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奈緒「粉吹きメイク」で映画撮影 ⿑藤⼯監督から「顔のツヤを消したいと言われ」

2023.09.02 Vol.web original

 

 公開中の映画『スイート・マイホーム』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、⿑藤⼯監督と俳優の蓮佛美沙⼦、奈緒、窪塚洋介が登壇。奈緒が「新鮮だった」という⿑藤監督との役作りを明かした。

 2018年に「第13回小説現代長編新人賞」を受賞した注目の作家・神津凛子のデビュー作を齊藤工監督が映画化した話題作。

 主演の窪⽥正孝をはじめ、⿑藤監督がほれこんだ役者ぞろいのキャスティング。中でも印象的な役どころを演じる奈緒は、役作りについて聞かれると「衣装合わせのときに、⿑藤監督とはメイクの話からいろいろお話をさせていただいた」と振り返り「⿑藤監督から、ツヤっぽい肌のほうが生き生きして素敵に見えるけど、そのツヤを消したいというお話を頂きまして。こういうところから役を一緒に作ってくださるんだな、と。そこまで衣装合わせからお話することが、あまりそういうことが無かったので新鮮でした」。

 そんな齊藤監督のオーダーを受け、奈緒は「本番、粉を吹くくらい、粉をメイクさんと顔にはたいて、監督どうですか?と見せて挑んだので、ぜひそこを見てほしいなと思います(笑)」と“粉拭きメイク”で演じていたことを明かした。

 齊藤監督は「皆さん、素材として見目うるわしすぎる方たちなので。作品の質感にファンデーション含め、合わせていただいた」と苦笑しつつ、難しい役どころを演じきった奈緒に「見る人に“隙間”を感じさせる媒介のような存在を見事に演じてくださった」とたたえていた。

窪塚洋介、子役に「ちゃんとやれよ!って出かかった」窪⽥正孝の懐の深さに脱帽

2023.09.02 Vol.web original

 

 公開中の映画『スイート・マイホーム』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、⿑藤⼯監督と俳優の蓮佛美沙⼦、奈緒、窪塚洋介が登壇。撮影現場でのエピソードに窪塚が“本音”をもらし会場の笑いをさそった。

 2018年に「第13回小説現代長編新人賞」を受賞した注目の作家・神津凛子のデビュー作を齊藤工監督が映画化した話題作。

 冒頭、窪⽥正孝が演じる主人公の妻を演じた蓮佛は「私の周りにもホラー苦手だから…と敬遠される方がいるのですが、この作品は年齢制限が無いので、ほぼ『ドラえもん』と同じだと⿑藤監督が言っていました」とアピール。

 窪田と兄弟役を演じた窪塚は「あまりやったことのないタイプの役だったんですが、“人という字は…”みたいな感じで、皆さんに寄りかかる形でやらせていただきました」と監督や共演陣に感謝。

「すごいアットホームな現場だった」と振り返った窪塚が「途中でホラーを撮っていることを忘れてた」と言うと、⿑藤監督は「子役ファーストの現場だったので、幼稚園感はありましたよね」。すると窪塚が「とくに窪⽥くんが本当に忍耐強く子供と接している姿を初日に見て、なんて懐の深い…と思って。オレはちょっとイライラしてたんで(笑)」と言い「ちゃんとやれよ、お母さん、ちゃんと言ってくださいよ、みたいな。ここまで出かかっていたんだけど4人は大らかな気持ちで…」と“懐の深い”4人に脱帽。

 蓮佛が「イラっとされてたんですね。全然気づかなかったです」と驚くと窪塚は「顔に出ないんでね(笑)」。

 この日は、先日第一頸椎(けいつい)の剥離骨折を公表した主演の窪⽥正孝もリモートで参加。意気投合したという兄弟役の窪塚と窪田。「“腸活”が足りてないよね、オレ」と言う窪塚に、窪田は「兄さんが一番優しいです(笑)」とフォロー。

 最後に⿑藤監督は「俳優さんたちの顔で描かれる作品になった。僕こそ“人という字”じゃないですけど、支えられ、僕が見たい映画を完成させてくださった」と役者陣に感謝していた。

 

