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4・24「K-1」明戸仁志インタビュー「攻撃力は自分が一番。どれだけやられても一発でひっくり返します」

2016.03.23 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する明戸仁志のインタビューを公開。

――今回が明戸選手にとってK-1初参戦になります。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「自分自身ずっとK-1に出たいと思っていたし、2月のKrushでK-1にも出場している島野浩太朗選手に勝つことができたので、次はK-1だと思っていました。なのでオファーをいただいた時、そこまでの驚きはなかったですね」

――明戸選手は格闘技を始める上でK-1からどんな影響を受けましたか?
「最初に格闘技を始めたのは14歳の時の空手なんですけど、テレビでK-1を見て『自分もこういう大会に出たい』と思ったのがきっかけでした。ただ自分は身体が小さかったのでK-1に出るのは難しいと思っていたんです。でもちょうどそのころにK-1MAXがスタートして、小比類巻(貴之)会長や魔裟斗さんが活躍していて『自分もK-1に出たい』ではなく『自分もK-1に出る』という目標を持ちました」

――明戸選手は自衛官として働いていた時期があるんですよね?
「僕は地元が青森で、高校を卒業したらプロの格闘家になりたいと思っていたのですが、周りから自衛隊で働きながら格闘技を続けられるよと言われて、自衛隊に入りました。それで自分は宮城県に転勤になり、自衛隊で“徒手格闘”という日本拳法のような格闘技をやりながら、仙台のDRAGONジムに通ってムエタイの練習をしていました。しばらくそういう生活が続いたのですが、自分は格闘技一本でやりたかったので自衛隊を辞めて、そのままタイに武者修行に行きました」

――自衛隊内で他に明戸選手のようなことをしている人はいないですよね?
「はい(笑)。しかも自分は普通科という自衛隊の中でも体力がある人間が集まる科に所属していて、その中でも体力があるほうでした」

――自衛隊ならではの過酷な訓練も経験されているのですか?
「そうですね。訓練の一つで重い銃器・装備を身につけて、夜中に出発して明け方までに目的地まで40km歩くというものがあるんですね。歩いている途中に水分・塩分をしっかり摂らなければいけないのですが、僕はものすごく汗かきなので、それが追いつかないんですよね。で、歩いている途中に幻覚・幻聴ではないですけど、並んでいるドラム缶が人間に見えたり、誰も話していないはずなのに人の話し声が聞こえて来たり…そのくらい追い込まれる訓練はありました」

――最終的に自衛隊を辞めることになるわけですが、もっと格闘技に専念したいという気持ちがあったのですか?
「自分の人生において自衛官を続けるという選択肢もありましたが、やっぱり子供のころからプロ格闘家にあこがれていたし、本気で格闘技をやりたいと思って、自衛隊を辞めました。それでタイで武者修行したあと、怪我やいろんなことがあって、3年ほど格闘技から離れていた時期があるんですね。でも格闘技への想いは消えてなくて、一念発起して東京で格闘技をやろう、と。それをDRAGONジムの会長に連絡したら、小比類巻道場を紹介してもらって、小比類巻道場にお世話になることになりました」

――そして今回はK-1初参戦しかも-60kg日本代表決定トーナメント出場というビッグチャンスが巡ってきました。1回戦は大沢選手とのリベンジマッチになりましたが、この試合について聞かせてもらえますか?
「大沢選手には昨年3月に敗れているのですが、僕が先にダウンを奪ってダウンを奪い返される形で僅差の判定負けでした。大沢選手は上手い選手ですけど、そこは攻略できると思うので1回戦を突破したいです」

――トーナメントに出場する他の7選手は明戸選手よりも実績が上の選手たちばかりです。
「確かに自分はチャンピオンでもなければ、タイトルマッチ経験もない。実績でいえばみんなより下だと思います。でも自分の攻撃力は8人の中で一番だと思っているので、その攻撃力を生かした倒しに行くスタイルで優勝したいと思います」

――明戸選手はどんなに劣勢になっても絶対に試合をあきらめない選手だと思います。気持ちの強さが自分の武器だと思いますか?
「自分では気持ちが強いと思ったことはないのですが、僕は絶対に試合をあきらめないし、パンチでも蹴りでも一発当たれば逆転できると思っています。どれだけボコボコにされていても一発で試合をひっくり返せる自信があるんで、最後の瞬間まであきらめずに戦い続けることができるのだと思います」

