1980年代の小劇場ブームを牽引した「第三舞台」が再結集し、鴻上尚史の新作『パレイドリア』を上演。劇場は思い出深い紀伊國屋ホール

ダンスシーンもある

 また、児童サークルの元メンバーで現在は中学校の臨時教員の広渡を演じる小須田康人が「楽しい稽古場でした。稽古をしている最中によく笑いが起こるようになったなとすごく感じました。もちろん若い方に加わってもらったことが大きいとは思うんですけども、昔だったら稽古をしている最中にちょっとヘマして自分で吹き出したりすると演出家がブチ切れまして、非常にピリピリとした雰囲気だったんですけど、今回はそういうのがなくなって。やっぱり鴻上さんが丸くなったことが一番稽古場が楽しくなった理由なんじゃないかなと思っています」、同じく元メンバー役の山下裕子も「稽古の始まる前の柔軟体操の時に、昔は加わっていなかった鴻上さんが見たこともない腕立て伏せとかをしていて。体を鍛えていらっしゃって、おっぱいが動くようになったらしくて。そういうところもなんか楽しいなと思いながらも、私も頑張らなきゃなと思っています」と稽古場で「丸くなった」鴻上氏の様子を報告。

 元メンバーで元区議の香川役の長野里美は「私も楽しい稽古場で“皆さん、変わってないな”と思ったんですけども、それなりに年をとってみんな優しくなっていて、すごく話しやすくて楽しかったです。若手の方々はとても上手だしエネルギーいっぱいなので、むしろ引っ張られているなと思ったんですが、そこについていくことで私たちも若返っていい刺激になりました。よかったです」と若い俳優たちとの共演に刺激をもらったよう。

 その若手俳優たちの代表として会見に登壇した中山優馬は「本当に本番が来るのが楽しみで、稽古がとても楽しかった。大先輩の胸をお借りして存分にぶつかっていきたいと思います。僕ら若手軍団は何度か食事をご一緒させていただいたりした時に過去のいろいろな事件や出来事をお話ししていただいた。それを話される皆さんが、その時の時代の熱量で話しているのを聞けるのがすごくうれしかった。そういう話を聞いて、僕らは“すごいな”と思っていたので、僕らの世代もこの作品で30年後とかに“あの時はこうだった”って言える何かを見つけたいと思っています」などと語った。中山は乾の息子・輝一郎役。