窪⽥正孝は「責任感の強い方」⿑藤⼯監督、リモート登壇の窪田に「軽やかに再会しましょう」

2023.09.02 Vol.web original

 

 公開中の映画『スイート・マイホーム』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、⿑藤⼯監督と俳優の蓮佛美沙⼦、奈緒、窪塚洋介が登壇。先日、第一頸椎(けいつい)の剥離骨折を公表した主演の窪⽥正孝もリモートで参加した。

 2018年に「第13回小説現代長編新人賞」を受賞した注目の作家・神津凛子のデビュー作を齊藤工監督が映画化した話題作。

 この日は、主演・窪⽥正孝がリモートで参加。ケガを発表していた窪田の顔がスクリーンいっぱいに映し出されると、窪塚は「進撃の巨人みたい(笑)」と笑いをさそい、元気そうな姿に一同が「良かった」。

「4人に助けてもらい、本当に幸せで役者冥利に尽きる時間でした」と振り返った窪田が、兄役の窪塚を「洋介兄さん」と呼ぶと、窪塚は「窪、窪なんでね。本当に違和感なく現場で兄弟としての関係が自然と作れた。趣味も似てるもんね(笑)。意外と健康志向なんですよ」と、監督と3人、すっかり意気投合した様子。⿑藤監督も「この映画は窪田さんと始めたと言うくらい初期から関わってくれて、そのお兄さんには必然的に窪塚さん以外考えられなかった」と2人の兄弟ぶりを絶賛した。

 「本当に優しい人しかいない現場だった」と振り返った蓮佛は「個人的には正さん(窪⽥)の“ありがとう”の言い方に感激してました。物を取ってもらったりメイクを直してもらったりするときに本当にありがとうと思って言っている“ありがとう”を返す方」と振り返り「なんでこんな優しい人たちとこんな映画を撮っているんだろうと(笑)」とホラーテイストの作品とのギャップに苦笑。

 奈緒も「この現場で優しくなれたのは“腸”のおかげ。監督がオリジナルの腹巻をプレゼントしてくださった」と、齊藤監督がスタッフTシャツならぬスタッフ腹巻を配っていたことを明かし「日本で一番腸内環境がいい現場でした(笑)」。

「未だに(腹巻を)つけている」と言う窪塚が「今、窪田もしてると思う」と言うと画面の向こうで窪田も大笑い。

 そんな窪田に齊藤監督は「4年前に窪田さんが主人公を演じてくださるならこの原作を映画化する意味があると条件を出させてもらった。今日もこういう形で作品に寄り添ってくださって、窪田さんの心根に感激してます」と感謝し「責任感の強い方なので、軽やかに過ごして、またいろんな現場で軽やかに再会しましょう」と温かい言葉をかけ、窪田も「監督とは見えないものでつながっている家族のよう。蓮佛さん、奈緒さん、窪塚さんともつながり、生涯、忘れられない一作品になりました」と思いを語っていた。

長野最大のアニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2023」16・17日に開催

2023.09.02 Vol.Web Original

 長野県佐久市の駒場公園にて16~17日の2日間、長野県最大のアニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2023」が開催される。

映画『福田村事件』W主演の田中麗奈「これほどまで大きな事件をなぜ知らなかったのか」

2023.09.01 Vol.Web Original

 映画「福田村事件」が9月1日に公開され、東京・新宿のテアトル新宿で森達也監督、W主演の井浦新、田中麗奈らが出席し舞台挨拶が行われた。

 同作はドキュメンタリー映画で名を馳せる森監督の「劇映画」長編デビュー作。今から100年前に発生した関東大震災の時に、千葉県東葛飾郡福田村で行商団9人が地震後の混乱の中で殺された虐殺事件をモチーフとしたもの。関東大震災時に各地で起こった「朝鮮人虐殺」、そして朝鮮人に限らず”善良な人々”が殺された日本の負の歴史をつまびらかにする問題作が関東大震災から100年のこの日に公開された。

