宝仙学園高校ダンス部「光るダンスシューズ」パフォーマンスで圧倒 DCCチヨダ賞贈呈式で

 昨年11月に初のオンライン形式で開催された「第8回 全国高等学校ダンス部選手権」(DANCE CLUB CHAMPIONSHIP、以下DCC)。東京都の宝仙学園高等学校女子部ダンス部「ReguLu’s(レグルス)」がシューズ専門店「チヨダ」によるChiyoda(チヨダ)賞を受賞し、28日に同校で記念品の「光るダンスシューズ」贈呈式が行われた。



Chiyoda賞を受賞した宝仙学園高等学校女子部ダンス部「ReguLu’s」(撮影:辰根東醐)

 DCCは全国の高等学校ダンス部の頂点を決める創作ダンスイベントで、漢字二文字に込められたテーマの表現力、技術、構成、チームワーク、パッションを競う。昨年は全国から239チームがエントリーし、上位36チームが決勝に進出。2018年に“バブリーダンス”で一世を風靡した大阪府立登美ケ丘高等学校が、サザンオールスターズの『エロティカ・セブン』に合わせた「燃愛(めろめろめーろ)」で優勝した。宝仙学園高等学校女子部は3部構成でヒップホップ、クランプ、和の要素を散りばめたオリジナルダンス「進撃」でチヨダ賞を受賞。


 顧問の氷室薫先生は「昨年はコロナ禍で部活動が制限され、気持ちが落ち込むことや諦めかけたことも多くありました。そうした時にこそ『前に進むんだ』という強い意志を込め、報われなかったことが消化されたらいいなという思いでこの作品を作り上げ、部員全員が頑張ってくれました。私たちの気持ちや思いを皆さんに受け取っていただけたら光栄だと思いますし、生徒たちの前に進む力の強さを改めて感じることができました」と挨拶。


 続いて賞を選考したチヨダの安立邦広さんは「コロナ禍で世の中が不安な中、『進撃』というテーマで力強いパフォーマンスを見せていただきました。今日は皆さんがデザインした世界にひとつしかない『光るダンスシューズ』をお渡しします。後ほどこの靴を履いてパフォーマンスしていただけることを楽しみにしています」と感想を寄せ、主催者であるエイベックス・マネジメントの鎌田博さんは「今日ここに来るまで知らなかったのですが、指導されている氷室先生は10年ほど前に私どものダンススクールの特待生だったということです。ダンスを通してこういった人生のつながりがあり、若い頃に一生懸命やっていたことが今に生きて、皆さんに伝播されて伝統が継承されていくのをまざまざと感じてうれしい思いでいっぱいです」と思わぬ再会を打ち明けた。



1 2 3>>>