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役所広司や剛力彩芽の主演ショートフィルムがハリウッドで上映決定

2023.12.18 Vol.web original

 

 役所広司主演、永山瑛太監督によるショートフィルム作品など、日本のショートフィルムを紹介する映画祭「UNLOCK CINEMA Short Films,Infinite Possibilities」が2024年1月にロサンゼルスにて開催されることが決定した。

 今年25周年を迎えた国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」と、5周年を迎えた外務省の対外発信拠点ジャパン・ハウス ロサンゼルスによる企画。

 当日は「SSFF & ASIA 2023」のグランプリ=ジョージ・ルーカスアワード受賞作品『希望のかけ橋』(監督・吉田和泉)や、役所広司主演、永山瑛太が監督を務めた『ありがとう』のほか、アカデミー賞受賞監督・濱口竜介による『天国はまだ遠い』、2018年にアカデミー賞短編部門にノミネートした『ネガティブ・スペース』(監督・桑畑かほる/マックス・ポーター)、剛力彩芽主演『MASKAHOLIC』(監督・洞内広樹)など、今注目したい日本のショートフィルム作品を一挙上映。

 さらには特別作品として、ヴィム・ヴェンダース監督が日本で撮影した、ダンサー田中泯をとらえた最新ショートフィルム『Some Body Comes into the Light』も上映するほか、SSFF & ASIA代表の別所哲也と、今年のカンヌ映画祭で脚光を浴び、米アカデミー賞国際長編映画部門日本代表に選出された、役所広司主演、ヴィム・ヴェンダース監督作品『PERFECT DAYS』の共同脚本・プロデュースを務めた高崎卓馬氏らよるトークイベントも実施予定。日本のショートフィルムを通して、ハリウッドに日本映画の魅力を伝える貴重な機会となりそうだ。

 現地時間の2024年1月11日に米国ロサンゼルス・TLCチャイニーズシアターにて開催。

SSFF & ASIA 2023グランプリ=ジョージ・ルーカスアワード受賞
『希望のかけ橋』(The Bridge)監督:吉田和泉

 

『ありがとう』(Gratitude)監督:永山瑛太

 

『MASKAHOLIC』 監督:洞内広樹

 

『Somebody Comes into the Light』 監督:ヴィム・ヴェンダース

がんステージ4でトークショー付き映画祭 叶井俊太郎に『いかレスラー』河崎監督「あんた以外に誰が僕の映画をやるの?」

2023.12.16 Vol.web original

 

『第1回 東京国際 叶井俊太郎映画祭』のトークショーが16日、都内にてヒューマントラストシネマ渋谷にて行われ、映画プロデューサーの叶井俊太郎氏が、余命宣告を受ける前より多忙という現状や、これまで手掛けてきた話題作の裏話を明かした。

 昨年6月に「膵臓がんで余命半年」という宣告を受けた後も精力的に活動している叶井氏。

「ステージ4のがん患者がこんなことしている場合じゃないんだけど、自分の名前がついた映画祭なんてなかなか無いから」と開催を喜びつつ「今、前倒しで仕事しているからめっちゃ忙しい。来週までに…とか言われてしまうと断れない。オレ、来週まで生きてるか分からないからね」。

 2025年公開の作品まで手掛けていると言い「次々と作品を持ち込んでくるから、映画館の人が一番困ってるんじゃないかな」。

 この回の上映作は、小松左京のSF長編小説『日本沈没』を筒井康隆がパロディー化した短編の映画化『日本以外全部沈没』(監督・河崎実 2006年)。

 叶井氏は手がけた作品の中で「これが一番ヒットした」と振り返り、草なぎ剛主演の東宝配給作品『日本沈没』と「同日公開にしようとしたら怒られて1カ月くらいずらしたんです」と明かし会場も大笑い。さらに、なぜかパンフレットに小松左京の原稿が掲載されていることに自分で驚き「全然覚えてないけど頼んだんでしょうね。このパンフ、貴重ですよ」。