 井浦新とともにW主演を務める田中麗奈は「私もこの映画に関わるまで福田村事件のことは知りませんでした。これほどまで大きな事件をなぜ知らなかったのか。今日座っていらっしゃる方も皆さん、ほとんど知らなかった方が多かったと思うんですが、なぜこのような大きな事件が私たちに伝わることなく100年過ぎたのか、見てくださった方には感じていただけたんじゃないかと思います。“100年前のことでした”で終わることではなく、現代の私たちの生活にもこの福田村事件は問いかけていることはたくさんあるかと思います。答えは人それぞれだと思います。今感じてくださったことを言葉にするのは難しかったり時間がかかるかもしれないんですが、ぜひ福田村事件のことを知っていただきたいと思いますので、身近の方にお勧めしていただければ幸いです」と語った。

 田中は朝鮮で日本軍による虐殺事件を目撃し、日本統治下の京城を離れ、故郷の福田村に帰って来た井浦演じる澤田智一の妻・静子を演じている。

映画『福田村事件』出演の永山瑛太「日本映画に一石を投じる作品」、東出昌大は日本映画界と映画人の在り方に言及

2023.09.01 Vol.Web Original

 映画「福田村事件」が9月1日に公開され、東京・新宿のテアトル新宿で森達也監督、W主演の井浦新、田中麗奈らが出席し舞台挨拶が行われた。

 同作はドキュメンタリー映画で名を馳せる森監督の「劇映画」長編デビュー作。今から100年前に発生した関東大震災の時に、千葉県東葛飾郡福田村で行商団9人が地震後の混乱の中で殺された虐殺事件をモチーフとしたもの。関東大震災時に各地で起こった「朝鮮人虐殺」、そして朝鮮人に限らず”善良な人々”が殺された日本の負の歴史を詳らかにする問題作が関東大震災から100年のこの日に公開された。

 虐殺される行商団の沼部新助を演じる永山瑛太は「この映画の企画と準備稿をいただいて内容を知った時に、まず“僕の出番を増やしてくれ”と初めて言いました。少しだけ増えました。本当に素晴らしい映画が出来上がった。日本映画に一石を投じる作品に携われて僕は幸せです」と語った。

映画『福田村事件』の森達也監督「“なんで日本映画はここまでダメになってしまったのか?”という思いが俳優の皆さんにあったのかなと思う」

2023.09.01 Vol.Web Original

 映画「福田村事件」が9月1日に公開され、東京・新宿のテアトル新宿で森達也監督、W主演の井浦新、田中麗奈らが出席し舞台挨拶が行われた。

 同作はドキュメンタリー映画で名を馳せる森監督の「劇映画」長編デビュー作。今から100年前に発生した関東大震災の時に、千葉県東葛飾郡福田村で行商団9人が地震後の混乱の中で殺された虐殺事件をモチーフとしたもの。関東大震災時に各地で起こった「朝鮮人虐殺」、そして朝鮮人に限らず”善良な人々”が殺された日本の負の歴史をつまびらかにする問題作が関東大震災から100年のこの日に公開された。

 森監督は今回、この作品を手掛けた理由について「集団のメカニズムというか、それは僕の中でオウム真理教のドキュメンタリー映画を撮ってからのずっと基本的なテーマだったので、その意味でも朝鮮人虐殺もぜひ形にしたいと思っていた。特にこの事件は朝鮮人差別、被差別部落問題という日本の近代のゆがみが2つ重なっている。だからそういう意味では話としても重層的にできるし、単なる加害側と被害側だけでなくいろいろな視点も作れるので、劇映画にふさわしいのではないかと思った」と語った。

THE RAMPAGE、タイのBIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVALに出演決定 東南アジア最大級のミュージックフェス

2023.09.01 Vol.Web Original


 16人組ダンス&ボーカルグループのTHE RAMPAGEがタイで開催される東南アジア最大級のミュージックフェスティバル『PEPSI PRESENTS BIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL 13  (BMMF13)』(12月9〜10日)に出演することが発表された。タイでは「HiGH&LOW」シリーズの人気もあって、THE RAMPAGEの出演を待ち望む声が多く、満を持しての出演となる。

 THE RAMPAGEは1日、バンコクで開幕したタイ最大総合日本展示会「バンコク日本博2023」(9月1~3日)のオープニングセレモニーでパフォーマンスを披露した。リーダーでパフォーマーの陣は「温かく僕たちを迎え入れて下さり、自分達らしくパフォーマンスをすることができました!」とコメント。

