2013年の「キングオブコント」で優勝したお笑いコンビかもめんたるが2015年に旗揚げした「劇団かもめんたる」。以降、コンスタントに公演を重ね、その第4回公演『尾も白くなる冬』が1月30日から上演される。
今回はUMAが出るという噂で有名になったとある町の人々を描いた群像劇。その地で土産物屋を営む阿波野家の次男・正雄はある日、芸能事務所にスカウトされるのだが、それをきっかけにさまざまな出来事が巻き起こっていく…。
キャストはかもめんたるの2人以外はそのつどオファーをかけ、オーディションも行うというプロデュース公演形式。
これまでもかもめんたるが「一緒に作品を作りたい」と思った小劇場界で活躍する俳優たちを多く起用。俳優たちの個性を生かしつつもそこに劇団かもめんたるの色を乗せることで、その俳優の別の一面を引き出してくれる。
今回も常連ともいえるナイロン100℃の長田奈麻のほか、拙者ムニエルの加藤啓、サンプルや青年団、城山羊の会など多くの作品で得も言われぬ存在感を発揮する古屋隆太といった芸達者たちが揃った。
作・演出を担当する岩崎う大は今回の作品について「最近、演劇でしか到達できない笑いってゆうのがあるんだと痛感しています。今回は、“笑い”だけでなく“感動”にも独自のアプローチで挑みたいと思っています。劇団かもめんたる本気です!」と話す。
旗揚げ当初は「あのかもめんたるが演劇を!」という取り上げられ方が多かったのだが、着実に劇団としての実績を積み上げる彼らの活動に今年も注目だ。