「スポーツの秋」と言いつつも、昨今、日本は秋になっても残暑が厳しすぎて、なかなかスポーツをやる気にはならない。では取りあえず、見ることから始めよう。この秋は例年にも増してスポーツのビッグイベントが盛りだくさん。しっかり目で見て楽しむところから始めて、来年の東京オリンピック・パラリンピックにつなげようじゃありませんか!
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パラアーチェリー、ゲリラ豪雨に暑さ対策。自国開催を味方にできるか
国内最高峰のパラアーチェリーの大会「第5回JPAF杯パラアーチェリートーナメント大会」が8日、埼玉県障害者交流センターで行われ、リオパラリンピック7位の上山友裕が大会3連覇を飾った。大会後、選手から語られたのは、急激な天候変化への対策だった。
パラリンピック競技のアーチェリーでは、一般的な弓であるリカーブボウと、先端に滑車がついて小さい力でも引くことのできるコンパウンドボウの2種類の弓が使用される。今大会では、男女別のリカーブオープンとコンパウンドオープン、そして男女混合のW1の計5種目に分かれ、国内トップクラスのパラアーチャーが集結し、日本一決定戦にしのぎを削った。
「フェザー級王座決定トーナメント」開催。30歳・卜部弘嵩が新世代に宣戦布告【11・24 K-1】
卜部弘嵩「テーマは“対世界”そして“対新世代”」
新体制になってからの初めての横浜大会となる「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり~」(11月24日、神奈川・横浜アリーナ)の第1弾カード発表会見が9月6日、都内で開催された。
先日、村越優汰が返上した王座を争う「K-1 WORLD GP 第3代フェザー級王座決定トーナメント」を開催することが発表された。
1回戦の組み合わせは(1)卜部弘嵩vsブランドン・スペイン、(2)安保璃紅vsジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム、(3)江川優生vsホルヘ・バレラ、(4)西京春馬vsアーサー・メイヤー。1と2、3と4の勝者が準決勝を争い、その勝者が決勝で対戦する。
この日は日本人選手4人が会見に登場した。
第2代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の卜部は「もう一度チャンピオンになるために、チャレンジャーとして臨もうと思う」と2階級制覇に意欲を見せた。そして他の3人が20代前半のなか、自分だけが30歳とあって「テーマは“対世界”そして“対新世代”だと思っている。これ以上言葉はいらない。集中して準備するだけ」と世代闘争もテーマに掲げた。
対戦するスペインはジュニア時代はアマチュアムエタイで実績を残し、ISKAの地区タイトルも手にしている。超好戦的なファイトスタイルで現地では「ダイナマイト」の異名を持つファイター。
大阪大会で大金星の愛鷹が再戦でカリミアンの王座に挑戦【11・24 K-1】
終始ピリピリムードのカリミアン
新体制になってからの初めての横浜大会となる「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり~」(11月24日、神奈川・横浜アリーナ)の第1弾カード発表会見が9月6日、都内で開催された。
8月24日に開催された大阪大会で愛鷹亮に敗れたK-1 WORLD GPクルーザー級王者のシナ・カリミアンが早期のリマッチを要求したことから、同タイトル戦が開催されることとなった。
会見にはカリミアンはいつものサングラスにベルトを肩にかけ登場。対する愛鷹は「K-1のタイトルマッチなので敬意を表して」和装でびしっと決めて来た。
カリミアンは最初の2ショットを拒否し、早々に着席。いつにも増してのピリピリムードを漂わせた。
愛鷹は「タイトルマッチをやらせてくれてありがとうございます。これを目標に頑張ってきたのでうれしい。カリミアン選手はイランの英雄といわれ、国民にも慕われている選手。そこは希望を与えているので僕も尊敬するところですが、そこで物おじせず、自分も日本の英雄になりたいと思っている。勝ちます」と挨拶。