――ずばりこのトーナメントで波乱を起こしたいですか?
「トーナメントの8選手が発表された時、みなさん優勝予想したと思うのですが、その時に僕の名前は入っていなかったと思います。その予想を全部ひっくり返すつもりなんで全試合KOを狙って戦います」

4・24「K-1」大沢文也インタビュー 「周りの予想・期待通りの決勝戦には絶対させないっすよ」

2016.03.23 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する大沢文也のインタビューを公開。

――K-1本戦デビューとなった昨年11月の島野浩太朗戦は完勝といっていい内容でしたね。
「試合前にパンチ勝負すると言っていて、別にパンチ勝負でも全然いけたんですけど、1Rにガードの上から一発パンチをもらった時、万が一、これをもらったら危ないなと思ったんですよ。それで途中から作戦をシフトチェンジして、ローでいきました。完全に倒せた試合だったんで倒せなかったことは悔しいですね」

――ローで攻めることは決して作戦ではなかったんですね。
「もちろんローは練習してたんですけど、試合前はパンチ対策で階級が上の選手とボクシングスパーばっかりやってました。だから試合前は8~9割パンチでいくつもりだったんですよね。試合であれだけローを蹴ったから、周りからも『文也ってロー蹴れるんだ!』って驚かれました(笑)。」

――解説の魔裟斗さんも大沢選手の試合ぶりを見て「上手いし、考えて戦っている」とコメントしていました。
「そうみたいですね。僕あんまり自分の試合見ないんで詳しくは分からないんですけど」

――結果はもちろん内容も伴う勝利だったと思うのですが、手応えはつかめましたか?
「う~ん、でも練習通りの動きは半分も出せてないんで、まだまだこんなもんじゃないっすよ。身体はディスっていいんですけど、ハハハハハ(笑)」

――そして今回は-60kg日本代表決定トーナメントに出場することになりました。
「最初は4月に-60kgの日本代表決定トーナメントをやるって知らなかったんです。減量もキツいし、そろそろ-63kgに階級を上げようかなって。その時にこの話をもらって『おっ!』と思って出ることを決めました」

――このトーナメントは大沢選手にとってビッグチャンスだと思いますが、モチベーションは上がりましたか?
「もちろんモチベーションは上がりますけど、試合は試合でリングで戦うことは一緒なんで、トーナメントだから頑張るっていうのはおかしいんで。いつも通り戦います」

――1回戦で対戦する明戸選手とは昨年3月に対戦して、判定勝利している相手です。短いスパンでの再戦となりましたが。
「そこは明戸選手に失礼ですけど、モチベーションは上がらなかったですね。僕、ああいう下手くそな選手が苦手なんですよ。上手い相手とだったら噛み合うんですけど、下手くそな選手だと逆にポカしちゃいそうで。明戸選手、ごめんなさいって感じなんですけど(笑)。だから…皇治選手とやりたかったですね。別に皇治選手も上手いとは思わないけど、キャラが立っているし。なんか-60kgの選手みんな怒っているから、ああいう選手とやったら面白そうかなって思いました」

――ではトーナメントの出場全選手を見て、どんな感想がありますか?
「みんな大雅×卜部功也の決勝が見たいんでしょ? ファンもマスコミも関係者も。でも別にそれでいいっすよ。周りにそう思われるのは当然だし、俺が一格闘技ファンだったらそう思いますもん。まぁ、俺からしたら過去に戦っている相手が4人も出ているから、それはそれで面白いですけど」

――そうは言っても大沢選手としては周りの期待や予想を覆したいと思っていますよね?
「もちろん、もちろん。大雅と功也君の決勝には絶対させないっすよ。ぶっちゃけ今のK-1ファイターで卜部功也に勝てる日本人はいないでしょ? だったら4月24日までに卜部功也に勝てる選手になるしかないんですよ。俺はそのためにタイにも行って練習してきたし、やられることも多かったけど、向こうの強いやつらとも結構やり合ってきました」

