橋下徹、泉房穂前明石市長の “情けない” 発言に激怒「極めて立憲民主的」「物の言い方がある」

 前明石市長の泉房穂氏の著書『政治はケンカだ! 明石市長の12年』(講談社)出版記念トークライブ「新党旗揚げか!? 7・15 シナリオなき生激論!」が15日、都内で行われ、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が登場した。司会はジャーナリストの鮫島浩氏。

左から『政治はケンカだ!』出版記念トークライブに登場した鮫島浩氏、橋下徹氏、泉房穂氏

 実は司法修習生時代の同期という2人だが、橋下氏が前大阪市長の松井一郎氏と共同で設立したコンサルティング会社「松井橋下アソシエイツ」(その後中止)に対し、泉氏が自身のツイッターで「これは “事実上の口利き”」「情けない気持ちになった」などと批判。この日は控え室を別フロアに変更、事前の打ち合わせなしのガチンコバトルとなった。

 橋下氏は泉氏に「 “情けない” という言葉が極めて立憲民主的。きちんと政策論をやるんだったら応じますけど、“情けない” とか人間性を否定するようなことはやめたほうがいいですよ」とブチ切れ「辻元清美さんが朝日新聞のインタビューで〈安倍さんと岸田さんには世襲政治家という共通点がある。世襲というゲタを履かされて国会議員になっているから勉強不足だし、生活実感がない〉と言っていたがとんでもない。泉さんも政策でいろいろ言うのはいいけど、僕が職員の立場だったらあんな罵倒している政治家のほうがよっぽど情けないと思います」とバッサリ。

 政界復帰の可能性についても「ないですね。いろいろ言われるのがうっとうしいもん。泉さんにだって民間人だから反論しているけど、政治家だったら我慢しなきゃいけないからね」と否定した。

 泉氏が橋下氏の政治手腕を「突破力がすごい。日本維新の会の立ち上げにはすごく勢いがありましたし、多くの方が国そのものを変える可能性を感じた時代があった。新たな展開を期待している一定の方はいると思いますよ」と評価すると、橋下氏は「僕は2008年当時の大阪の状況だったから求められたんです。今はそういう時代じゃなくて、大阪で問題のあったところはある程度目鼻がついたので、吉村(洋文大阪府知事)さん的な包摂しながら前に向いて進んでいく政治家が求められているんじゃないですか」と言及。

 そのうえで「政治家というのは時代が求めるものだと思います。自分がやりたい、やりたいと言ってやるもんじゃない。国会議員の間違っているところは、時代が求めていないのにやりたい、やりたいという国会議員が多いじゃないですか」と持論を述べた。

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