【キーワードで見るニュース】2017.9.15~2017.9.21

電動ベビーカー
 経済産業省が9月7日、国内で製造していない6人乗りの大型電動ベビーカーについて道路交通法上の「軽車両」に当たるとして車道を走るよう求める見解を示すと、インターネット上で「赤ちゃんに道路を走らせるのか」などと“炎上”。経産省は14日、会見を開き釈明。「発表資料に一部舌足らずな点があった。誠に遺憾だ」と弁明した。

朝鮮学校無償化訴訟
 朝鮮学校を高校授業料無償化の対象から除外したのは違法だとして、東京朝鮮中高級学校高級部の卒業生62人が国に1人当たり10万円の損害賠償を求めた訴訟。13日に東京地裁で原告側の請求を棄却する判決が出る。全国の5地裁・支部で起こされた同種訴訟で、3例目の判決。先行する2訴訟は、広島地裁では原告敗訴、大阪地裁では取り消しを命じるなど結論が分かれていた。

ロヒンギャ
 ミャンマーのイスラム教徒少数民族。1970年代後半以降、ミャンマー軍事政権に迫害され、ミャンマー政府は自国民族と認めていない。昨今、ミャンマーの治安当局とロヒンギャの武装勢力が衝突。多くのロヒンギャ難民がバングラデシュなどに逃れる事態となっている。アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は7日、「だれもが法の下で守られるようにしたい」と、ロヒンギャ問題でメディアに初めて口を開いた。国連のグテレス事務総長は13日、ロヒンギャをめぐる問題について「人道状況は破滅的だ」と指摘した。

太陽フレア
 太陽の表面にある黒点でエネルギーが解放されて生じる現象。黒点は非常に磁場が強く、絶えず増減しているのだが、数が増えると磁場が変化して爆発が起きる。電気を帯びた粒子が大量に放出され、地球上の衛星、無線通信に影響を与えることもある。9月6日と7日に大規模な太陽フレアが発生。8日には衛星利用測位システム(GPS)に影響を及ぼした。

「プレ金」見直し
 政府と経済界が音頭を取って、今年2月から実施している「プレミアムフライデー」。月末の金曜日に早めの退社を促し、消費喚起につなげようというものだったが、経団連の榊原定征会長は9月11日の定例会見で、月末は企業にとって忙しい時期にあたり、本来の目的となる消費喚起などの取り組みが進めにくいとして「総括して、実施日の変更を含めた運用を見直す」との考えを示した。

受信料
 有識者でつくるNHK会長の諮問機関。同委が受信料徴収の強化を狙い、電力会社やガス会社などの公益事業者に、受信契約が確認できない居住者の情報を照会できる制度の導入に「合理性が認められる」とする考えをまとめ、上田良一会長に答申した。個人情報保護法は公益事業者などが持つ個人情報を、本人の同意なく第三者に提供することを禁じており、プライバシー保護の観点から慎重姿勢を求める声も出ている。 

桐生モデル
 陸上男子100メートルで桐生祥秀が日本人初の9秒台を記録した快挙を記念し、スパイクシューズを提供してきたアシックスが9月11日、同型の「桐生モデル」を限定で発売した。発売した桐生モデルは、桐生選手が使用するシューズと全く同じ大きさ・仕様。桐生選手の記録9秒98にちなんで9足限定で、9万9800円。およそ半日で完売した。