――自分の力を出し切れば優勝できる自信はありますか?
「俺が実力を出せば(声を大きくして)ぜっっっったい勝てます! みんな分かっていると思いますけど、俺、めっちゃ気持ち弱いんですよ。恋愛と格闘技はメンタルが弱い(笑)。だからそこだけなんですよね。練習パートナーはみんな強いんですけど、俺は全然負けないんで。本当に自分の力を発揮さえできれば大丈夫だと思うんで楽しみにしていてください」

3・21修斗 竹中が無敗で環太平洋フェザー級王座奪取

2016.03.22 Vol.662

 プロフェッショナル修斗公式戦が3月21日、東京・後楽園ホールで開催された。
 メーンで行われた「環太平洋フェザー級チャンピオン決定戦」で竹中大地(同級1位)が小蒼卓也(同級5位)を1R2分41秒、スリーパーホールドで下し第5代王者となった。
 竹中は2013年の修斗デビュー以来、無敗。昨年11月には土屋大喜、安藤達也といったフェザー級のトップ選手を破った佐藤将光を完封し、この舞台に上がってきた。
 小蒼は昨年行われたインフィニティリーグで優勝し、挑戦権を獲得した。
 試合は竹中の強烈な左ミドルからスタート。続けざまの左ハイキックにバランスを崩した小蒼だったが、タックルからバックを奪う。しかし竹中は体勢を入れ替え、コーナーに押し込むと足をかけテイクダウンに成功。小蒼はスイープして上を取り、パウンドを落とすが竹中は跳ね上げスタンドへ。すぐにタックルへいった小蒼を竹中がつぶしてバックを奪うとスリーパーホールドへ移行。これがズバリとはまって小蒼は無念のタップ。竹中が勝利を収めた。

4・24「K-1」闘士インタビュー 32歳にして覚醒&トーナメント優勝の夢を叶える!

2016.03.22 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する闘士のインタビューを公開。

――昨年はK-1初参戦に始まり、闘士選手にとっては大躍進の1年でしたね。
「1月にK-1に初めて呼ばれて韓国のチャンピオンに勝てて、ものすごくスタートが良かったんですよね。あれで勢いに乗っていつでも試合ができるようにスタンバイしている中で、7月に卜部弘嵩選手と試合が決まって。試合前からモチベーションも高かったし、結果は判定負けだったんですけど、自分がやってきたことの爪痕を残せたことが大きくて。悔しさはあったんですけど、周りの人たちには『闘士はここまでできるんだ』と思ってもらえたと思います。そして12月にKrushで山本真弘選手と試合が決まって、倒して勝てば絶対に来年につながると思っていたし、本気で俺のほうが強いと思っていたんですよ。それで宣言通りに1RKO勝ちして、俺がトップファイターの選手たち以上のところにいることを見せられた、名前を売ることができた一年だったと思います」

――K-1に出て対戦相手のレベルが上がったことで、闘士選手自身のレベルも上がったのでしょうか?
「静岡から上京した時にあこがれていた舞台がK-1で、自分の夢が叶ったわけじゃないですか。だったらそこで結果を残さなきゃいけないという部分もあったし、新しいK-1がスタートして、そこで自分が目立てばっていう気持ちありました。だからもうモチベーションが高すぎましたね」

――今の自分だったら自信を持って優勝を狙えると思いますか?
「そうですね。トーナメントは実力も大事だけど運もあるし、その時に自分についてくる光だと思うんですよ。俺は今32歳だけど脂は乗っているし、どの選手よりも運があると思います。自分が周りと違うなと思うのは、俺って結構、夢を叶えてきた人生なんです、それは人間として。自分でこうやりたい・ああやりたいと言ってきたことは実現してきたんで、蓋をあけてみたら俺が優勝していると思います」

――1回戦で対戦するレオナ選手は2014年10月にKrushで対戦し、ハイキックでKO負けしている相手です。対戦が決まった時はどう思いましたか?
「正直、一番やりたくない相手だと思いました、俺を除いて一番脂が乗っている選手だなって。でも魔裟斗さんが言っているみたいに『一番厳しい道を選ぶのが成功への近道だ』って。このK-1という舞台のトーナメントでリベンジができるっていうのも大きなストーリーだと思えば開き直って戦えます」