 この日は、『日本以外全部沈没』をはじめ『いかレスラー』『ヅラ刑事』など、叶井氏が多数、企画・プロデュースとしてタッグを組んできた河崎実監督も登場。

 河崎監督は「『日本以外全部沈没』はいろんな人から怒られた映画だったね。(セリフで)尖閣諸島とか竹島とか出てくるのも、あんた(叶井)が“日本だから全部入れちゃえ”って言って。もっとひどいのが、小松左京にも連絡して映画に出てくれって言ったんだよ。そしたら『日本沈没』にも出てないのにって’(製作から)怒られた」と暴露し、叶井氏は「それで、原稿だけ書くよって、くれたってことだね」と納得した様子。

 そんな盟友・叶井氏に、河崎監督は「もし僕に命がもう一つあったらあげるよ。あんたがいなくなっちゃったら、誰が僕の映画をやってくれるの」と言い、叶井の“常識越え”に期待。

 叶井氏とともに数々の作品を手がけた映画評論家の江戸木純氏も「この映画祭も第10回くらまでやって、何やってるんだとなるかも」と言うと、叶井氏が「今、公開中の『恐解釈 桃太郎』の最後に、もう“叶井俊太郎に捧ぐ”って自分で入れてある。気づかれたら、まだ生きてるじゃんってツッコまれると思う」と明かし、会場も大爆笑。江戸木氏も「世界一やんちゃなステージ4」と苦笑。

 今後の抱負を聞かれ「抱負なんてないよ。いつ死ぬか分からないんだから」とぼやきつつ「企画はどんどん入ってくる」と意欲を見せていた。

『第1回 東京国際叶井俊太郎映画祭』は12月16日~17日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催中。

15歳の寺田心、鏡開きを“水”で「乾杯!」謎言動の山田孝之を気遣う“大人”な一面も

2023.12.15 Vol.web original

 

 映画『屋根裏のラジャー』の初日舞台挨拶が15日、都内にて行われ、声優を務めた寺田心ら豪華キャストと百瀬義行監督らが登壇。主人公ラジャーの声を経て変声期を迎え、一段と大人らしくなった寺田が鏡開きで初日を祝った。

『メアリと魔女の花』のスタジオポノックによる長編アニメーション最新作。イギリスの詩人・作家のA.FハロルドのThe Imaginary」を原作に、想像から生まれたイマジナリーフレンドたちによる人間には決して見えない大冒険を描く。

「僕にも昔、イマジナリがいて興味を持ちました。この作品を皆さんにお届けできてうれしい」と胸を張った寺田をはじめ、公開初日を喜んだキャストたち。

 仲里依紗は「今日の衣装は一番色を入れてみました。イマジナリの代表なので」とカラフルな衣装を自慢。仲の衣装について感想と求められた寺田が「毎回、本当にすごくおきれいなお洋服を着ていらっしゃって。今日も本当におきれいで…」と真剣にほめると、仲は「すみません、ありがとうございます(笑)」。

 続いて山田孝之が「今日の山田は、いつもと違うところがあるんだけど分かるかな~。見た目じゃ分からないかな…今日の山田は胃の中にご飯が入っているんですよ。いつもは早い時間だからご飯食べてないんだけど…」と話し出したかと思うと、ハッとして「すみません、今ちょっとイマジナリとしゃべりこんじゃって…」。

 山田の様子に一同が戸惑う中、寺田は「僕、今すごく緊張していたのですごく緊張がほぐれたし、明るくなりました」と大人さながらの気遣い。山田は「すみませんね」と謝りつつ「あまりしゃべりかけるなよ」と再び“イマジナリ”と会話。

 この日は初日を祝い全員で鏡開き。15歳の寺田ら未成年キャストのために中身は水とのこと。最後に寺田は、大人になって忘れられると消えるイマジナリたちに思いをはせつつ「忘れたら何度でもこの映画を見に来て」とアピールしていた。

