福田萌子、フェムテックは「リテラシー高めること大切」自民・宮路氏らと意見交換

自民党フェムテック振興議員連盟で事務局長を務める宮路拓馬衆院議員

 議連立ち上げの理由を「女性がひと月のうちで、フルパフォーマンスを発揮できるのはわずか10日程度という調査結果を知って衝撃を受けた」と振り返る。2021年には「フェムテック」が新語・流行語大賞にノミネートされ、「定義を限定すべきかどうかという議論もあったが、日本では意味を広く捉えてムーブメントにしようということで、女性の健康課題へのリテラシーを高める性教育や社員研修まで含めたキーワードとなった」などと解説した。

 今後の課題は「エビデンスベースで健全なフェムテックマーケットをいかに維持していくか」と宮路議員。議連の活動によって2021年から3年連続で骨太の方針に「フェムテックの推進」の文言が掲載され、医療機器として子宮口キャップの国内販売がスタートしたほか、経血吸収ショーツや排卵日測定デバイス「kegg(ケグ)」などの薬機承認を目指すという。

 続いて医師の岩本麻奈氏が「パリジェンヌと日本女性 ~フェムケアの文化的違い~」をテーマに講演。自身の渡仏経験を踏まえて「フランスではピルを飲むことも、更年期でホルモン補充療法(HRT)をすることも一般的。不妊治療も原則保険適用されている」と説明し、「これからのフェムテックには少子化に応じたアプローチが大事。そうした中で、日本はいろいろな手立てをもっとロジカルに捉えてもいいんじゃないか」と提言した。