――どんな準備をしてトーナメントに挑もうと思っていますか?
「今から俺が言うことは他の誰ともかぶらないと思うんですけど、俺は小学生のころからダウンタウンDXが大好きなんですよ。俺が今までの人生で叶っていないものが2つだけあって、1つは有名になってダウンタウンDXに出ること。で、もう1つはダウンタウンDXに出るために必要なことにつながっていて、K-1でチャンピオンになることなんです。だからK-1の日本チャンピオンになって、ダウンタウンDXに出ることが夢なんです。このデカい夢を実現させるために俺はトーナメントで優勝します」

――その夢を実現させる確信はありますか?
「ありますよ。例えば俺はいい車に乗って、いい家に住んで、いい嫁と結婚して、いい子供ができて……この8人の中で一番地位と名誉を手に入れていると思います。そこで唯一叶えていないものがK-1チャンピオンになることとダウンタウンDXに出ることだから、もうそれが実現する流れはできているかなって思います」

4・24「K-1」レオナ・ぺタスインタビュー トーナメント制覇に向けてオランダで武者修行!

2016.03.21 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場するレオナ・ぺタスのインタビューを公開。

――昨年11月のK-1デビュー戦では大雅選手に判定勝利を収めました。あの試合を振り返っていただけますか?
「やっぱり緊張しました。でも後楽園ホールよりも周りが暗かったので、リングに上がったら対戦相手と2人だけの世界だなって。試合中は後楽園ホールの方が緊張しましたね」

――試合内容についてはいかがでしょう?
「試合が終わった時にセコンドからは『負けたな』って言われて、僕も『そうなか…』と思ったんですよ。でも結果的には判定勝ちだったので、ギリギリの試合だったと思います」

――前回の勝利が評価されて、今回の日本代表決定トーナメント出場が決まりました。
「トーナメントなんでどういう試合になるか不安もありましたけど、僕が戦いたかった相手も出てくるので出場を決めました」

――このトーナメントはレオナ選手にとってビッグチャンスだと思いますが、気持ちに火が点きましたか?
「普段からスイッチは入っているし、そこで大きな試合が決まったというだけなんで、普段通りと言えば普段通りです」

――トーナメントに先だち、オランダのMike’s Gymで約1カ月間の武者修行を行ってきたそうですね。このタイミングでオランダに行った理由を聞かせてください。
「もし日本トーナメントに出られなくても、世界トーナメントに出たいと思っていたし、世界の強豪がどんなものかを味わうために行ってきました」

――オランダではどんな生活を送っていたのですか?
「Mike’s Gymには寮があって、そこに住まわせてもらっていました。毎日朝5時半に起きて、7時から11時まで練習して、一回昼寝して、18時から20時まで練習して…の繰り返しです。土曜日が午前練だけで、日曜日がオフだったんですけど、スパーリングはヤバいし、土曜日は疲労で身体が動かないし、日曜日は次の日が朝早いからすぐ寝てました。ほとんど遊びに行く時間はなかったですね」

――Mike’s GymにはK-1にも参戦しているマサロ・グランダーやジョーダン・ピケオーなど強豪選手が多数在籍しています。スパーリングはかなり激しかったのではないですか?
「そうですね。向こうでは事前に軽めのスパーと言っていても、ガチスパーになっちゃうんで(苦笑)。しかも僕が一番体重が軽くて、僕より軽いの選手は女子しかいなかったんですよ。だからスパーリングでは倒されないように本気でやってました」

――オランダに行って、どこが変わったと思いますか?
「正直、一カ月でテクニックがつくどうこうはないと思うんですよ。日本に帰ってきて思ったのは気持ちが変わったこと。日本人で身体が大きい選手を見ても『スパーリングできるわ』って思うようになって、気持ちの余裕が出来ましたね」

――1回戦で対戦する闘士選手は2014年10月にKrushで対戦し、ハイキックでKO勝ちしている相手です。対戦が決まった時はどう思いましたか?
「練習をしたこともあるんで、最初は別ブロックがいいなって思ったんですけど、決まった以上は、です。僕以外の選手に負ける姿も見たくないんで」