 この日の登壇者は寺田心、鈴木梨央、安藤サクラ、仲里依紗、山田孝之、寺尾聰、イッセー尾形、百瀬義行監督、西村義明プロデューサー。

 映画『屋根裏のラジャー』は公開中。

黒柳徹子、舞台挨拶で“頭からアメ”出し観客大喜び

2023.12.14 Vol.web original

 

 公開中の映画『窓ぎわのトットちゃん』の舞台挨拶が14日、都内にて行われ、原作の黒柳徹子と八鍬新之介監督が登壇。黒柳が自身初というティーチインを行い、次々上がる観客からの質問に答えた。

 この日は、観客がステージに上がり黒柳へ質問するという企画。一般の観客と質疑応答をするティーチインに挑戦するのはこれが初という黒柳。「70年も芸能界にいて初めてなんです」と照れ笑い。

 ステージに上がった観客の中には感激のあまり泣き出してしまう人も。

 2人の娘と登壇したお母さんが涙ぐむ横で、下の女の子が無邪気に「お母さんが、徹子さんは頭にアメが入っていると聞いたんですけど本当ですか」。するとすかさず黒柳が頭からアメを取り出して手渡し“都市伝説”を目の当たりにした会場も大盛り上がり。

 一方のお母さんは「長女が育てにくくて毎日トモエ学園に通いたいと言われる。“私も本当はいい子なんだよと言われたかった”と言っていて、トットちゃんと自分を重ねながら成長している姿に、娘がこの本と出会ってくれて本当に感謝しています」と涙ながらに語り、黒柳も笑顔。

 その後も、ステージに上がった観客たちが原作や映画を見た感想を熱く語りながら、黒柳や監督に質問。

「4歳ということもあり自由奔放で、困った子と言われていたトットちゃんと重なる」と苦笑するお母さん。当の娘さんがソファーでふざけていると、黒柳が「ちょっとあなた、静かになさい」と声をかけ「なあに? アメ?」と再びアメを手渡し、女の子はすっかりアメに夢中。2人のやり取りに会場もほっこり。

 小さな子供から大人までがすっかり黒柳の雰囲気に包まれ、映画館はすっかり『徹子の部屋』状態。

 最後に黒柳は「先ほど質問された方から小さな声で“100歳まで生きてくださいね”って。100歳まで生きるつもりでいますので、皆さんも長生きして私がテレビに出ているのを見てくださったらうれしいです」と大きな笑顔を浮かべていた。

黒柳徹子「先生は私を退学させたことを覚えてらっしゃらなかった」“小1で退学”の後日談明かす

2023.12.14 Vol.web original

 

 公開中の映画『窓ぎわのトットちゃん』の舞台挨拶が14日、都内にて行われ、原作の黒柳徹子と八鍬新之介監督が登壇。自身初というティーチインを行った黒柳が『窓ぎわのトットちゃん』でも描かれる“小学校で退学”の後日談を明かした。

 「70年も芸能界にいて初めてなんです」と照れながら、小さな子どもたちから大人まで、観客との質疑応答を楽しんだ黒柳。

 その中で「なぜ『窓ぎわのトットちゃん』を執筆したのか」という質問に、黒柳は「私は日記などをつけていなくて。本当は小林先生のことを書いて残しておきたかったんです。でもちょっとだけ私のことも書こうかな、と思って」。

 黒柳は「私は、小学校1年生の時に退学になった人間なんです。進学校だったもので私のような子どもは困る、と。でも本当に運が良かった。あの時、トモエ学園で小林先生に会っていなかったら、いつまでもダメな人だと言われたまま大人になり、結局ダメな人になっちゃっていたと思うんです。前の学校が退学にしてくださって良かった」と感謝し、会場を笑わせた。
 
 さらに「先生ってあまり覚えていないんだな、と思ったのは、今から20年ほど前に、私を退学させた先生から、お手紙を頂いたの。でも先生は退学させたことは覚えてなくて。毎日、あなたのテレビを見ています、と書いてあったけど、退学のことは全然書いてなかった。私を退学にさせたこと覚えてらっしゃらないんだな、と。それはそれでよかったなと思って」と語り「療養所のようなところにいらっしゃって、調べてテレビをお送りしたんです。その後、先生は幸せにお過ごしになられたようです」と笑顔。