 BMMF13の出演については、「素晴らしい出演者の皆様にリスペクトの気持ちを持ちながら、そして会場に来てくださる方々の心を掴めるように、自分達を信じてLDH魂で頑張ります!」と約束した。

「BIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL」は、 音楽と自然を愛する人たちのためにつくられた野外音楽フェスティバル。2010年にスタートし、毎年タイ国内外からも100組以上のアーティストが集結し、10万人以上が足を運ぶ。昨年2022年は、LDH JAPANからBALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERが出演して、注目を集めた。

山田洋次監督 シネコンの自動券売機「難しい。僕も苦手」年配世代の映画ファンを気遣う

2023.09.01 Vol.web original

 

 映画『こんにちは、母さん』の初日舞台挨拶が1日、都内にて行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁らキャスト陣と山田洋次監督が登壇。山田監督が、自動券売機に慣れない年配世代がいることに憂慮を示した。

 永井愛の同名人気戯曲を、監督作90本目となる巨匠・山田洋次が91歳にして描く等身大の親子の物語。

 主演・吉永小百合は「映画は映画館で見てくださいと日ごろから申し上げているんですけど、まだまだ暑い日々、大変な思いをして来てくださったことと思います」と観客に感謝すると、息子役の大泉洋は「映画館の中は涼しいですから、涼しいところで楽しい映画を見ていただければ」。山田監督も観客の来場と、勢ぞろいした豪華キャストに感謝し「監督冥利につきます」と感激の表情。

 海外映画祭でも大きな反響をよんだが、山田監督は「作り手としては怖いんですよ。どう観客が感じてくれたのか」と言い「試験の発表を聞く受験生、判決を聞く被告のような気持ち」と心情を吐露する一幕も。

 そんな監督は、映画にちなみ「何か新しく始めたいことは」と聞かれると「この歳になると、今の時代が気になるんです。最近、この国だけじゃなくて世界中がちょっと変だと思う。なんでこんなことになってるんだろうという思いを重ねながらこの映画を作ったつもり。そういうことについて考えたり学んでみたい」と、山田洋次作品の根底に流れる、社会を見つめる真摯なまなざしをのぞかせた。

 9月13日で92歳を迎える山田監督。「この撮影が始まるころスタッフとも話していたんですけど、近頃、シネコンで映画を見るのが難しくなってきて。カードで買わなきゃいけなかったり。僕なんかとても苦手ですね。どうボタンを押したらいいか分からない。けっこうそういう年配の人たちは多い。そういう人たちが映画館に行っても、戸惑って切符が買えないという妙な事態にもなっている。どうしてそんなお客が来れなくなるようにしてしまうんだろうと、ときどき怒りすら覚えているんですけど」と言い「この映画に関して言えば、そういう買い方が難しくてできないという世代にこそ来てほしいという思いがあります。映画館のほうでも、そういう人たちに対応する努力をしてくれるでしょう」と自動券売機が苦手な年配世代を気遣いつつ「映画館で映画を見る楽しさをこの映画で改めて感じてもらえたら」と期待を寄せていた。

 この日の登壇者は吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌、山田洋次監督。

『こんにちは、母さん』は公開中。

吉永小百合「もうここでやめようかと思ったんですけど」主演映画123本目で新たな決意 次はカンフー映画?

2023.09.01 Vol.web original

 

 映画『こんにちは、母さん』の初日舞台挨拶が1日、都内にて行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁らキャスト陣と山田洋次監督が登壇。本作が主演映画123本目となる吉永がさらなる意欲を語った。

 永井愛の同名人気戯曲を、監督作90本目となる巨匠・山田洋次が91歳にして描く等身大の親子の物語。

 本作が123本目の主演作となることに吉永は「60年以上の間、健康だったからここまで来れた。素晴らしい監督、スタッフ、キャストの皆さんに引っ張られながら来れた」と感謝しつつ、123本目という数字に「本当は、ここでやめようかなと思っていたんですけど“1、2、3…”ということで、外に飛び出すような数なので、もうちょっとやってみようかなと思っています」と新たな意欲を語った。

 そんな吉永は、物語にちなみこれから新しく始めたいことはと聞かれると「スポーツが好きなものですから、やったことがない太極拳を習って、映画の中でやってみたいという希望があります」と明かし「そしたら監督が、もしかしたら空手のほうがいいのではとおっしゃったのですけど、空手はちょっと、とてもできないかも(笑)」と苦笑。

