香取慎吾の愚痴?「よく“草彅くん!”と言われるのに“吾郎ちゃん!”と呼ばれたことは一度もない」

 

 映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』完成披露舞台挨拶が29日、都内にて行われ、香取慎吾、岸井ゆきのらキャストと市井昌秀監督が登壇。香取が「昔から言われること」に対する“愚痴”を明かした。

 妻たちの恐ろしい本音がつづられたSNS〈旦那デスノート〉に、自分のことではないかと思われる投稿を見つけた夫と、鈍感夫への不満を募らせていた妻の夫婦ゲンカをブラックユーモア満載で描くコメディー。

 ダメダメな鈍感夫を演じた香取は「僕自身、香取慎吾は、すごくいい男なんですね」と前置きし、会場からは笑いと賛同の拍手。

 続けて「演じながら、どうにも納得がいかなかった。共感できないですね、そこちゃんとしろよ、なにやってんのと思いながらだった」と振り返り「でも、本当にダメな男ですよね、という話を監督のそばですると…監督自身を描いている作品でもあるんですよ。監督に対して言っているみたいになっちゃって(笑)。いつも監督が僕に“本当にすみませんでした”って誤ってくれるという」。市井監督も「自分で描いたのでいとおしくもあるんですけど、慎吾さんに言われるとときどき、つらい(笑)」と苦笑い。

 この日は、実在するサイト「だんな DEATH NOTE」から着想を得た物語にちなみ、事前に観客から募集した愚痴や、登壇者自身の愚痴を披露。

 自分自身の愚痴を聞かれた香取は「僕の愚痴? 無いな~」と頭をひねっていたが「思い出しました。愚痴という愚痴でもないんですけど。いまだに“あっ、草彅(剛)くん!”って言われます」。

 香取は「全然(言われても)大丈夫なんですけどね。昔から言われるんです。全然違うはずなのに…」と首を傾げ、同じグループだと取り違えられることがよくあるのかも、という声に「でも“(稲垣)吾郎ちゃん!”て言われたことは一度も無いんですよね」と、やはり腑に落ちない様子で、会場の笑いをさそった。

 最後に、市井監督は14年前に香取が審査員を務めた映画賞を受賞した縁を振り返り「いつか慎吾さんに、あえて平凡な役をやってほしいと妻と雑談していたことが本当に叶った」と感激。

 香取も、コロナ禍で2度延期になったという本作に「コロナが始まったころ、僕はエンターテインメントの世界でしか生きてきてないはずなのに、そんな僕もエンタメって何なんだろうと考えさせられたこともあった。でもこのまま無くなっちゃうのはあり得ないと思って、そこからみんなで少しずつ前に進んで、こんな大きな劇場で、さらに192館の劇場で公開され、たくさんの人が足を運んでくれると思うと本当に幸せです」と思いを語っていた。

 この日の登壇者は香取慎吾、岸井ゆきの、井之脇海、的場浩司、余貴美子、市井昌秀監督。

 映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は9月23日より公開。

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