 そんな黒柳に、八鍬監督は「実は、映画が公開されてからお一人、トモエ学園出身の方からお手紙を頂いたんです。その方は途中で国民学校に転校されたんですが、転校した先で、教育勅語などトモエに無かったものを叩きこまれて戸惑ったらしいです。戦中戦後はトモエにいたことを当時は恥ずかしく思っていたが、黒柳さんが『窓ぎわのトットちゃん』を出版されてから、それが誇りに変わったと、感謝していますというお手紙でした」と明かし「この映画を含めて、誰はばかることなく、作品を上映できる時代が続けばいいなと思います」。

 最後に黒柳も「私も長生きしますので安心してください(笑)。本当にうれしい日でした」と感激を語っていた。

追悼上映決定! ミッシェル・ガン・エレファントの2009年公開ドキュメンタリーが再上映

2023.12.14 Vol.web original

 ロックバンドTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)の軌跡を追ったドキュメンタリー映画『ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-』の追悼上映が決定した。

「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」、「The Birthday」のボーカル・ギタリストとして活躍したチバユウスケ氏が、11月26日に55歳でこの世を去ったことを受けて急きょ、2009年に公開したドキュメンタリー映画『ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-』の追悼上映がテアトル新宿、シネ・リーブル梅田などの劇場にて決定。

 90年代の日本のロックを牽引し、横浜アリーナでのオールスタンディングライブ、フジロックのヘッドライナー、土砂降りの中での代々木公園フリーライブほか、多くのファンを熱狂の渦に巻き込み、2003年の幕張メッセでのライブを最後に解散した伝説的ロックバンド、ミッシェル・ガン・エレファント。

 2009年に公開された同作は、4万人を動員した幕張でのラストライブを中心に、バンドの軌跡を描いたドキュメンタリー映画。チバユウスケ氏の功績をしのびながら、色あせることのないロックバンドの最後の雄姿と、あの時代を疾走した4人のメンバーの軌跡をスクリーンで体感できる機会となる。

 都内での上映は2024年1月26日からテアトル新宿にて。1月27日のみ新文芸坐にて上映。(12月14日時点)

 

【予告編 ※映像内の上映情報は公開当時のもの】

 

「ムロツヨシが忠臣蔵に爪痕を残す」20年来の盟友・永山瑛太が太鼓判「いい意味でも悪い意味でも(笑)」

2023.12.14 Vol.web original

 

 映画『身代わり忠臣蔵』(2024年2月9日公開)の完成報告会見が14日、都内にて行われ、俳優のムロツヨシ、永山瑛太と、原作・脚本の土橋章宏、河合勇人監督が登壇。およそ300年前の今日、討ち入りが行われたことに合わせムロと永山が劇中衣装で登場。“討ち入り”へ向けて気炎をあげた。

 『超高速!参勤交代』や『引っ越し大名!』を生み出した土橋章宏の原作を映画化。時代劇「忠臣蔵」をベースに“身代わり”をめぐる騒動を描くエンターテインメント。

 主人公・吉良孝証(きら たかあき)とその兄・吉良上野介を一人二役で演じるムロツヨシ。坊主頭の特殊メイクに「撮影中、二度と特殊メイクはしない、次は剃るぞと言っていたら、すぐに大河の話が来て、しかも同じ特殊メイクチームにまた坊主にされた」と苦笑。

 弟の孝証が上野介の身代わりとなり、永山が演じる大石と手を組み討ち入りを阻止しようとする…という斬新な設定。

 原作・脚本を手がけた土橋氏は「日本の伝統的コンテンツである忠臣蔵を現在の価値観で描いてみたかった」と言い「今、若い人も忠臣蔵を知らないという人がいるので、誰が見ても分かる、でも今までにあまりない、吉良側の視点で描いてみたかった」と語り「何より大好きなムロさんが一人二役だけでなくいろんな表情を見せてくれる」。