皇治が大岩に薄氷の勝利。愛鷹は現王者にKO勝ちの番狂わせ
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN〜日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイトin大阪〜」(8月24日、大阪・エディオンアリーナ大阪)のメインで皇治が大岩龍矢を延長にもつれ込む接戦の末、2−1の判定で下した。
大岩はかねてから皇治戦をアピールしていたが、皇治はことごとく拒否。しかし大岩が「皇治争奪戦」が裏テーマだった6月のK-1両国大会での芦澤竜誠戦に勝利を収め、ついに皇治を追い詰めた格好となった。
カード発表会見からいまいちテンションが低めの皇治。それでも大岩を武尊のマネジャー扱いし、スケジュール帳を小道具で用意するなど対戦ムードをあおるものの、マイペース過ぎる大岩には柳に風。
後日、そのスケジュール帳について「いいノートをもらった」と笑顔で話し、会見での皇治の態度についても「伝え方が勉強になった」などと究極のポジティブシンキング。
前日会見でも皇治が大岩のことを飼い主に従順な「名犬ラッシー」になぞらえずっと「ラッシー君」と呼んでいたのだが、大岩には「アッシー君」と聞こえていたようで会見後半になって「ラッシー君? アッシー君って聞こえていた」などと暖簾に腕押し。最後までかみ合わない展開が続いていた。
しかし大岩は試合では持ち前の強打で皇治を追い込んでいく。1R、皇治はガードをがっちりと固め、大岩の打ち終わりを狙ってパンチを放っていくが手数では大岩が圧倒。スタミナに難があるといわれていた大岩だったがこの日は攻撃の手は衰えない。しかし皇治も2R、3Rと尻上がりに調子を上げ、試合は激しい打撃戦に。後半やや大岩の攻撃が雑になったところで皇治がポイントを取り返し本戦は皇治の1−0でドロー。
横綱・白鵬が日本国籍取得
大相撲で史上最多42度の優勝を誇る横綱白鵬(34)=モンゴル出身、宮城野部屋=が3日、日本国籍を取得し、官報に告示された。年寄名跡の襲名には日本国籍が必要で、白鵬は引退後に親方になることが可能になった。
東京都の宮城野部屋前で取材に応じた白鵬は、「相撲の発展のために一生懸命頑張っていきたい」と話した。本名はこれまでムンフバト・ダバジャルガルだったが、しこ名と同じ「白鵬翔」になったことも明かした。
外国出身の歴代横綱で日本国籍を取得するのは、米国出身の曙、武蔵丸(現武蔵川親方)に次いで3人目。
井上尚弥がWBSS決勝へ「感謝。興奮している」
ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝に出場する世界ボクシング協会(WBA)と国際ボクシング連盟(IBF)同級王者、井上尚弥(26)=大橋=が8月26日、東京都内で記者会見し「日本で決勝ができることに感謝の気持ちでいっぱい。興奮している」と話した。
決勝は11月7日にさいたまスーパーアリーナで開催。
この日は対戦相手で世界5階級制覇の実績があるWBA同級スーパー王者、ノニト・ドネア(36)=フィリピン=も出席し、「この階級で最強の一人。モンスターに成長した井上選手との対戦が楽しみ」と語った。
バスケット男子W杯 日本2次リーグ進出ならず
バスケットボールの「男子ワールドカップ(W杯)」(8月31日~9月15日、中国・上海)で13年ぶりの出場となる日本は2次リーグ進出はならなかった。
世界ランキング48位の日本は1日の第1戦で同17位のトルコと対戦。八村塁(ウィザーズ)は前日夜から発熱し午前の練習を回避したものの先発。15点を挙げたが67-86で完敗した。
第2戦では世界ランキング24位のチェコと対戦。日本人2人目のNBA選手である渡辺雄太(グリズリーズ)や八村の活躍でチェコに迫ったものの76-89で敗れ2連敗。同組の米国がトルコに勝利したため、2次リーグ進出の可能性が無くなった。
世界柔道で金メダル減らす。東京五輪へさらなる強化は必須
