古川琴音「すごい不思議なものを見てしまった」6月スタートの土ドラ『ミッドナイトタクシー』で主演

左から、中村蒼、古川琴音、伊藤万理華

 俳優の古川琴音が主演するドラマ、土ドラ『ミッドナイトタクシー』(NHK 総合、6月1日スタート)の取材会が5月14日、渋谷区の同局で行われ、古川、共演の中村蒼、伊藤万理華が出席した。

 1週目の映像も見たという古川は「すごい不思議なものを見てしまったというのが正直な印象。何を見させられているんだろうと思う間にストーリーが進んでいって……気づくと自分の内面の深いところを考えてる」と語った。

 物語の主人公は、キュートでミステリアスな29歳のタクシードライバー、蘭象子。タワマンに向かう恋人同士、四十年ぶりに父に会おうとする母と母を追う息子…彼女が走らせる夜の深夜のタクシーには、いろいろな客が乗車する。人の人生の通過点にいるだけのつもりが、自分自身の30歳の節目に向かって、自分の探しものを始めて……

 

  

 最初に台本を読んだ時の感想を聞かれて、古川は自身が演じる象子が「ユニークというか変わった人物」としたうえで、「象子が投げかける質問ってすごく素朴で、常識の中で生きてる私たちからするとちょっと不意を突かれたような質問なので、それを元に考えさせられるなって。そして、象子も変わってるんですけど、よくよく考えると周りの人も変わっていて、それぞれのキャラクターの個性っていうかちゃんと生理があるっていうような感じがして、それがすごく面白いところ、ロマンがあるところだったりして、読み進める手が止まらなくて、一気に読めてしまいました

 取材会が進む中、古川は「今ふと思い出したセリフがある」と「人の痛みとか孤独とかそういうのを分かろうとするのは偽善かもしれないけど、分かろうとする人がいなくなったら世界は終わってしまうと思う、っていう象子のセリフが大好きなんです」。そして、「役者っていう仕事は、自分ではないその人を演じるために(その人を)分かろうとし続けた結果、出てきた表現をずっとやっていると思うんです。この仕事以外の人たちも、自分にしか分からない痛みとか、ちょっと独りよがりになるような孤独とかはあるけれど、自分がそう思ってるのと同じように他の人にもそれぞれ孤独と痛みがあるっていうこと、そういうメッセージが、そのセリフがあるエピソードだけじゃなく、全部のエピソードにあるなと思います」と、前傾姿勢だった。

 

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