 河合監督も「忠臣蔵にまだこんな描き方があったとは」と感嘆しつつ「ムロさんと永山さんはほぼ当て書き。この2人しかありえない」と、かつてない吉良・大石を演じる2人を絶賛。

 永山は「往年の先輩方が重厚な作品を作られたうえで、今の時代に必要な忠臣蔵なのではと思いました」と言いつつ「確実にムロくんが忠臣蔵に爪痕を残すな、と。いい意味でも、悪い意味でも…」と微妙な太鼓判を押し、会場も大笑い。

 20年来の仲でありながら、映画共演は20年ぶりというムロと永山。

「ムロツヨシという俳優がこの時代に必要なんだと思った」とムロをたたえる永山に、ムロは「ぱっと横顔を見たとき、またかっこよくなったなあと思いました。この間に、家族を持ったりとか、僕の知らない感動や経験をされたんだな、と」と、感慨深げに語りつつ「なんか気持ち悪い(笑)」と照れ合っていた。

東宝2023年興収は歴代2位 1位は『名探偵コナン』、2位は『君たちはどう生きるか』 24年も強力ラインアップ

2023.12.13 Vol.web original

 東宝の配給ラインアップ発表会が13日、都内にて行われ、2024年公開の注目作が発表。合わせて、コロナの影響を脱した2023年の高成績も明かされた。

 2023年の東宝配給作品の興行収入は12月までに全体で830億円を見込めるとのこと。これは、『君の名は。』『シン・ゴジラ』が公開された2016年の854億円に次いで歴代2位の成績となる。

 作品ごとの興行収入で見ると、今年の1位は『名探偵コナン 黒鉄の魚影』で、138.3億円の大記録を樹立。2位は宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』の86.1億円。3位は『キングダム 運命の炎』の56億円。

 現在、北米で日本映画興行収入記録を塗り替え話題を呼んでいる『ゴジラ-1.0』は41.5億円で8位。カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した是枝裕和監督作『怪物』は21.5億円で13位。

 ヒットの1つの基準とされる興収10億円を超えたのは2023年公開作24本のうち16本。東宝の市川南氏は「コロナの影響は完全に脱したと言える」と成果を評価した。

 2024年は30本程度を配給予定とのこと。市川氏は「シリーズアニメーション」、「オリジナルアニメーション」、「テレビ局作品の実写大作」、さらに「ベストセラー原作の映画化や完全オリジナル作品など自社製作作品」の4点をあげ、来年の成績にも意気込み。

 シリーズアニメーションでは『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(2024年年3月1日公開)や『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(4月12日公開)など。

オリジナルアニメーションでは』『聲の形』の・山田尚子監督による『きみの色』(夏公開)や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の長井龍雪、岡田麿里、田中将賀が贈るオリジナル長編最新作『ふれる。』(秋公開)など。

 テレビ局製作の注目配給作品としては、三谷幸喜監督、長澤まさみ主演の『スオミの話をしよう』(9月13日公開)や、シリーズ最新作『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)、『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)など。

 東宝製作としては、実話をもとにしたオリジナルの感動作『ディア・ファミリー』(6月14日公開)やベストセラーの映画化『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(7月26日公開)、『六人の嘘つきな大学生』(秋公開)など。

 他にも、ハリウッドのモンスター・ヴァース最新作『ゴジラxコング 新たなる帝国』(4月26日公開)も話題を呼びそうだ。

【2023年東宝作品興行収入成績】※10億円以上16本
1位『名探偵コナン 黒鉄の魚影』 138.3億円
2位『君たちはどう生きるか』 86.1億円
3位『キングダム 運命の炎』 56億円
4位『ミステリと言う勿れ 』 47.4億円
5位『劇場版TOKYO MER ~走る緊急救命室~』45.3億円
6位『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』43.4億円
7位『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』41.6億円
8位『ゴジラ-1.0』41.5億円
9位『わたしの幸せな結婚』28億円
10位『ラーゲリより愛を込めて』26.7億円
11位『しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』24.7億円
12位『Dr.コトー診療所 』24.4億円
13位『怪物』21.5
14位『沈黙の艦隊』13.4億円
15位『アナログ』11.8億円
16位『映画 イチケイのカラス』10.8億円

