「タクシー乗らない」「夜が苦手」夜~朝の撮影に「時差ボケ作って対抗」……古川琴音、中村蒼、伊藤万理華『ミッドナイトタクシー』キャストが格闘

左から、タクシーに乗らず夜が苦手な中村蒼、夜~朝の撮影のために自主的に時差ボケして対抗した古川琴音、「人間は太陽を浴びないと」と再確認した伊藤万理華

 俳優の古川琴音が主演するドラマ、土ドラ『ミッドナイトタクシー』(NHK 総合、6月1日スタート)の取材会が5月14日、渋谷区の同局で行われ、古川、共演の中村蒼、伊藤万理華が出席した。冒頭こそ緊張の見える3人だったが、最後にはワクワクドキドキのエピソードやお互いの物言いに顔をくしゃくしゃにして笑う、会場全体がほっこりする会になった。

 物語の主人公は、キュートでミステリアスな29歳のタクシードライバー、蘭象子。タワマンに向かう恋人同士、四十年ぶりに父に会おうとする母と母を追う息子…彼女が走らせる夜の深夜のタクシーには、いろいろな客が乗車する。人の人生の通過点にいるだけのつもりが、自分自身の30歳の節目に向かって、自分の探しものを始めて……

 ドラマにちなんで、タクシーに関連したエピソードはあるかと質問が飛ぶと、古川と伊藤は海外での経験をシェア。古川は一昨年訪れたロンドンでタクシーに乗った際に、運転手に話しかけたところ、運転手も英語が母国語ではなく「世界の共通言語はブロークンイングリッシュ!君は十分話せているよ!」と言われたという、ほっこりしたエピソード。伊藤は韓国の空港で乗せられたタクシーが「エンジンをかけたら内装が虹色になる」というカスタムタクシーで運賃が一般的なものよりも2倍ぐらいだったというドキドキの体験だった。

タクシーが怖い? 中村蒼

 そんな中、中村は「僕はタクシーにはほぼ乗らなくて……」とばつが悪そう。「僕の人間性というか、せこい人間なんでメーターばっか見ちゃって。ゴンゴン上がっていくメーターの感じが怖くて、なんて高級な乗り物なんだろうって東京に来て思ったんです。なので、めったに乗らないっていうのが正直なところなんです」と、苦笑い。さらに「ちょっとドキドキするイメージです。単純に初めましての人と数十分共にする空間っていうのがなんかこう……いつまでたっても、僕にはあまり居心地がよくないなっていうような印象です」と加えた正直なコメントだった。

 主に深夜に物語が展開するドラマ。それだけに、夕方から朝までの撮影も多かったそうで、それぞれスケジュールとの格闘もあったよう。

 古川は「ナイトシフトって言って夕方ぐらいから集まって夜通し撮って明るくなる前に撮り切るスケジュールがあって。それがまるまる 1 週間続く時があったんですが、私、朝方タイプなので、その日を迎えるのがすごく怖くて。あまりに怯えすぎて、自作で時差ボケ、その時間に合わせて寝ない日を作ったんです。睡魔には負けちゃうタイプだから、友達を呼んで、スタッフさんに差し入れするキャロットケーキを手伝ってもらって作ったりしました」

 伊藤は「夜型で朝が弱いタイプだからこそできるかなって思った」というが、実際には夕方から朝方にかけての撮影で、夜型にはスタートが少し早い。「3日4日続いた時があって、さすがに後半は疲れてきちゃって。やっぱり人間は太陽を浴びないとダメだなっていうのを実感しました」と笑った。

 中村は「僕も夜が苦手……寝ないと頭が働かないタイプなんで、どうしようかなと思って。撮影中は頭を働かせながら、通常通りできた」。答え始めたところで「…タクシーも乗らないは、夜も苦手だって申し訳ない」と苦笑いだった。

 ドラマは、6月1日スタート、毎週月~木22時45分~。全32話。NHK ONEで同時・見逃し配信予定。