――返り討ちにして、改めて強さを見せたいですか?
「返り討ちというか普通に勝って、普通に決勝まで行って、普通に優勝してって感じですね」

――このトーナメントは自分が優勝するものだという気持ちですか?
「僕の中で決勝まで行くのは当たり前。決勝には(卜部)功也選手が上がってくると思うんで、そこで今までやってきた成果を出して勝ちたいです。決勝まで行くことは100%決めているんで、今は決勝で卜部功也に勝つための練習をしています」

――ずばりこのトーナメントで功也選手を倒したいですか?
「僕は功也選手が間違いなく日本一だと思っているんで、あの選手を倒せば自分の中で自己満できるんで、そのためだけに戦います」

4・24「K-1」山本真弘インタビュー トーナメント優勝で輝きを取り戻すことができるか!?

2016.03.21 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する山本真弘のインタビューを公開。

――今回は日本代表決定トーナメントへの出場となりました。真弘選手は戦績が約70戦、過去に何度もトーナメントで優勝経験があります。オファーを受けた時、少し出場を悩むことはなかったですか?
「いや、即決でOKしました。去年は成績が良くなかったし、自分が負けた選手たちもトーナメントに出ると思ったんで、これはいい巻き返しのチャンスになるな、と。昔の自分だったらごねていたと思うんですけど、去年は悔しい想いをしたんで、今年はこのトーナメントから巻き返します」

――真弘選手自身、昨年は思うような結果が残せなかった一年だと思います。
「僕はそれって周期的なものだと思っているんで、もうちょっとあきらめてましたね。今年は何やってもダメだなって(苦笑)」

――過去を振り返っても、結果を出せない時期が定期的にやってくるのですか?
「はい。僕も10年以上プロでやってきて、そういう時期ってあるんですよ。それでその時期を抜けたら、また上昇気流に乗れるっていう。やっぱり良い時もあれば悪い時がありますからね。こういう時期だからこそ冷静に自分を見つめ直して、自分に何が足りないかを把握しないといけないです」

――例えば結果にはなっていなくても、自分が成長しているという手応えはあるのですか?
「去年から手応えはあるんですよ、ただそれが噛み合ってないだけで。去年は試合が終わって、試合を振り返って、原因を探って…の繰り返しだったんで、それをいい形で今年につなげたいと思います」

――何かきっかけがあれば不調から脱出できると思いますか?
「そう思います。一つ歯車が狂えば悪くなるし、上手くハマればいい方向に進む。感覚的な問題なんですけどね。それで言うと今年はすごくいい感じというか、気持ちが充実しています。去年にはなかった感覚ですし、いい状態で過ごせてますね」

――真弘選手は戦績・実績では他のトーナメント出場選手をかなり上回っていると思いますが、そこまで自分が有利だという気持ちはないですか?
「ないですね。経験やコンディショニングの知識はあると思いますけど、みんな横一線で日本一を目指す形だと思います」

――対戦相手の大雅選手はトーナメント出場選手最年少の19歳です。10代の選手と戦うことをどう感じていますか?
「本当に相手は若いですよね(笑)。僕も19歳の時にデビューしたんで、その時代と比べるとどんどん進化していると思います。でもプロでやっていればそういう相手と試合することもあるし、自分が若い頃はそうやってベテランの選手とやってきたわけですからね」

――見ている方は若い大雅選手×ベテランの真弘選手という見方で、勢いのある大雅選手に期待する人も多いと思います。
「試合はやってみないと分からないですよ。もらえば倒されるし、当てれば倒せる。とにかく周りのことは気にしないですし、今は目の前の試合に勝つことに集中しています」

――トーナメントには過去に負けている相手(闘士、レオナ・ぺタス、卜部功也)が多く出場していますが、その相手にリベンジしていきたいですか?
「それは思いますね。去年の借りをトーナメントで返していきます」

――同世代や同時期に活躍していた選手たちで引退する選手も増えています。真弘選手は健在をアピールしたいですか?
「それを見せなきゃいけないと思いますね。10代・20代の若い選手がたくさんいる中で、30代の選手がポツンといたら面白いし。自分が知っている世代の選手たちがどんどん引退している寂しさもあるんで、そういう状況を変えたいです」

――大雅選手に期待するファンもいる一方、かつて国内最強の名を欲しいままにしていた真弘選手の姿を見たいファンも多いと思います。
「そういう人たちに自分の強い姿を見せたいという気持ちはあります。去年はそれが葛藤というか悪い方向に出て噛み合わなかったところがあるので」

――2016年は一味違う山本真弘を見せられそうですか?
「う~ん、あまりそういうことを気にしないという一皮むけた気がします。いい意味で我が道を行きます!」

4・24「K-1」大雅インタビュー 闘争心と爆発力で-60kg日本トーナメントを制す!

