アジア最強・イランが初の頂点に!車いすバスケ国際大会が閉幕 〜三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019〜

長い右腕で巧みなシュートを放つ13番モルテザ・アベディ(イラン 3.0)写真・PARAPHOTO 秋冨哲生
 得点力では、ローポインターらの活躍も光った。車いすバスケットボールでは、一般的に、障害の軽いハイポインターらがその身体能力を活かし、攻撃的な役割を担うことが多い。しかし、この日は10番モハメッド・モハメッド・ネジャードゥや、40番アブドルジャリ・ガランジークら、ローポインターがカットインしてボールを奪うと、素早くインサイドに潜り込み、シュートまで持っていく粘り強さも見せた。この試合では、ネジャードゥが10得点の活躍。ハイポインターだけでなく、ローポインターも着実に点を積み重ね、全員バスケで優勝を掴み取った。

 試合後、7番ハディアズハールは、オーストラリアに勝てた要因について、「この大会が決まってからずっと、抑えるべき選手を分析していた。彼らのウィークポイントを見つけてきたので、そこが勝てた要因かなと思います」と語る。事実、オーストラリアの得点源、ショーン・ノリスはこの日、わずか7得点に留まった。鉄壁の守備でインサイドへのコースを封じ、得意のシュートを打たせなかった。
7番オミドゥ・ハディアズハール(イラン 4.0)写真・PARAPHOTO 秋冨哲生
 一方、前日には日本と戦い、63−57で負けを喫したイラン。日本の印象については「とても強くて、アジアを代表するチーム。香西(宏昭)は世界で通用するトッププレーヤーだと思う」とした。

 昨年のアジアパラリンピックでは勝利した日本に今回負けた理由としては、「今日のファイナルに向けて、昨日は少しメンバーを変えていました。そういったアレンジの中で、バランスが整わなかったのが原因だと思う。日本が昨年よりもはるかに強くなっていたのもそう。それに対する準備が足りなかったと思う」と分析した。

 11月にはタイでパラリンピックの予選会が控えている。今大会出場の4ヶ国が再び激突する「アジア・オセアニアチャンピオンシップス」だ。11月に向けてハディアズハールは、「次の大会でここに来られるかどうかが決まる。しっかり準備していきたいと思います。来年また東京に戻ってきます」と、さらなる躍進を誓った。
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