巨人の山口オーナーが母校・早稲田大学で「未来のプロスポーツを考える」をテーマにトークセッション。ローカルからグローバル化へ。エクスパンションの効果と問題点も

テーマは「未来のプロスポーツを考える」(撮影・三田春樹)

 プロ野球の読売巨人軍の山口寿一オーナーが10月18日、母校の早稲田大学で行われた「稲門祭」で17日に終了したクライマックスシリーズや現在議論が進められているエクスパンション(球団拡張)について語る場面があった。

 山口氏は1979年に早稲田大学政治経済学部を卒業し、読売新聞社に入社。現在は読売新聞グループ本社代表取締役社長・主筆代理、読売巨人軍取締役オーナーを務めている。

 山口氏は大隈講堂で「未来のプロスポーツを考える」というテーマでトークセッションを行った。

 まずは「私は早稲田の高等学院から学部を通算すると7年いたんですが、高校・大学を通じて振り返っても、特段、特徴のない学生だった。極めて平凡な学生だったと思います(笑)。大学の時は授業は出たり出なかったり。高校の時はさすがに出ていました。大学の時は麻雀もやったりとか。そういう事も含めて極めて平凡な学生でした」と学生時代を振り返った。また高校時代は硬式テニス部に在籍していたのだが、団体戦ではインターハイの常連だったのに自身の時代でそれが途切れてしまったという痛恨の思い出を明かした。ちなみに山口氏が最後のシングル戦で敗れての敗退だったという。

 そしてプロスポーツを取り巻く環境については「グローバル化と多メディア化が環境を大きく変えました。メディアにとっては特に人気のあるプロスポーツはキラーコンテンツ。日本テレビが開局したのは昭和20年代の後半ですけれども、開局直後の日本テレビはプロ野球の中継に非常に力を入れた。それはやはりスポーツがメディアにとってはキラーコンテンツだったからだと思うんです。ところがインターネットが現れて、メディアが多メディア化しました。そしてメディア間の競争が激しくなり今日に至っているんですけど、一方で多くの人の関心を集める人気のあるプロスポーツの数というのはそんなに増えているわけではありません。そうするとキラーコンテンツである人気のあるプロスポーツを多メディア化したメディアが奪い合うという状態になっていて、そうすると配信権・放映権といったものも価値が上がっていく。それが最近起きている出来事。加えてグローバル化がありますので、国境を越えたスポーツの展開というものが非常に多く行われるようになりました。ドジャーススタジアムには大谷翔平選手を見たくて、日本からもたくさんのお客さんが行きます。本来、プロスポーツは地元のファンを集めるというローカルビジネスモデルが中心だったんだけど、今は海外からもたくさん呼ぶというグローバルなビジネスモデルに進化しつつある。これだけプロスポーツを巡る環境は大きく変わったということだと思います。欧米のスポーツは特にグローバル化を目指している。日本のプロスポーツはその波に若干乗り遅れているので、それをこれからやっていかないといけない。逆に言うと伸びしろがあるのかなと考えている」と解説。

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