2016.03.21 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する大雅のインタビューを公開。

――今回のトーナメント出場が決まった時の心境を聞かせてください。
「自分としては出るつもりでいたんですけど、2月のKrushの試合(vs平塚大士)で負けたら(出場が)なくなると思っていたんで、トーナメントを見据えて絶対に負けられない気持ちで試合に挑みました。結果的に倒して勝つことができて、トーナメント出場が正式に決まってよかったです」

――昨年11月から-60kgに階級を上げて、不安もあったと思いますが、-60kgで試合を重ねて手応えは感じていますか?
「-55kgでやっていた時は-60kgの選手はデカいと思っていたけど、自分も-60kgでやるようになってからは相手のデカさは感じなくなったし、練習でも自分自身のパワーを感じるようになったし、手応えもあります」

――-60kgで2試合戦って、-60kg仕様の身体になってきましたか?
「はい。パワーもスピードも上がっているし、テクニックも上がっていると思います」

――減量苦もなく、-60kgはベストウエイトですか?
「今のところはそうですね。自分としても-60kgが一番動きやすいですね。2月の試合はアップの時からスピードが乗っていて、本当に調子が良かったです」

――トーナメント1回戦ではベテランの真弘選手と対戦することになりました。どんな印象を持っていますか?
「まぁ、普通に倒さなきゃいけない相手だと思います。1Rで終わらせたいですね、トーナメントなんで」

――真弘選手は長年-60kgのトップファイターとして活躍してきた選手ですが、過去の実績は関係ないですか?
「そうですね。こないだも負けていたし(※昨年12月のKrushで真弘は闘士にKO負け)」

――トーナメントの出場メンバーでマークしている選手は誰ですか?
「やっぱり(卜部)功也選手です。今は頭一つ抜けていると思うんで。でも自分もそれで終わるつもりはないし、自分のほうが強いというところを見せたいです」

――-60kgで戦っていくうえで自分の武器や持ち味はどこだと思いますか?
「闘争心と爆発力は誰にも負けないと思うんで、そこを見てほしいですね」

――昨年4月の-55kg初代王座決定トーナメントでは、あと一歩のところでベルトを獲れませんでした。今年は-60kgで日本・世界トーナメントで優勝することがモチベーションですか?
「はい。去年優勝できなくて本当に……本当に悔しい想いをしたんで、今年は絶対に獲ります」

――-55kgのベルトを獲れなかった時はどんな心境だったのですか?
「もう俺は終わっちゃったのかなと思いました(苦笑)。でも自分にはこれ(格闘技)しかないと思ったんで、やるしかないですね」

――大雅選手は現在19歳。トーナメント出場選手中最年少ですが、格闘技にかける想いや覚悟は他の選手に負けないですか?
「プロになった以上、年齢は関係ないし、トーナメントを獲って優勝するという気持ちは誰にも負けないです」

――過酷なワンデートーナメントに向けて、どんな準備をしようと思っていますか?
「トーナメントに出る誰よりも練習しないといけないと思うし、楽に勝てるトーナメントではないと思うんで、身体を張って頑張ります」

――トーナメントが終わった時、見ている人たちに「大雅は強い!」と思わせたいですか?
「僕は-60kgでは通用しないと思われているかもしれないけど、それは嫌なんで、しっかり結果で見せます」