 司会から「次の吉永さんとの映画はカンフー映画?」と聞かれると山田監督も茶目っ気たっぷりに「そうね(笑)」とまんざらでもない様子で、会場の笑いをさそった。

 この日は、大泉から吉永へ、123本のカーネーションの花束をプレゼント。「もはや母としか思えない。これからも撮られるなら息子役は全部私で」とアピールしていた大泉だが「先ほどああ言いましたけど、配達員でも構いませんのでまたぜひ一緒にお仕事させていただければ。お母さん、ありがとうございました」。吉永も「本当に楽しくおしゃべりさせていただきました。本当にありがとうございました」と大泉に感謝していた。

『こんにちは、母さん』は公開中。

『イカゲーム』続編撮影中のイ・ジョンジェが強行来日「2日だけくださいとお願いした」

2023.08.31 Vol.web original

 

 映画『ハント』のジャパンプレミアが31日、都内にて行われ、監督・脚本・主演を務めたイ・ジョンジェが登壇。大ヒットした主演作『イカゲーム』続編や「スター・ウォーズ」新ドラマシリーズが控えるタイトなスケジュールの中、来日した理由を明かした。

『イカゲーム』のイ・ジョンジェが4年間温めてきたシナリオを元に初監督した話題作。盟友チョン・ウソンとダブル主演で描くスパイ・アクション。

「コンバンハー」と、日本のファンににこやかに挨拶したイ・ジョンジェは「日本で僕の作品が公開されるのはどれくらいぶりでしょうか。日本の美しい観客の皆さんにお会いできてうれしいです」と笑顔。

 初監督に加え、脚本・主演も務めたことについて聞かれると「当初はシナリオを自分で書くつもりはなかったんですが、なかなか俳優や監督のキャスティングが上手くいかず、この作品の映画化は難しいのではとまで言われました。でも自分の考えは違いました。最近はフェイクニュースも増え、間違った知識を広めるまじないのような言葉を目にすることもあります。そんな今、信念を持つがゆえに葛藤を抱える男たちの姿を描くことができれば面白い作品になると思いました。そして自分でシナリオを書き、それなら物語を一番よく知る自分が監督しようと勇気を出して決意したんです」と明かした。

 ダブル主演を務めるのは韓国を代表する俳優のチョン・ウソン。イ監督は「ウソンさんは親しい同僚であり、友人であり実はご近所さんでもあります。すぐ隣に住んでいるのでなかなか複雑です(笑)」と笑いをさそいつつ「ウソンさんは本当にかっこいい俳優で今までもかっこいい役を演じてきたが、ここ最近のなかで一番かっこいいと思ってもらえたらと考えていました。ひたすらウソンさんをかっこよく撮りたいという一念でした(笑)」。

 劇中では80年代の東京のシーンも。「実は日本のシーンは日本で撮る予定だったんですがコロナ禍で叶わなかった」と明かしつつ「日本から20台くらい車両を運んで、釜山の道路を使って銃撃戦を撮ったのですが、日本から持ってきた車を全部壊してしまいました。韓国で撮ったことで逆に制作費が増えてしまいました」と苦笑する一幕も。

「今回はスケジュールがタイトなのですが、それでも日本のおいしいものを食べたいと、お寿司屋さんも予約してあるし、トンカツサンドもカバンに入れました」とお茶目な一面を見せたイ・ジョンジェ。

 最後に「コロナで行き来することが難しい状況の中、それでも日本のファンの皆さんは、韓国で僕のイベントがあるとわざわざ日本から来てくださった。今『イカゲーム2』の撮影をしていて、こんなふうにお会いするのは難しいのではと思われたのですが、大切な日本のファンの皆さんに日本で会うということは僕にとってとても大切なことだったので『イカゲーム2』チームにねだって、2日だけ時間をくださいとお願いして日本に来ることができました。本当に日本のファンの皆さんへの感謝はいくら言葉で表現しても足りないほどです。実際にこうしてお会いできて、胸がいっぱいです」と感無量の様子だった。

『ハント』は9月29日より公開。

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