日本の食文化を世界に、未来に伝えることの重要性とは【BEYOND 2020 NEXT FORUM】

農林水産省/食料産業局 食文化・市場開拓課長 西経子氏
 その一方で、日本の食文化を海外に正しく伝える難しさや、時間をかけて育てられる職人技の価値も話題に。「すしでも和食でも職人の技術の習得は本来、難しいもの。そのため若い職人が減っているという話もあれば、近年では3日ほど修行した人が海外で店を出す、という話も聞きますね」と小澤氏。西氏は「現在、海外にある日本食レストランは11万8000件ほどあり、2年前から3割増えています。しかし内容が日本食からかけ離れてしまっているケースもありますし、日本人が経営していないお店も多いです。だからダメだ、ではなく、そういったお店にわれわれが日本産食材や正しい日本食の技術を使ってもらうようアピールしていこうと考えています。そのお店のお客さんにおいしい日本食を味わってもらい、本場に行って食べてみたいと思ってもらえるようになれば」と語り「海外に日本シェフの技術派遣などもしているのですが、今後はVRヘッドセットで魚のさばき方をレクチャーするといったことも可能になる。その11万8000店に、日本産食材のおいしさや日本の食文化を発信してもらうために、テクノロジーを活用できるのではと思っています」と語った。