Krush.64 寺戸が-55kgのベルト奪取 -63kg王座決定戦は佐々木vs平本に

2016.03.21 Vol.662

 立ち技格闘技「Krush.64」(3月20日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われた「Krush -55kgタイトルマッチ」で挑戦者の寺戸伸近が3-0の判定で王者・堀尾竜司を破り、第5代王座に就いた。
 試合は1Rから寺戸が右ローキックでペースを握る。堀尾は前蹴り、ミドルで反撃するが、寺戸はパンチの連打にローキックと打ち分け、主導権は渡さない。
 2Rになっても寺戸のローキックは止まらない。堀尾は飛びヒザを見せるも、寺戸は下がって交わすと着地際にパンチの連打を合わせ、そこから激しい打撃戦に。3Rも寺戸はしっかりガードを固め右ローの連打から攻撃を組み立てる。判定では分が悪い堀尾はプレッシャーをかけロープに詰めるが、そこで寺戸が不意を突く飛びヒザ一閃。モロにアゴに食らった堀尾はダウン。一瞬あっけに取られた堀尾だったが、ダメージは小さかったようで失点を取り返すべくラッシュをかけるが、寺戸は下がりながらも随所でカウンターのパンチを繰り出し、しのぎ切った。

4・10「Krush.65」ジョーダン・ピケオー、Krushで-70kgのベルトを獲る!

2016.03.18 Vol.662

 4月10日(日)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.65」の[Krush-70kgタイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・中島弘貴と対戦する挑戦者ジョーダン・ピケオーのインタビューを公開。

——昨年7月以来の日本での試合になりました。その間、何試合ほど戦ったのですか?(※インタビューは試合決定時のもの)
「K-1のトーナメントに出たあと8試合やって、そのうちムエタイルールの試合で1敗してしまった。だけどこの1敗は自分のルールじゃないから何とも思っていない。俺はハートも魂もK-1ファイターだからね」

——今回、タイトルマッチのオファーを受けた時の心境を聞かせてください。
「天を仰ぐ気持ちだよ! 俺は早く日本に戻って、昨年のトーナメント決勝で負けたことを汚名返上したかったんだ。しかもその試合がKrushのタイトルマッチと聞いてより一層モチベーションが上がったよ。まさに夢がかなった気持ちだね」

——王者の中島選手にはどんな印象を持っていますか?
「彼はいい選手だが、俺の相手じゃない。ベルトは俺が必ずいただく」

——中島選手は今、日本の-70kgでトップと言われている選手ですが、それについてどう思いますか?
「まぁ、そうなのかもしれないけど、いずれにしても彼が王者でいられるのは4月10日までだね」

——どういった形で中島選手に勝ちたいと思っていますか?
「もう日本のみんなはMike’s Gymのファイトスタイルを知ってるだろ? 俺が衝撃的なKOで勝つよ」

——Krushはピケオー選手が佐藤嘉洋さんをKOして、注目を集めるきっかけになった大会です。Krushにはどんな思い入れがありますか?
「Krushは無名だった俺を世に知らしめてくれた。俺にとっては特別な場所だ。そのKrushの王者になることが出来たら、とても自分を誇りに思うよ」

——Krushのチャンピオンになったら、どんなチャンピオンを目指しますか?
「ファンのみんなに認められるチャンピオンになりたいし、自分の持っているすべてをかけてベルトを守っていく。ベルトを失うくらいなら死んだ方がマシだ!」

——最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
「いつも応援してくれてありがとう。俺は逃げも隠れもしない。そして笑顔で相手をノックアウトする姿を見届けてくれ!」

「Krush.64」前日計量と一夜明け会見を一般公開 当日は弘嵩と山崎がサイン会

2016.03.18 Vol.662

「Krush.64」(3月20日、東京・後楽園ホール)の前日公式計量・タイトルマッチ調印式・記者会見が19日、大久保のGENスポーツパレスで一般公開で行われる。
 計量には全選手、記者会見には主要選手が参加。調印式には堀尾竜司と寺戸伸近が参加する。計量は13時~、記者会見は13時30分~。来場者全員に堀尾と寺戸の直筆サイン入り「Krushロゴ入りクリアファイル(非売品)」が進呈される。
 また21日11時から同所で行われる一夜明け記者会見も一般公開。
 出席者は堀尾vs寺戸戦の勝者と第4代Krush -63kg王座決定トーナメント・準決勝の勝者2選手が予定されている。こちらの来場者全員には、Krush -55kgチャンピオン(堀尾vs寺戸の勝者)の直筆サイン入り「Krushロゴ入りクリアファイル(非売品)」が進呈される。

