西野亮廣、AIで『えんとつ町のプペル』“最新作”「これができてしまう時代」
国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2026(略称:SSFF & ASIA 2026)」のアワードセレモニーが6月10日、都内にて開催。西野亮廣が『えんとつ町のプペル』の新展開について語った。
⽶国アカデミー賞公認映画祭、アジア最⼤級の国際短編映画祭。28回目を迎える今年は「シネマエンジニアリング」をテーマに、世界100以上の国と地域から寄せられた約5000点以上から厳選されたショートフィルムをリアル会場とオンラインで上映する。
授賞式では、主要部門をはじめとするコンペティションの他、SSFF & ASIAならではのユニークなプロジェクトや作品も発表。大ヒットシリーズ『えんとつ町のプペル』からは、その“最新作”となる約3分間のティザー映像も初上映。全編AIを使用し、リアルな実写感とイマジネーションあふれる世界観を見事に描写した映像に、観客からも大きな拍手が起こった。
シリーズの原作、映画化脚本・監督を手がける西野亮廣、製作の森コウ氏、AIを手がけたCoco Nitta氏も登場。西野は「創造が人間に残された最後のサンクチュアリかと思いきや結局AIのすごさを思い知らされている」と切り出し、同作の制作意図について「ぶっちゃけ、これができてしまう時代に僕たちはどういうものを作っていくべきか、話すきっかけになればと思いました」。
森氏もAI活用が増える映画制作に「AIというと簡単に作れると思うかもしれないが、人間が持つ強いビジョンがないと作れないということが今回明らかになったと思う。AIの進化は止められない。であれば、僕らはどれだけ自分のビジョンを持ってそこにアシストとしてAIを入れていくか。強いビジョンを持ったクリエイターが作品を作っていくことが大事だと思う」と語り、映像を手がけたNitta氏も「映像制作の世界はこれからの5年で大きく変わる。映像制作をしたいという人のハードルも下がっていくと思う。インディペンデントの新人監督もお金が無くてもスピルバーグのような映像を作れることは、クリエイティブの世界にとってはいいことではないか」。
西野も「これからはAIで生成できないもの、思い出とか、そういうものを絡めていないエンタメは淘汰されるのではないか。その一方で人間の創造が終わることはない、それは確かなことだと改めて思った」と語り「今ご覧いただいたのはティザー映像。これを長編にするかはこれから決めます。今日、これから飲み会があるので、盛り上がったらやっちゃおうとなるかも(笑)」と笑いを誘いつつ長編化に意欲を見せた。
オープニングに続いて会場で上映された、全編AIのショートフィルムに“主演”した映画祭代表の別所哲也も「私は1ミリも演技していません。そんな時代にどんな物語を紡いでいくのか、一緒に考えていきたい」。
また、この日は、今秋に開催される映像の万博「VISUAL EXPO」や、同エキスポ内で講談社が新設するブランデッドムービーに着目した新アワードの情報も紹介。
他にも縦型ショートフィルムを対象とする「サイバーエージェント縦型アワード」や「最震賞supported by CRG」では、ヒットメイカー本広克行監督が「縦型はまさにブルーオーシャン。いくらでも可能性があると思う。これから縦型の名監督が続出してくると思うので今がチャンス」とクリエイターにエール。また、秋元康がプロデュースする、Web3時代に向けたショートドラマ企画など、新たな形の映像制作に挑むクリエイターを支援する企画も紹介された。
「SSFF & ASIA 2026」は6月10日にアワードセレモニーでリアル会場は閉幕。オンライン会場は 6月30日まで開催中。チケット・詳細は公式サイトにて。



