ラグビー日本代表がフランスに初勝利ならず。テビタ・タタフのトライがTMO判定で幻のトライに

後半の勝負所で投入された“ラスボス”堀江翔太(撮影・田中伸弥)

ジェイミー・ジョセフHC「勝てる場面があったが勝てずに残念」

 再開後のスクラムはフランスのコブラシングで日本ボールに。今度も日本はラインアウトからトライを狙う。右に展開するも中央でつぶされパスはつながらず。フランスがキックもタタフがチャージ。ボールはまだフランス陣内。フランスのラインアウトはノットストレートで日本ボールになると日本はスクラムからトライを狙う。そして右に展開。止められると再び左に展開するがコーネルセンが痛恨のノックオン。残り時間30秒となったところで時計が止まり、フランスボールでのスクラムに。スクラムで押し合う中、試合終了のホーン。フランスがタッチラインにボールを蹴り出し、日本の悲願の初勝利はならなかった。

 試合後の会見で日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチは「チームとしては残念な結果となってしまった。後半ミスが増えてしまって、勝てる場面があったにも関わらず勝つことができなかったことを残念に思っている。パフォーマンスに関しては若い選手たちが試合に出て、経験がある選手もいるなかでバランスのいいチームができていると思っている。このチームとしてはここからステップアップして前に進んでいけるのではないかと思っている」などと敗戦にも手応えは感じているよう。そして「このような接戦のタフな試合になったときに、一瞬一瞬の瞬間をしっかりと仕留めていかないといけないということが今回の試合で分かったと思う。負けたことは残念だが、選手たちも時間を置いて試合を見て、そういった中でどういったことを修正しなければいけないかということを考えることが大事だと思う」と今回の敗戦は今後の糧になるという見方を示した。