 大会当日はオープニングトークにKrush -58kg王者の小澤海斗が登場。
 正面ロビー・物販ブースでは卜部弘嵩と山崎秀晃のサイン会が行われる。卜部は開場時と本戦第6試合後の休憩時間、山崎はメインイベント終了後。

3.21 後楽園大会 環太平洋王座を争う竹中、小蒼のインタビュー【小蒼編】

2016.03.18 Vol.662

 3月21日(日)東京・後楽園ホールで開催される「プロフェッショナル修斗公式戦」メインイベントで環太平洋フェザー級王座決定戦に臨む小蒼卓也のインタビューを公開。

――環太平洋王座決定戦が迫ってきました。今回の試合に向けて、どんなことを念頭に置いてトレーニングしてきたのですか?
「基本的にはいつもと変わらないですね。そこに相手の映像を見て対策練習をプラスしている感じです」

――昨年のインフィニティリーグ優勝で王座決定戦のチャンスが舞い込んできたわけですが、リーグ戦を振り返っていただけますか?
「初戦で岡田(遼)選手に負けてから連続一本勝ちで優勝できたんですけど、何となく岡田選手が優勝するだろうなと思っていたんで『俺、持ってるな』と思いました」

――ある意味、初戦で岡田選手に敗れたことで、勝ち点を伸ばすことだけに集中できた部分はありますか?
「初戦を落として逆に吹っ切れましたね。2戦目以降は1Rで勝って点数伸ばすしかないと思って戦って、それがハマって連続一本勝ちになりました」

――とは言え、3試合連続で1R一本勝ちは普通は出来ないことです。自分でも驚いたのではないですか?
「そうですね。ただどんな展開になっても一本勝ちすることにこだわって、そういう練習ばっかりやっていたんで、試合前から変な自信はありました」

――リーグ戦に限らず、小蒼選手はKO・一本勝ちが多いですが、フィニッシュへのこだわりは強いですか?
「はい。アマチュア時代から打撃にしろ寝技にしろ一発で終わらせることにはこだわって練習していました」

――対戦相手の竹中選手にはどんな印象を持っていますか?
「打撃もやるけど、基本的には寝かせてグラウンドをやりたいのかなって印象ですね。レスリングが強くて身体が強い。バックを取るのが上手いですよね」

――自分と試合をしたら噛み合うんじゃないかという予感はありますか?
「どうですかね…。ただ一つ言えるのは僕はリーグ戦の時とは違う戦い方をするってことです。一本・KOを狙うことは同じですが、細かいところでは今までと違う戦い方を見せられると思います。楽しみにしていてください」

――小蒼選手は2010年デビューで、一時は5連敗も経験しています。そういった時期を乗り越えて、タイトルマッチに辿り着いたということをどう感じていますか?
「本当に時間かかったなと思いますね。連敗していた時は気持ちもダメで落ちてたんですけど、一緒に練習している仲間と色んな話をしたり、みんな考えながら練習をして、一緒にここまで来れたのかなと思います」

――スカ―フィスト全員で強くなってきた、と。
「はい。同じプロの大里(洋志)や梶川(卓)のおかげもあるし、あとは応援してくれる人たちですよね」

――小蒼選手が格闘技を始めたきっかけは何だったのですか?
「小学校から中学までは柔道をやっていたんですね。そのあとは特に何もやっていなかったんですけど、22歳くらいの時に、同級生が修斗のビデオを借してくれたんですよ。五味(隆典)さんと(佐藤)ルミナさんがやった試合だったんですけど。それを見て自分も修斗をやりたいと思って、仕事を見つけて上京しました。それで当時、五味さんも練習していた木口ワークアウトスタジオに入門しました。まぁ、自分は初心者だったんで五味さんと練習することはなかったんですけど(笑)。それから地元に戻ることになって、サークル的な感じで練習しながら、スカ―フィストに入ったっていう流れです」

――では修斗を見たことで人生が決まったんですね。
「本当にそうですね。修斗がなかったから今の自分はないと思います」

――それだけ思い入れのある修斗のベルトがあと一つ勝てば手に入ります。改めてベルトへの想いを語ってもらえますか?
「もちろん絶対獲るつもりです。青森在住で修斗のベルトに挑戦した選手っていないと思うんですよね。だから地元に修斗のベルトを持って帰りたいですね」

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