後までもつれる展開に会場が沸く。

 ここからなおももつれ10-10とジュースとなるが村松は続けてスマッシュを決め12-10で黃を振り切った。

 村松が3-2で勝利。琉球が初勝利を挙げた。