三谷幸喜監督「長澤まさみ映画を撮りたかった」2024年公開最新作は5つの顔を持つ意欲作

2023.12.13 Vol.web original

 

 東宝の配給ラインアップ発表会が13日、都内にて行われ、2024年公開の注目作が発表。三谷幸喜監督も登壇し、長澤まさみ主演の最新作『スオミの話をしよう』への意気込みを語った。

 2024年、東宝は30本程度を配給予定とのこと。東宝の市川南氏は、2024年公開作の4つの強みを紹介。「『名探偵コナン』などの人気シリーズアニメーション」、「オリジナルアニメーション」、「日テレの『キングダム』最新作(2024年7月12日公開)、WOWOWの『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)などテレビ局作品の実写大作」、さらに「ベストセラー原作の映画化や完全オリジナル作品など自社製作作品」の4点をあげ、来年の成績にも大いに期待。

 この日は、三谷幸喜監督も登壇し、完全オリジナルの最新作『スオミの話をしよう』(9月13日公開)を発表。

 三谷監督は「作った側が“こういうジャンルです”というのは違う気がする」と言いつつ新作はミステリー、コメディー、恋愛映画、そして“長澤まさみ映画”、“三谷幸喜映画”という5つの顔がある、と解説。

 長澤まさみが演じる、突然いなくなった大富豪の妻スオミと、彼女を愛した5人の男たちの物語。5人の男たちを演じるキャストは「まだ言えないが、あまり僕の作品に今まで出てこなかった俳優さんに集まってもらいました。佐藤浩市は出てないです。中井貴一、西田敏行さんも出ていないです(笑)」。

 さらに三谷監督は「何よりこれは“長澤まさみ映画”。長澤さんはおそらく今の日本映画界で最も力があって輝いている女優さん。コメディエンヌとしての輝きも含めて、今現在の長澤さんの魅力をスクリーンに収めたかった。ファンが、こんな長澤さんが見たかったと思ってもらえると思う」と胸を張り「最後に“三谷幸喜映画”。僕にとって9本目の映画になります」と早くも手ごたえを明かしていた。

 ちなみにタイトルにもなる主人公スオミの名前は「フィンランド語でフィンランド(人)のことですが、響きが印象的だったので。最後にちょっとフィンランドが出てくるが取ってつけたようなもの」と言い笑いをさそっていた。

『七人の侍』にインスパイア SF大作『REBEL MOON』来日キャスト陣が日本語版声優と対面し感激

2023.12.11 Vol.web original

 

 映画『REBEL MOON』のジャパンプレミアイベントが11日、都内にて行われ、来日したザック・スナイダー監督をはじめキャストのソフィア・ブテラ、ペ・ドゥナ、エド・スクラインらが登壇。来日陣が日本の巨匠にインスパイアされた一大巨編に胸を張った。

『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダー監督が、黒澤明監督の名作『七人の侍』からインスパイアを受け、20年の構想を経て放つSFスペクタクル巨編。

 日本のファンの熱烈歓迎に大喜びの一同。スナイダー監督は「今日のプレミアを見たら、もうちょっと見たいと思うはず。これはパート1。パート2は4月配信になります」と胸を張り、サムライ顔負けのアクションを繰り広げた主人公コラ役のソフィア・ブテラも「一番好きなアクションシーンはエドと対戦する最初の方のシーン。なぜ戦うのかといった葛藤なども込められているんですが、説明するのが難しいので、ぜひ見てみてください(笑)」と2部作をアピール。

