東京から世界を変える! 大学発ベンチャーを育てる「GTIE」がキックオフシンポジウム

 

 世界を変える大学発ベンチャーを育てるプラットフォーム『Greater Tokyo Innovation Ecosystem (GTIE)』が6日、港区のケンブリッジ・イノベーション・センター東京でキックオフシンポジウムを開催、本格的なスタートを宣言するとともに飛躍を誓った。

 シンポジウムには、同プラットフォームに参画するステークホルダーと起業家が集結。株式会社シナモンの平野未来代表取締役CEOの基調講演に続き、今後の活動についてのパネルディスカッション、また大学や企業、団体などがそれぞれの取り組みをプレゼンテーションして共有した。

 GTIEの具体的な活動としては、起業する人材の育成、スタートアップを作ろうという研究者に資金提供したり、研究者向け、学生などを対象にしたさまざまな教育、企業との連携や海外進出の支援、学生を中心としたコミュニティーの形成などを進めていくという。

 イベントの冒頭では小池百合子都知事がオンラインであいさつ。「チャンスを作り出すのは人」だとし、「GTIEの人材育成プログラムは将来の日本の発展に結びついていきます。さらに研究開発型のスタートアップの支援システムは私たちの社会が抱える課題の克服に向けた大きな力となることでありましょう。取り組みをどんどん進めて、国内外の人や企業をひきつけてまいりましょう」と期待を寄せた。

 

 GTIEは、東京大学、東京工業大学、早稲田大学の3大学が主幹機関、東京都などが幹事自治体となり、13の大学と民間のスタートアップ支援機関で構成される共同機関、50を超える大学や自治体、企業などが協力機関として参画。都の「スタートアップ・エコシステム東京コンソーシアム」に参画している大学と地方公共団体、大学発イノベーションの取り組みを支援する民間機関が集まって進める。2021年10月に政府の「スタートアップ・エコシステム形成支援事業」に採択された。

「スタートアップ・エコシステム東京コンソーシアム」は、国際競争力の強化、スタートアップの創出や成長、Greater Tokyoの経済の持続的な発展を実現し、エコシステムによるイノベーションを社会に実装し、地域に還元する活動を行うことを目的としている。

 シンポジウムはGTIEが主催。早稲田大学の教授で、早稲田大学グローバル科学知融合研究所プロジェクト研究所所長の朝日透氏が総合司会を務めた。

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