9年ぶり6度目の日本開催となった「2019世界柔道選手権東京大会」が8月25日〜9月1日の日程で東京・日本武道館で開催された。
日本は最終日の1日、来年の東京五輪新種目となる混合団体の決勝でフランスを4−2で下し、3連覇を達成した。
混合団体は各チーム男女3人ずつの6人制で争われ、3−3となった場合は無作為で選んだ階級での代表戦で決着をつけることとなる。
日本は第1戦の男子90キロ超級の景浦心、第3戦の男子73キロ級の大野将平、第4戦の女子70キロ級の新井千鶴が一本勝ちを収め3−1と王手をかけたものの第5戦の村尾三四郎が敗れ、3−2に。まだまだリードはしているものの、代表戦がどの階級で行われるかは未知数なだけに、決して予断を許さない状況に。これが混合団体の面白いところでもあるのだが…。
しかし第6戦の女子70キロ超級で濱田尚里が勝利を収め優勝を果たした。
濱田の相手は個人戦の決勝で敗れたマドレーヌ・マロンガ。2日前には大外返しに天を仰いだが、この日は必殺の寝技でがっちりと抑え込み、会心の一本勝ちで雪辱を果たした。
本来なら70キロ超のクラスには、前夜に78キロ超級を制した素根輝と同3位の朝比奈沙羅が出場するはずだったが、当日の朝。2人がそろってコンディション不良を訴えたことから急きょ濱田が出ることに。
濱田は初戦の2回戦から全3試合とも一本勝ちを収め、日本の危機を救った。
第2日(26日)に行われた男子66キロ級では準決勝で3連覇を目指した阿部一二三と初出場の丸山城志郎が対戦。
丸山は試合序盤に右膝を負傷し、足を引きずりながらも試合を続行。延長戦で、ともえ投げから流れるような浮き技で優勢勝ちを収め、決勝進出を果たした。
患部をテーピングで固め、痛み止めを飲んで臨んだ決勝では韓国の金琳煥を合わせ技で破り優勝した。阿部は3位決定戦では勝利を収め銅メダルを獲得したが笑顔はなかった。
丸山は今回の優勝で、11月のグランドスラム大阪大会でも優勝すれば東京五輪の代表の座はほぼ手中に。一歩リードした形となったが、阿部の巻き返しも必至で、こちらの代表争いから目が離せない状況となってきた。
東京五輪を来年に控えた今回の世界選手権で、日本勢の金メダルは男子が66キロ級の丸山と73キロ級の大野で昨年と同じ2個、女子は52キロ級の阿部詩と78キロ超級の素根にとどまり、5個だった昨年から3つ減らした。全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕会長は「全体的な印象として、研究され、苦戦した。厳しい戦いだった」と総括。残り1年でさらなる強化を迫られる結果となった。
紫雷イオが竹刀で因縁のキャンディスを闇討ち【WWE NXT】
USAネットワークでのライブ放送初回の三つ巴挑戦者決定戦に出場
WWE「NXT」(日本時間9月5日配信)で今やすっかり“黒いイオ”と化した紫雷イオが会場駐車場で因縁のキャンディス・レラエを竹刀で襲撃した。先週行われたキャミ・フィールドとの試合後にキャンディスの襲撃を受けたイオは「何しに来たんだよ! あのクソチビ」と怒りを爆発させており、その報復として暗闇の中でキャンディスを竹刀で滅多打ち。イオは駆け付けたレフェリーや関係者に引き離されたものの2人の遺恨はさらに激化した。
また、この日NXTのGMウィリアム・リーガルはUSAネットワークでのライブ放送初回となる現地時間9月18日にNXT女子王座への第一挑戦者決定戦として、紫雷イオ、ビアンカ・ブレア、ミア・イムによる三つ巴戦を行うことを発表した。イオはNXTの歴史的船出となる日を黒く染めるチャンスを得たことになる。
貴ノ富士がまた暴行
日本相撲協会は9月3日、十両貴ノ富士(22)=千賀ノ浦部屋=が付け人に暴行し、秋場所(両国国技館)を休場すると発表した。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)から同日協会に報告があり、当面謹慎させるという説明があった。貴ノ富士は改名前のしこ名である貴公俊(たかよしとし)時代の昨年3月の春場所中にも付け人に暴行して休場、翌夏場所の出場停止処分を受けている。