 剣士ネメシスを演じたペ・ドゥナは「ロサンゼルスに到着したとたんトレーニングセンターに送られました。これは参加者全員なんですけど」と苦笑しつつ「私たちはジムの中で一緒にトレーニングに励み、ある意味、家族のようになれたと思います。ウェイトトレーニングはもちろん、農業の訓練までしたので将来は農家になれるかも(笑)。休みも無くトレーニングして、お金を稼ぐって本当に大変なことだと思いましたけど、皆さんと楽しく撮影することができました」と茶目っ気たっぷりに振り返った。

 この日は、日本語吹き替え版キャストの沢城みゆき、神谷浩史、一ノ瀬ワタルも参加。

「まさかお会いできるなんて」と感動する沢城に、ソフィアも「自分の吹き替えを担当してくださる声優さんと会うのは初めてなんです。ぜひ日本語吹き替え版を拝見したいです!」と笑顔。エドも自身の声を担当した神谷に「今後、私の作品ですべて声を当ててほしいです」と依頼し、神谷も「うれしい!」と笑顔に。

一方、『サンクチュアリ』で成り上がる力士を演じた一ノ瀬は「今日本で髷を結っているのはお相撲さんだけ。そういう意味でもネメシスを演じられたペ・ドゥナさんの剣のアクションが侍のようで本当にかっこよかった」と大興奮。ペ・ドゥナから「今度、剣で戦うシーンを一緒に演じましょう」と言われ大喜びしていた。

 映画『REBEL MOON — パート1: 炎の子は12月22日より、『REBEL MOON — パート 2: 傷跡を刻む者』は2024年4月19日よりNetflixにて配信。

赤ペン瀧川が12月30日に年末恒例の「添削スライドショー」を開催。「例年より多めに映画を紹介します」

2023.12.11 Vol.Web Original

 俳優、そして映画プレゼンターとして活躍中の赤ペン瀧川が12月30日に東京・渋谷のLOFT9 Shibuyaで毎年恒例のソロライブ「赤ペン瀧川の添削スライドショーVol.34 ゆくネタくるネタ2023」を開催する。

 瀧川は小劇場を中心に活動するかたわら、2008年から当時頻繁に送り付けられていた“エロメール”の添削を中心としたスライドを駆使したトークライブを開催。ライブでは回を重ねるごとに“エロメール”の添削にとどまらず、エロメールに返事をして本当に出会えるか?といった潜入ネタ的な企画など、現在You Tubeで盛んに行われるような企画を先取りして行っていた。

 当時は今のようにSNSで告知や評判が広がる時代ではなかったのだが、文字通り”口コミ“で人気が広がり、東京・大久保のネイキッドロフトをスタートにトークライブの最高峰ともいえる新宿ロフトプラスワンにまで進出。多い時は年間3~4本開催し、常に満員となるロフトグループでも指折りのヒットコンテンツとなった。

 そのライブでのコンテンツの一つにスライドを駆使しての映画の紹介があったのだが、映画に対する豊富な知識と巧みな話術、そして斬新な切り口が評判を呼ぶようになる。そして東京国際映画祭といった大規模なイベントでもMCに起用されるなど徐々に仕事のフィールドを広げ、その一方で俳優としての活動も盛んになり、2018年にはBSフジの『警視庁捜査資料管理室(仮)』で連続ドラマ初主演を果たした。

 そういった仕事が増える中、ライブの本数はどうしても減ってしまい、この年末のライブは生で瀧川のトークが楽しめる貴重な機会となっている。

 ライブではこの1年の瀧川の活動をもとにしたネタを展開。今年は例年より多めの約50本ほどの映画を紹介する予定で「年末年始に何の映画を観ようかなー?というお悩みに役立つライブとなっております」(瀧川)とのこと。また瀧川はこの秋、ドラマの撮影にあたり大幅なダイエットを敢行したのだが、そのダイエットリポートもありそうで、例年とは一味違ったライブになりそうだ。

 今年は年末としては初めて大阪でも開催。23日の大阪 ロフトプラスワンウエストは完売。東京では30日に13時と18時の2回開催の予定となっている。

 瀧川によると「仕上がりは上々ですが、このネタは配信ができません」とのことなので、ライブ会場で存分に楽しんで頂きたいところだ。

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