堀潤氏が主宰する「8bitNews」で今までとは違うハマスとイスラエルの状況をJVC・エルサレム事務所現地代表が報告

状況を報告するJVCエルサレム事務所の木村万里子現地代表(8bitnews提供)

 現在、イスラエル側が電気の供給も止めたことからネットも使えず、連絡を取るのも大変な状況にあるという。JVCは地元のNGOと協力して子どもたちの栄養失調予防事業を実施しているのだが、木村氏は「この状況が続くと、経済的に困窮している地域でさらに困窮が進む。私たちがサポートしている子供たちの栄養状態もさらに悪化する。戦闘がすぐに終わっても復旧するのにいつものように時間がかかる。そういったところがさらに懸念されるところ」と表情を曇らせる。もともと食料を買えないほど困窮している家庭が多かったところに今回の空爆が重なり、貧困が進む一方で、今後は支援の形も野菜を提供する、もしくは野菜を育てるための家庭菜園のプロジェクトを行うといったように限られたリソースの中でどういった支援を行うべきかといった問題にも直面しているよう。

 木村氏は最後に「ずっと関心を持って、ずっとニュースを追い続けてほしい。日本では何か出来事が起こると、直後はたくさんの報道があるが2~3日で下火になっていく。ただ報道がなくなったからといって現地の状況が安定したり改善されているかというと決してそうではない。私たちNGOは常にそこで行動し、現地の方々の声を届けていくべく発信を続けていきたいと思う。パレスチナで活動している団体は6団体くらいあるので、JVCも含めて他の団体の活動の様子とか現状の発信に注目していただきたい」などと訴えた。

 この木村氏による現地からの報告は8bitNewsのYouTubeチャンネル( https://www.youtube.com/watch?v=UnV0XGyjyEg )で配信されている。

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